ネットワーク WG
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J. Reynolds
ISI 1989年12月 |
このメモは、 1988年11月2日の夕方に放たれたインターネットの寄生虫病(寄生するワームによって引き起こされた感染、 もしくは病気)をふり返るものです。 このRFCは、 インターネットの生涯において発生したイベントについての情報を提供します。 このメモは、いかなる標準をも仕様化するものではありません。 このメモの配布に制限はありません。
----- "The obscure we see eventually, the completely apparent takes longer."
----- エドワード R. マーロー
インターネットの寄生虫病は、 バークレーUNIX 4.2と4.3が動作しているVAXコンピュータとSUN-3ワークステーションに感染する自己複製プログムでした。 それは、オペレーティングシステムと密接に関係づけられたアプリケーション中の既知のセキュリティホールにアクセスすることによって、 コンピュータのオペレーションを中断させました。 システム管理者の、このプログラムを根絶する努力にもかかわらず、 この感染による攻撃は続き、 合衆国をまたにかけて他のサイトに広がりました。
このRFCは、感染、悪化および治療法についての概略を提供します。 ワームがインターネットコミュニティに与えた影響、倫理的な声明、 ニュースメディアの役割、 コンピュータ世界における犯罪および今後の予防策が検討されます。 文献レヴューにおいては、 特に今回のコンピュータ寄生プログラムについて詳述した4つの出版物をとりあげます。 参考文献と関連文献の章も、 このメモに含まれています。
----- "Sandworms, ya hate 'em, right??"
-----(映画)「ビートルジュース」マイケル キートン
「ワーム」は、独立して動くことができ、 今いるホスト(宿主)の資源を自らを保守するために消費し、 他のマシン上に完全に機能する自らの複製を広めることができるプログラムです。
「ウイルス」は、広めるために、 オペレーティングシステムを含むホスト(宿主)に自らを入れ込む小さなコードです。 これは独立して動くことはできません。 活動させるためには、 そのホスト(宿主)プログラムが動かされることを要求します。
寄生虫病の初期段階において、ニュースメディアは、 しばしばインターネットワームを「ウイルス」であると引用しました。 これは、ワームの検体が抽出されて検討できるようになる前の、 コンピュータコミュニティにおける初期の結論でした。 いまだに、 この困ったものを何と呼ぶかについて議論するコンピュータ科学者もいます。 このRFC中では、「ワーム」という用語を使います。
ワームは、バークレーUNIXコードを動かしているSUNワークステーションとVAXについてのみ有効な攻撃を行いました。
インターネットワームは、ネットワーク越しに広めるために、 いくつかの既知のセキュリティホールに依拠していました。 2つのネットワークプログラム中の実装エラーに依拠していました。 :sendmailとfingerdです。
sendmailは、 インターネットの遠隔サイトとやりとりする電子メールサービス(ルーティングと配信)を実装するプログラムです。 [1, 2] 侵害されたsendmail中の失敗は、 標準とされていない「デバッグ」コマンドでした。 ワームは、 自身をデバッグコマンド(debug)を通じて遠隔ホストの中へ広めていました。 ワームが自身を新しいホストにインストールするやいなや、 自己複製の新たな段階が始まりました。
fingerdは、 他のインターネットユーザの公衆情報を提供することによって、 遠隔ユーザを助けることが意図されたユーティリティプログラムです。 これは、いかなるローカルユーザのフルネームの識別、 もしくはログイン名形式である可能性があり、 その時点でログインしているか否かに関係ありません。 (Fingerプロトコル [3] 参照。)
fingerdを利用するのに、ワームは、 対応するのには多すぎるキャラクタをfingerdに送ることによって (getsライブラリルーチンに)メモリーのオーバーフロー状態を起こしました。 バッファをオーバーフローさせる際に、 ワームは小さな不正プログラムを実行することができました。 4.3BSD VAXマシンだけがこの攻撃を煩いました。
