Internet Week 2017 『向き合おう"グローバル"インターネット』を開催します

Internet Week 2017(IW 2017)を、 東京・浅草橋駅前の「ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンス」で、 2017年11月28日(火)~12月1日(金)に開催します。 掲げるテーマは、「向き合おう"グローバル"インターネット」です。

インターネットは、inter-(相互の)、netというその名の通り、 世界中のコンピュータネットワークが相互接続され形成されるネットワークシステムです。 相互接続と拡張のしやすさでは群を抜くプロトコルであるTCP/IPの浸透や、 WWWというWebシステムの普及などで、 インターネットはボーダーレスで低価格、 そして望めば誰もがあらゆる情報をやり取りできるプラットフォームになりました。

このインターネット、あえて"グローバル"を強調せずとも、 グローバルに動くことこそがもっとも大きな特性、そして利点として発展してきました。 しかし今、この"グローバル"という特性に、揺らぎが出てきてはいるのではという点が、 今年のインターネットやInternet Weekを考えるにあたり、実行委員、 プログラム委員から発せられた問題意識です。

小さかったインターネットにさまざまなプレイヤーが現れ多様化し、 インターネット自身が大きくなってグローバル化やフラット化を促す過程で、 脅威や分断も顕在化し始めました。 また、グローバル化の反動という意味でのローカライゼーション、 反グローバライゼーションも進んでいます。 さらには、グローバルなプラットフォーマーの台頭で、 情報収集の効率化やシステム構築の容易性は高まったものの、 彼らの意向次第で大きく左右される世界は、 「自律・分散・協調のインターネット」の理念からは少しずつ離れていっていると感じる方もいるでしょう。

もちろんこうした傾向がすべて悪いことだということではありません。 しかし今年は「インターネットシャットダウン(=政府による政策的なインターネットの遮断)をする国があった場合に、 アドレス空間の回収、 分配禁止を行うべき」などという技術コミュニティによる制裁のような極論まで飛び出し、 私たちは今、 本当の意味での「協調」が試されているターニングポイントにいると感じています。 これからのインターネットを良いものにするためにどのように運営していくか。 Internet Week 2017は、インターネットの運用に携わる方々が一堂に会する場です。 こうしたインターネットの現況にあらためて向き合い、考え、 今後のより良いあり方を議論する契機にしていきたいと思います。

こうしたことを根底に置きつつ、 今年も数多くのおもしろいプログラムを提供していく予定です。 インターネットに関わる技術者の方々とインターネット基盤技術や社会的な最新動向を共有し、 不測の事態に適切に対応できる環境の実現をめざす場として、 年に一度のこの場を大いに盛り上げていきます。

9月下旬のプログラム公開に向けて、現在、 プログラム委員会総勢でプログラム構成を考えている真っ最中です。 特に今年は実践的なハンズオンのプログラムを倍増させる予定です。 ぜひご期待ください。

今年も、多くの皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

開催概要

正式名称 Internet Week 2017
テーマ 向き合おう、“グローバル” インターネット
開催地 ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンス
東京都 台東区 浅草橋1-22-16
開催日程
2017年11月28日(火)から12月1日(金)の4日間
[同時開催イベント]
IPv6 Summit in TOKYO 2017
第33回JPNICオープンポリシーミーティング(JPOPM33)
第22回日本インターネットガバナンス会議(IGCJ22)
主催 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)
対象者 インターネットの技術者およびインターネット技術と社会動向に興味のある方
参加予定者数 延べ2,700名
内容 インターネットに関するチュートリアル、最新動向セミナー、 ランチセミナー、BoF等
開催目的
  1. インターネットの発展を推進する
  2. インターネットに関する議論の場・交流の場を提供する
  3. セミナー開催によるインターネット基盤技術の普及を図る