今回のBoFでは、地域のコンテンツ連携、あるいはP2Pトラフィックの地域内制御などがテーマとして取り上げられた。発表は次の5件。
1. |
「コンテンツ中継に関する富山県での取り組み(富山)」
(Intec W&G 太田) |
2. |
「JPNIC の地域に対する取り組み」
(竹村純) |
3. |
「RIPT の取り組みについて(北海道)」
(山下達也) |
4. |
「宮城の地域IXをめぐる現状(宮城)」
(脇山) |
5. |
「最安値の地域IXを目指して(高知)」
(菊池豊) |
今回の発表では、地域内のコンテンツとしてイベント映像の中継、あるいは放送局によるインターネット番組の作成について富山の取り組みが発表された。地域情報化の推進とともに、地域型コン
テンツについてはますます重要な役割を担っており、これら地域コンテンツを地域内で流通させるしくみとして地域IXが機能していることが発表された。
一方で、地域IXを商用で、ただしsmall startで始めよう、との発表が高知の菊池豊氏から行われた。同発表では、地域IXを実現するための最小コストを算出、地域ビジネスとして地域IXを提供することを目指すとした。地域IXの事業は、自治体の出資や補助が伴うケースが一般的であるが、新しいモデルの提唱をうけて、地域型のIXモデルについて議論が行われた。
また、札幌では大手プロバイダがP2Pなどのブロードバンドコンテンツを交換するための仕組みとして、RIPTと呼ばれる実験を開始、その概要について発表が行われた。これまで大手プロバイダ各社は地域IXに対して疑問を投げかける例も多かったが、今後大手であっても、地域内でのトラフィック交換を重視する方向にある、などの議論が交わされた。
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