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Internet Week 2003 BoF開催報告
BoF名 地域 IX BoF
BoF開催団体名 ITRC RNA 分科会
開催日時
2003年12月3日 18:00-20:30
参加者数 約50名
BoFの概要/要旨 今回のBoFでは、地域のコンテンツ連携、あるいはP2Pトラフィックの地域内制御などがテーマとして取り上げられた。発表は次の5件。
1. 「コンテンツ中継に関する富山県での取り組み(富山)」
(Intec W&G 太田)
2. 「JPNIC の地域に対する取り組み」
(竹村純)
3. 「RIPT の取り組みについて(北海道)」
(山下達也)
4. 「宮城の地域IXをめぐる現状(宮城)」
(脇山)
5. 「最安値の地域IXを目指して(高知)」
(菊池豊)

今回の発表では、地域内のコンテンツとしてイベント映像の中継、あるいは放送局によるインターネット番組の作成について富山の取り組みが発表された。地域情報化の推進とともに、地域型コン
テンツについてはますます重要な役割を担っており、これら地域コンテンツを地域内で流通させるしくみとして地域IXが機能していることが発表された。

一方で、地域IXを商用で、ただしsmall startで始めよう、との発表が高知の菊池豊氏から行われた。同発表では、地域IXを実現するための最小コストを算出、地域ビジネスとして地域IXを提供することを目指すとした。地域IXの事業は、自治体の出資や補助が伴うケースが一般的であるが、新しいモデルの提唱をうけて、地域型のIXモデルについて議論が行われた。

また、札幌では大手プロバイダがP2Pなどのブロードバンドコンテンツを交換するための仕組みとして、RIPTと呼ばれる実験を開始、その概要について発表が行われた。これまで大手プロバイダ各社は地域IXに対して疑問を投げかける例も多かったが、今後大手であっても、地域内でのトラフィック交換を重視する方向にある、などの議論が交わされた。