その他のワームの手法には、繁殖するために、 しばしばローカルネットワーク中で使用される「トラステッドホスト機能」を (rexecとrshを使用して)攻略することがありました。
ワームは、また、/etc/hosts.equiv にあるマシン、 /.rhostsにあるマシン、 クラックされたアカウントの .forwardファイルにあるマシン、 クラックされたアカウントの .rhostsファイルにあるマシン、 ルーティングテーブル中にネットワークゲートウェイとしてリストされたマシン、 「ポイント to ポイント」インターフェイスの向こう側のマシン、 それから最初のホップゲートウェイのネットワーク上にある、 ランダムに推測されたアドレスのマシンにも感染しました。
インターネットワームは、また、システムに、 推測されたパスワードを使用して感染することもできました。 典型的には、この手法で、ローカルネットワーク内部で自らを広めました。 これは、パスワードを推測することを試み、 アクセスする際にワームは、正規のユーザのふりをすることができました。
ワームは、パスワード解析段階に入ることによって悪化しました。 (/etc/passwdファイル中で利用可能なユーザを使用して、) 明らかなパスワードでアカウントにアクセスすることを試みました。 例えば:パスワードなし、ユーザ名、 ユーザ名の後ろにユーザ名をつけたもの、「あだ名」、「苗字」、 苗字を後ろから綴ったもの。 ワームはまた、 アカウントにパーソナライズされた432ワードの辞書からのパスワードで侵入すること、 アカウントに/usr/dict/wordsにあるパスワードで侵入することも試みました。
大部分のユーザは、彼らのプログラムが遅くなることに直面しました。 それは、システムが多くのワームプログラムのコピーを動作させようとして過負荷になったか、 あるいは、多くのワームのテンポラリファイルのコピーが存在した場合、 領域が不足したからです。 実際にワームは、非常に慎重に自身を隠し、 それがシステムを通過したことの証拠をほとんど残しませんでした。 感染したサイトのユーザは、 マシンによっては/usr/tmpディレクトリに現れた見慣れないファイルや、 sendmailのログファイルに現れた見慣れないメッセージを目にしたことでしょう。
コンピュータサイエンスの学生とスタッフのチームは、 ワームを理解するために熱心に働きました。 この鍵は、プログラムの(C言語)ソース版を入手することと目されました。 ワームの分離された唯一の形態は、バイナリコードであったので、 努力は主にソースに戻すこと、すなわちコードを逆コンパイルすることと、 ワームにどのようなダメージを与える能力があるかを調べることに注がれました。 インターネットワームとの戦いにおいて、 2つの特定のチームが出現しました。 :バークレーチームとMITチームです。 両者は、密にコミュニケートし、コードを交換しました。 両チームは、これを精査し、 治療法と再感染の防止についての緊急の行動をとることができました。 ちょうど通常の医療の医者のように、両チームは、 調査対象のワーム検体を探し、発見し、分離しました。 検体とその設計上の要素を分析する際に、それを扱い、 撃退するための手法を開発しようとしました。 UNIXシステムウィザードの「OBネットワーク」の利用を通じて、 (何かを見つけるために、知り合いや友人にその答えを聞いたり、 誰がほかにその答えを見つけるのに参考になるかを聞きました。) コンピュータ世界に、 サイトにおいてsendmailセキュリティホールとfingerdセキュリティホールを塞ぐのに使用することができるプログラムパッチについて通知するために、 電子メールや電話が密に利用されました。 いったんこの情報がサイトに広められ、 これらのセキュリティホールがパッチされると、 インターネットワームは止められました。 ワームは、感染したトラストされたコンピュータにまだ残っていない限り、 同じコンピュータに再感染することはできませんでした。
特に、 大学の研究センターにいるコンピュータサイエンスのスタッフの努力によって、 インターネットワームは、それが出現してから48-72時間以内に、 大部分のコンピュータから根絶されました。 政府と商務省は明らかに、この寄生虫病を理解するのに参画し、 根絶することにおいて緩慢でした。
----- "Off with his head!!!"
