BoF開催報告:日本DNSオペレーターズグループBoF
BoF名 | 日本DNSオペレーターズグループBoF |
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BoF開催団体 | DNSOPS.JP |
開催日時 | 2012年11月21日(水) 18:45~20:15 |
参加者数 | 120名 |
BoFの概要 |
アジェンダ
発表・質疑(サマリ)1. DNS Summer Days 2012 開催報告(IIJ山本)
2012年8月31日・9月1日に開催されたDNS Summer Days
2012の開催報告が行われた。
初日は160名、2日目は130名の参加があり、
アンケートの集計結果については後日公開するとのこと。
また発表資料や中継アーカイブがDNSOPS.JPのWebサイトに掲載されており閲覧できるとのこと。
2. DNS RFC系統図(ハートビーツ滝澤)
DNSに関するRFCを系統図として整理した内容について紹介が行われた。
RFC間の参照関係が図示化されており、
色分けでIPv6、DNSSEC関連のRFCかどうかわかるような工夫が行われている。
3. DNS LoadBalancer(Brocade甲野)
LoadBalancerの基本機能である負荷分散機能、アドレス変換機能、
ヘルスチェック等の紹介が行われ、
UDPで通信するDNSにおいてLoadBalancerを適用する際のポイントが紹介された。
また最近ではDNSのヘッダ情報を見て制御する機能もあり、
DNSSEC対応も進んでいるとのこと。
4. DNSSECトラフィック解析(NII福田)
JP DNSのクエリ情報から、
DNSSECに関するトラフィック解析結果の紹介が行われた。
ASあたりでのDNSSECクエリを送信するホスト数は増加傾向にあること、
JP DNSのクエリログを元に、
DNSSEC検証を行っているキャッシュDNSサーバの数を推測した。
DNSSECクエリを送信しているホスト(全体の1.1%)のうち、
約70%がDNSSEC検証を行っていると推測される。
5. BIND10紹介(ISC神明)
BIND10の特徴と現在の実装状況、
今後のリリース予定について紹介が行われた。
BIND9と違い、
単一プロセスから複数のモジュール構成に変わり、
現在は権威DNSサーバ機能が実装されているとのこと。
今後、
キャッシュサーバ機能の実装やインストールパッケージ化を進めていくとのこと。
6. JPで見たIPv6クエリの動向(JPRS藤原)
JP DNSのクエリ情報において、
2006年から2012年の間でAAAAクエリ、
IPv6 Transportによるクエリが増加傾向にあることが紹介された。
AAAAクエリは2006年の5%から2012年の15%までほぼリニアに増加しているが、
IPv6 Transportは1%から5%と増えているが、リニアではないとのこと。
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総括/所感 | DNSDAYと同室で引き続き実施した事もあり、 例年同様に多数の参加を頂いた。 議題についても実運用に関わる技術紹介、 DNSプロトコルそのものに関する解説、 実トラフィック解析等多岐に渡り、広範な議論が行われた。 次回BoF開催への賛同が得られた事もあり、継続して活動を続けたい。 |