IW2019

S2 Hello IPv6, Good bye IPv4 ~ 実例から学ぶ、IPv4を使い続ける努力とIPv6を使い始める努力 ~

本プログラムをJPNIC Blogで紹介しました。

近年、 アメリカを中心とした諸外国においてはIPv6対応が急速に進んでいます。 国内においても大手モバイル各社は2017年からIPv6のデフォルト提供を開始しました。 固定アクセスサービスで最大シェアを持つNTT東西社においては、 66%・1400万もの契約者が知らずのうちにIPv6を使っています。 一方、IPv4においては、 世界的にIPv4アドレス共有が進み通信できないアプリケーションが散見されるなど、 IPv4の「劣化」が進行してます。

本プログラムにおいては、 Internet Week 2019のテーマ「新陳代謝」に合わせ、 IPv4からIPv6に新陳代謝が進んでいるインターネットを実例を用いて解説します。 前半はIPv4において通信に影響が出ているゲームの実例、 後半は中小法人のIPv6導入の実例を紹介します。 このプログラムを通して、IPv4の何が劣化しているのか、 どうすればIPv6対応できるのかについての一部をお持ち帰りいただきたいと思います。

日時 2019年11月26日(火) 09:30 ~ 12:00
場所 3F Room3
参加料金
<事前5,600円/当日8,500円>
内容
時間 内容
09:30~10:20

ゲームにおけるIPv4の品質変化と対策事例

写真:佐藤 元彦

講演者
佐藤 元彦(株式会社コナミデジタルエンタテインメント 技術開発部)

IPv4の品質は「遅延・接続性面」において、 年を追うごとに悪化の一途をたどっています。 要因となるのは、いわゆるPPPoE輻輳問題であったり、 IPv4共存技術/CGNがインターネット環境/CPEに与えた影響であったり、 そもそものトラフィックの増加であったりとさまざまです。 そんなIPv4の品質変化は、 もちろんゲームユーザー体験にも影響を及ぼします。 そしてもちろん、 それが悪影響であるならば我々は対策を講じねばなりません。

と、そうしてここ数年色々やってきたものの、 カオスへ向かうIPv4環境へのキャッチアップのコストは指数関数的に上昇し、 さすがに色々限界です。 故に、捨てられる可能性のあるIPv4に関しては、 積極的に捨てるという選択がそろそろ必要になってきたなぁ、 という今日この頃。 本プログラムは、 IPv4のカオスな現状とそれに対する対策事例を紹介するとともに、 コンテンツのIPv4との付き合い方の未来について、 ゲームの現場の一角からみたビジョンをお話ししたいと思います。

10:30~11:15

Hello IPv6-1 IPv4枯渇の影響を受け始めた中小法人

写真:久保田 聡

講演者
久保田 聡(日本ネットワークイネイブラー株式会社)

IPv4枯渇から8年たった今、 IPv4枯渇の影響が中小法人において出てきました。 本プログラムでは、 前半で中小法人が受けるIPv4枯渇の影響を解説し、 後半では小規模法人である当社やお客様での導入事例を交えてIPv6を用いた解決策を紹介します。

11:15~12:00

Hello IPv6, Good bye IPv4へのいばらの道 ~社内ネットワーク運用者から見たIPv6運用の実例~

写真:井内 悠

講演者
井内 悠(株式会社インターネットイニシアティブ)

IIJでは1990年代後半から社内ネットワークにIPv6をいち早く導入しました。 RAによるステートレス自動設定からスタートし、 DHCPv6サーバによるステートフル自動設定を経て、 現在はIPv4/IPv6デュアルスタックで運用しております。

本プログラムではIIJの社内ネットワークにおけるIPv6対応の歴史から構成の変遷、 そして話者が業務を通じて体験したIPv6対応の実例を設計・調達・構築・運用の各観点からご紹介します。

対象者
  • IPv6の導入を具体的に考えている方
  • IPv4アドレス共有により出ている具体的な影響を知りたい方
  • ゆくゆくはIPv6導入が不可欠になってゆくことを理解しつつ、踏み切れない幅広い方々
※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。