----- 赤の女王「不思議の国のアリス」
1988年11月のインターネットワームの後、 コンピュータコミュニティにおいて、2つの線が描かれました。 一方のグループは、ワームプログラムのリリースは、 無邪気なアクシデントで、 ワームはテスト中に「エスケープした」と主張します。 しかしワームプログラムが放たれたら、 チェックされずに広がっていくことは明らかでした。 他のグループは、 ワームはすでにこの問題を知っていたコミュニティーに対してセキュリティホールを派手に指摘しようとしてわざと放たれたが、 それらを解消することについては自己満足に終わっていた、と主張します。 しかし、問題を知らせるためにわざわざ全世界を麻痺させることは、 必要不可欠ではありません。
両グループは、 ワーム感染が広く認識を高めるための「実験的」もしくは「計画的」なものであろうが、 コミュニティは容赦できないということには同意しています。 なぜならば、そのような無責任な行為の結果は、 破滅的なものになる可能性があるからです。 他方、いくつかのニュースメディアは、 セキュリティホールを暴露することによってワームの作者はコンピュータコミュニティーに尽くしたのであり、 バグやセキュリティホールはインターネットワームプログラムのような大胆な手法なしには解消されなかっただろう、 と表明しました。
短期的には、ワームプログラムは、 コンピュータコミュニティのセキュリティホールの認識を高めました。 また「OBネットワーク」は、まだ生き残っており、 健在であることを証明しました! ネットワーキングとコンピュータが全体的に、 ここ20年間にわたって飛躍と躍動の成長を続けた一方で、 インターネットコミュニティには困難に直面した時にお互いに信頼してコミュニケートすることができる「OBたち」がいたのです。
長期的には、寄生虫病の結果は、完結していません。 多くのサイトは、彼らのマシンへのアクセス制限を施しました。 インターネットから完全に切り離すことを選んだサイトは、 ほとんどありませんでした。 コンピュータ犯罪としてのインターネットワームプログラムの法的結論は、 いまだに保留されており10年後までその状態のままかもしれません。 一方、門外漢のレベルにおいては、コンピュータ犯罪の問題は、 社会的な問題とされています。 法規は、事後的に法規制するものですが、 それは解決の一要素にすぎません。 執行可能な法とともに、 コンピュータコミュニティーが執行可能で世界的に通用するような倫理の標準を開発しることが、 コンピュータ犯罪を根絶するのに役立つはずです。
----- "If you're going to play the game properly, you'd better know every rule."
----- バーバラ ジョーダン
倫理的行動とは、認められた専門的な行動の標準に従ったものです。 ;一連のモラルもしくは価値において、何が善であり、 何が悪であるかを扱うものです。 最近まで、大部分のコンピュータ専門家やグループは、 倫理の問いについて特別な関心をもっていませんでした。
インターネットワーム後に、 組織やコンピュータ専門家グループが独自の「倫理についての声明」を発行しました。 IAB (Internet Activities Board)、NSF (National Science Foundation)、MIT (Massachusetts Institute of Technology)、CPSR (Computer Professionals for Social Responsibility) によって発行された倫理に関する声明について、以下で検討されています。
IABは、 1989年1月にインターネットの資源の正しい利用に関するポリシーの声明 [4] を発行しました。 (1989年6月にACMのthe Communications において再版されました。) 抜粋します。:
インターネットは、広く利用可能であることと、 アクセス可能であることに大きな利用価値がある国家的なファシリティです。 この極めて重要な資源の無責任な利用は、技術的なコミュニティに、 その継続的な利用可能性について計り知れない脅威をもたらします。
U.S.政府のこのシステムのスポンサーは、一般公衆に対して、 政府資源を賢明に、かつ効果的に配備する受託者の責任を負います。 このシステムのサポートに対する司法管轄は、 高度に混乱をもたらす濫用が起きた場合、問題をかかえます。 インターネットへのアクセスと利用は特権であり、 すべてのこのシステムのユーザによるアクセスと利用として扱われる必要があります。
IABは、 NSF (the National Science Foundation Division) DNCRI (the Division of Network, Communications Research and Infrastructure)のDAP (the Division Advisory Panel)の視点を強く支持します。 これは、意訳すれば、意図的な下記のすべての活動を、 非倫理的かつ受容不能と特徴づけたものです。:
インターネットは、一般的な研究環境に存在しています。 これの部分は、 ネットワーク上での研究や実験をサポートするのに使用され続けています。 インターネット上の実験は、 そのすべてのコンポーネントやユーザに影響を与える可能性があるので、 研究者たちは、作業の実行において十分に注意する責任を負っています。 インターネット規模の実験の実行において、不注意は無責任であり、 かつ受容不能です。
