BoF名 | 日本DNSオペレーターズグループ BoF |
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BoF開催団体名 | 日本DNSオペレーターズグループ |
開催日時 | 2006年12月6日 18:30-20:30 |
参加者数 | 約80名 |
BoFの概要 |
本BoFでは事前にテーマをDNSOPS.JPメーリングリストで募集し、 5名の話者が発表を行った。
- 実はコンテンツサーバもやばい
コンテンツサーバによるquery/responseのパケットサイズ増幅の見積もり、 Source AddressValidationをISPで行うための方策等、 DNS Amp攻撃についての発表と議論が行われた。
- サイバー防災訓練につい
て DNS攻撃対応演習の概要と、 ISPのオペレータが連携してDNSへの攻撃に対処する攻撃対応ガイドライン策定への取り組みが発表され、 オペレータ同士の連絡方法の重要性と実際に利用されている各連絡方法について議論が行われた。
- DNSSECのシステム上の実現課題とトランスポートに関する妥当性検証
計算量とネットワークトラフィックの増加についての予想から、 DNSSECには課題は存在するもののシステム資源上実現可能であることが発表され、 DNSSECの応答性能に関する各種データについて検討と議論が行われた。
- TCPの問題について
lame delegationの確認において、 TCP/53での応答確認が必要であるかどうかの問いかけが行われ、 TCP/53の必要性とlame delegationの確認方法について議論が行われた。
- Windows Vista問題
Windows VistaがIPv6に対応することから、 AAAAに対するqueryが増加することによって生じる影響の予想について発表された。 |
総括 / 所感 |
セキュリティ関連の議題を柱に、 DNSで現在問題となっている攻撃手法について紹介された後、 技術と運用体制双方からの信頼性の向上策とその実現性を中心に議論が行われた。 参加者は何らかの形でDNSに携わる方が多数を占め、 現場の声による議論と情報提供の場となった。 今後もDNSOPS.JPをDNSのオペレータを結びつけるコミュニティとして成長させていくと共に、 継続してBoFを開催しDNSについて幅広く、 かつ詳細な議論の場を作っていきたい。 次回BoFはInterop Tokyo 2007での開催を予定している。 |