昨今、ISPによるPort 25 Blockingの実施がかなり進んでいる中、 情報の集約、共有はあまり進んでいないのが現状です。
ISPによるOP25B実施スケジュールの詳細が事前に分かれば、 サポート体制の強化などの対応が可能です。 しかし、不特定多数の一般への詳しい情報の提供は、 スパマーへの情報提供ともなり、好ましくありません。
そのため、 OP25Bのスケジュールなどの情報を集約し情報共有を行うための、 日本インターネットプロバイダー協会（JAIPA）、 日本データ通信協会などと協力して、 事業者のみで構成するネットワークを構築することになりました。
本BoFは、ネットワーク立ち上げの決起集会となりました。

BoFでは、現在、 盛んに行われているOP25Bの実施状況をスピーディに伝達するためにOP25B連絡会を立ち上げたことを報告しました。
また、連絡会への情報提供の方法、 連絡会からアナウンスを受ける方法などを説明し、 質疑応答を行いました。 質疑応答では、 提供した情報の取り扱い方法等についての質問が多くありました。
また、アプライアンスやソフトウェア開発ベンダへのサブミッションポートへの対応のお願いなども行いました。
参加者としては、2/3程度がISPでした。

BoFとしては小規模であったかもしれませんが、 60人以上もの方が参加いただけたことに十分な手ごたえを感じたとともに、 今後の役割についても重要だと再度認識しました。

このようなOP25B連絡会のような組織は海外でも珍しいらしく、 海外からの注目も浴びています。 今後は、国内のISP事業者への情報提供のお願いと、 ホスティング事業者や、 ASP事業者への情報受け取りに関するアピールを積極的に行って生きたいと考えています。 また、OP25Bへの各ISPの対応状況やメールソフトの対応状況等について情報の蓄積を行ってまいります。

Internet Week 2006にてこのような場所をご提供いただきましたこと、 誠にありがとうございます。 深くお礼を申し上げます。 今後とも、よろしくお願いいたします。