HORBは、Java(TM)テクノロジで開発された分散オブジェクト技術です。元々は、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)の平野博士が開発した、オープンソースのJava言語による分散オブジェクトアーキテクチャですが、HORBの最大の特徴は、純粋にJava言語だけで開発されているため、あらゆるプラットホームのJava処理系で実行できることです。
HORBは、誰にでもすぐに使えるようになる、非常に使いやすい分散オブジェクト技術です。超高速な独自プロトコルをサポートしていて、クラス定義がそのままリモートオブジェクトになるので、IDLなどを書く必要がありません。
広域分散環境で多人数が参加できるゲームソフトも開発されていますし、最近、携帯電話用のパッケージ iHORB を岡山理科大学の大西先生のグループが開発され、携帯系のJava分散環境としても実用的に使われ始めています。
また、産業分野でも統合生産管理システムの基盤として採用されておりますし、金融機関系の通信部分を隠蔽する技術としての採用も始まっております。HORBの採用にあたっては、その簡易さのみならず、高い生産性も看過できないものがあります。
このようなユーザオリエンテッドなHORBや、分散オブジェクト技術についてBOFの場で広く討議を行いたいと考えています。当日は、先行開発されているユーザー事例の紹介と実際の開発に関わったメンバーの話に加え、HORBの開発関係のデモをしながらフリーディスカッションをしたいと考えています。ふるってご参加ください。 |