IP Meetingは、Internet Weekを総括するプレナリ、
メインプログラムとして、
インフラとしてのインターネットの動向に興味のある方、
運用に携わる方を対象に、
その年のネットワークの状況を総括し、最新動向を伝え、
今後に向けた議論を行う会合として機能してきました。
午前中のセッションでは「Internet Today!」と題し、
インターネットの運用にかかる「今年のホットトピック」を総括します。
午後には、
「荒ぶるインターネットを乗りこなすには」と題し、
これからのインターネットを考えるセッションを展開します。
具体的には、
「セキュリティ」と「グローバル時代における日本の活躍」に注目し、
多様化する環境下で、
いかにセキュリティ等の課題を克服しながら、
今後を見据え、
グローバルにも展開していけるのかを考察していきます。
またその間に、
IW2013の全最新動向セッションを総括するライトニングトーク大会も実施予定です。
それにより、このセッションに出るだけで、
Internet Week 2013で話されたホットトピックを拾い上げることができます。
現在と今後に対する共通理解を作ることで、
荒ぶるインターネットを乗りこなす、
知恵と勇気を得られるセッションにしたいと考えています。
※1 IP Meetingは、Internet Weekの母体とも言うべき会議で、
JEPG/IP(Japanese Engineering & Planning
Group/IP)によって1990年に第1回が開催され、
以来毎年開催され、今回は23年目を迎えます。
※2 IP Meeting 2013に参加された方は、
2013年11月29日(金)の懇親会への参加も申込可能です。
午前の部:Internet Today!(Internet Operational Issues 2013)
時間
内容
9:40~10:20
1) 現在のインターネット運用動向
講演者: 吉田 友哉(インターネットマルチフィード株式会社)
内容:
2013年のルーティング・トポロジ・トラフィック・DNS等の運用の動向を総括し、
これからの運用の方向性を提示します。
10:20~10:40
2) インターネット新技術の標準化動向
講演者: 関谷 勇司(東京大学情報基盤センター/WIDEプロジェクト)
内容:
IETFにおける技術標準化動向のうち、
主なものの総括を行い、
これからの技術の方向性を提示します。
10:50~11:20
3) オープンデータの現状を知る ~機械可読なデータの活用と作成~
講演者: 関 治之(Georepublic Japan)
内容:
先日のG8サミットで「オープンデータ憲章」が制定され、
国際的にもオープンデータは注目を浴びつつあります。
このセッションでは「WHERE DOES MY MONEY GO? ~税金はどこへ行った?~ 」を例に、
なぜオープンデータが注目されているのか、
世界と日本におけるオープンデータについての取り組みの違い、
すでに実績の出ている具体的な活用事例などについて紹介します。
また、これからのオープンデータによる活用などについて考察します。
11:20~12:00
4) インターネット資源をめぐるインターネットガバナンスの状況
講演者:
IPアドレス・ドメイン名・IGF
奥谷 泉(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
インターネット国際公共政策課題に関する国際的な議論(国連及びITU)の動向について
市川 麻里(総務省 情報通信国際戦略局 国際政策課)
ミニパネルディスカッション
市川 麻里(総務省 情報通信国際戦略局 国際政策課)
奥谷 泉(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
前村 昌紀(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
内容:
2013年のインターネット資源をめぐる国内外の状況や動向を総括します。
午後の部:荒ぶるインターネットを乗りこなす
時間
内容
13:30~14:45
5) 荒ぶるインターネットを乗りこなす セッションⅠ:インターネットのセキュリティを真剣に考える
講演者:
警察によるサイバー攻撃対策
砂田 務(警察庁警備局警備企画課サイバー攻撃対策官警視長)
2013年のインターネットを振り返る/リアルタイム調査 ~Webでチェック、あなたのセキュリティ意識~
川口 洋(株式会社ラック)
内容:
まずは、ネットワークセキュリティの問題について、
2013年5月に警察庁内に設置された「サイバー攻撃分析センター」におけるを分析結果や、
2013年を象徴するトピックや政府における取り組みも紹介し、総括します。
その上で、全参加者参加方式での、
「あなたの組織ではこういう問題が起こった場合、
どう対処しますか」というクイズ形式のセッションを行い、
その結果も基に、
これからのインターネットセキュリティを真剣に考えていきます。
14:55~16:00
6) 「Internet Week 2013 最新動向セッション」の総括から見る、2013年のインターネット
講演者:
司会:法林 浩之(日本UNIXユーザ会(jus))
番号
プログラム名
話者
S2
DDoS攻撃の実態と対策
佐藤 友治(インターネットセキュリティ専門家)
S3
サービスプロバイダWi-Fiサービス最新動向
~サービス設計の技術詳細から公共無線インフラとしての課題まで~
土屋 師子生(日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)/シスコシステムズ合同会社)
S4
標的型攻撃の現状と対策2013
満永 拓邦(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC))
S5
モバイル時代のインターネット~ソーシャルプラットフォーム設計最前線から~
平井 則輔(日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)/ソフトバンクBB株式会社)
S6
サイバー犯罪の動向と対策、 インターネットのセキュリティと通信の秘密
木村 孝(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA))
S7
IPv4アドレス枯渇後の選択~IPv4アドレス移転と共有技術の最新動向~
川端 宏生(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC))
S8
SDN時代を生き抜く為のグラフ理論とネットワークのアルゴリズム入門
浅間 正和(日本Vyattaユーザ会)
S9
インターネット対応を迫られる法制度~著作権とプライバシー~
秋山 卓司(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)/クロストラスト株式会社)
S10
ビックデータ時代のプライバシー保護技術
山崎 信(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC))
S11
SDNからNFVへ~ネットワーク仮想化パズルの完成を目指す~
伊賀野 康生(ベライゾンジャパン合同会社)
D1
荒ぶるインターネットを乗りこなす! ルーティング&ルーティングセキュリティ
岡田 雅之(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC))
D2
DNS DAY
坂口 智哉(株式会社日本レジストリサービス(JPRS))
内容:
IW2013で開催した「最新動向セッション」12セッションのエッセンスを、
それぞれの担当プログラム委員が5分間の持ち時間で、紹介していきます。
「どうしてこのセッションを企画したのか」「実際にやってみてどうだったのか」、
そんな話の中から、Internet Week 2013と2013年のインターネットの動向を、
ひとつかみできることを目指します。
16:10~17:30
7) 荒ぶるインターネットを乗りこなす セッションⅡ:グローバル化の波を乗りこなすには
講演者:
モデレータ
江崎 浩(東京大学/JPNIC副理事長)
パネリスト
福智 道一(BBIX株式会社 専務取締役 兼 COO)
古田 敬(エクイニクス・ジャパン株式会社
代表取締役)
Hon Kit Lam (Vice President, International
Transmission and IP Services,
TATA COMMUNICATIONS)
登壇者調整中(The Internet Corporation for
Assigned Names and Numbers(ICANN))
内容:
今年のInternet Weekのテーマは、
「荒ぶるインターネットを乗りこなす」です。
グローバルで自由でパワフルなインターネットの広がりは、
ビジネスチャンスでもあると同時に国という垣根や縛りを超えるため、
あらゆる意味で脅威でもあるのかもしれません。
Internet Week2013最後のセッションでは、
登壇者にもグローバルなメンバーをそろえ、
世界のインターネットがどういう状況になっているのかを語り、
その上で、各人がどのようにこのグローバル化の波を乗りこなしながら、
インターネットの健全な発展を推し進めていけるのかを考えることができるセッションとしたいと考えています。
※本セッションは、
同時通訳付きです。