IABは、 インターネットをより混乱されにくくするための技術的/手続き的機構を識別/設置するために、 連邦政府エージェンシーや他の関連主体と協力して、 可能なあらゆる活動を行うことを計画しています。 しかし、そのようなセキュリティは、 インターネットをこれだけ価値あるものにしている情報の自由な流れを抑制するならば、 高額である可能性があり、非生産的である可能性があります。 最終的な分析において、インターネットの健全さは、 残念ながらユーザの責任です。 システムに混乱をもたらし、 その長期的存在意義に脅威をさらすような濫用をガードしなければなりません。
NSFは、1988年11月30日に、DNCRI (Division of Networking and Communication Research and Infrastructure) の定例ミーティングにおいて、 倫理的ネットワーク利用の声明を発行しました。 (ACMのthe Communications (1989年6月号)[5] で再版されました。) これは、その中において以下のように述べています。:
NSFネットワーク・通信研究・インフラストラクチャ部門(DNCRI: Division of Networking and Communication Research and Infrastructure) の部門アドバイザリパネル(DAP: Division Advisory Panel)は、 国家的ネットワーク資源に混乱をもたらす倫理的行動の逸脱を遺憾であるとしています。
産業界、政府、学会は、 研究と学術助成のサポートを受けてコンピュータネットワークを築きました。 最近のイベントは、 ネットワークの倫理的利用ためのコミュニティ標準を築くことの重要性を強調しました。 これに関して、DNCRI DAPは、 故意もしくは過失による下記のいかなる活動も非倫理的であると規定しています。:
我々は、ネットワークを管理/運営している組織に、 倫理的行動についてのポリシーや標準を採用し、 公表することを推奨します。 我々はまた、 これらの組織が侵害に対して適切な紀律を執行するための運営手続きを採用し、 この分野において規制を草稿するのに適切な主体と協働することを推奨します。
MITは、 1985-1986における"Teaching Students About Responsible Use of Computers"という題名の(そして1989年6月にACMのthe Communications [6] に再版された)倫理の声明を発行しました。 倫理の公式声明は特に、意図した用途についてのMITの立場、 プライバシーとセキュリティ、システムインテグリティ、 知的財産権について概観しました。
これらの標準は、学術的な手続きのもと「the MIT Bulletin」において、 合理的、倫理的、 専門家的なやり方で行動するためのコミュニティのメンバーを募ることを略述しました。 MITコミュニティのメンバーはまた、 MITの誠実な個人的行動の標準に準拠した、 システムを利用するにあたっての責任論を持ち出しています。
CPSRは、 1988年に「コンピュータウイルス」についての声明を発行しました。 (ACMの「the Communications(1989年 6月)」 [7] に再版されました。) CPSRは、以下のように確信しています。:
このインシデントは、 特に軍事と防衛関連機能における我々のコンピュータネットワークへの依存性についての極めて重要なレヴューを促すことになるでしょう。 最近のウイルスの広がりを許容してしまったセキュリティホールは、 最終的には解消されるでしょうが、 他のセキュリティホールは残るでしょう。 セキュリティホールは、 いかなるコンピュータネットワークにおいて不可避であり、 一般用とのコンピューティングをサポートするネットワークに広まっており、 広くアクセス可能です。
既知のセキュリティホールを正す効果的なやり方は、 彼らが正すことができるようにセキュリティホールの記述を公表することです。 それゆえ我々は、 最近のウイルスの技術的記述を封じ込める努力を近視眼的と見ています。
CPSRは、革新、創造性、アイディアのオープンな交換は、 特定の先進性や技術的成果の材料であると確信しています。 インターネットのようなコンピュータネットワークは、 この交換を整備します。 我々は、 コンピュータ研究者がお互いにアイディアを交換する能力を制限する可能性があるポリシーをもつつもりはありません。 軍事や金融ネットワークのような、よりセキュアなネットワークは、 シャープにアクセス制限しており、限られた機能を提供しています。 政府、産業界、学会は、 多くのユーザにオープンアクセスを提供するネットワーク技術の継続的な開発をサポートする必要があります。
コンピュータウイルスは、コンピュータコミュニティと広く社会に、 明確な警告を送りました。 我々は、この契機に、 我々が対応しなければならないコンピュータネットワークの脆弱性と技術的/倫理的/法的選択肢について、 延長して長期的に公衆における議論をまき起こすことを期待します。
----- "You don't worry about whether or not they've written it, you worry whether or not they've read it before they go on the air."
