ADSLやFTTHのサービスが全国に広がる中、家庭でのインターネット常時接続の普及が進んでいる。24時間・定額で広帯域を利用できるブロードバンド・インターネットは、多くの利用者が理想とするサービス形態である。固定IPアドレスが割り当てられればなおよい。 さらに、自宅内では、配線の手間を省く無線LANの普及が始まっている。ノートパソコンも無線LANクライアント機能を内蔵する製品が増えており、アクセス・ポイントを購入し、自宅のネットワーク接続するだけなので、手軽に利用を始めることが可能である。 しかし、これらはセキュリティ的に大きな問題を抱えている。注意を怠ると、個人情報が漏れたり、他のサイトへの進入経路として利用されたり、他のサイトへの攻撃の拠点として悪用されることもある。 本セッションでは、家庭の常時接続インターネットや無線LANが抱える問題を解説し、被害者とならないだけでなく、知らぬ間に加害者とならないための方法を検討する。家庭に広がる常時接続インターネット利用者のための入門講座という位置づけである。 |