----- (テレビ番組)「パット サジャック ショー」リンダ エラビー
飛行機事故、闘犬ブルドッグが人を襲う、水不足、洪水 ... 望もうと望むまいと ... 現場にはメディアがいました。 予想できたように、インターネットのワーム侵入を把握して、 その大流行をセンセーショナルに煽った報道メンバーもいました。 (NASA AmesやLawrence Livermoreのようなサイトなど、)サイトは名指しされ、 「侵害され」ているところであると指摘されました。 コンピュータセキュリティの質問はひっきりなしでした。 国家セキュリティの質問がもっぱら続きました。 報道によって言い立てられたワームの犯人像は、 「天才」もしくは「ヒーロー」のようである傾向がありました。
インターネットが寄生虫病にかかっている間、 このニュースメディアの「侵略」を扱うのは困難でした。 立ちはだかるニュースレポーターとマイクロフォンによる火事を消火する作業です。 「時は金なり」です。 中でもU.C.バークレーグループは、 彼らをひっきりなしに追いかける報道陣によって作業をなし遂げるのに問題が生じたと報告しています。 MITでは、情報提供で報道陣に情報を与え、満足させつつ、 治療作業をしている学生とスタッフから遠ざけたニュースオフィスが讃えられました。
適切な対応とは何でしょうか?? MITでは、 インターネットワームについて注意深く草稿された報道陣への「技術的」な声明が、 ほとんど筋が通らない報道発表になってしまいました。 報道による誇張と「味つけ」は、よくあることでした。 EichinとRochlisによれば、 「我々はテレビ取材班に、 ウィルスによって引き起こされ視覚的なものは何も見せることができませんでした。 これは、結果的に通常のメディアの要求であるとともに、 落胆させることでもありました。 代わりに彼らが注目していたのは、 そのようなことよりも「コンピュータトーク」を話しながらワークステーションを見つめている人間でした。」 [10]
コーネル大学が学長に提出した報告書は、 報道に対して以下のように非常に批判的でした。 :「コミッションは、 メディアがこの種の活動の価値と技術的洗練を誇張することによって、 はるかに良い大学院生の公衆には宣伝されない業績が覆い隠されてしまう懸念を示唆します。 ;その学生たちはコンピュータサイエンスに建設的な貢献をもたらし、 辛抱強く製作した論文で知識を前進させ、 その仕事を同僚によって精査し評価されるものであり、 大衆報道に説明すべきものではありません。」 [9]
----- "A recent survey by the American Bar Association found that almost one-half of those companies and Government agencies that responded had been victimized by some form of computer crime. The known financial loss from those crimes was estimated as high as $730 million, and the report concluded that computer crime is among the worst white-collar offenses."
----- 1986年「コンピュータ詐欺と濫用法」
ホワイトカラー犯罪という用語は、1939年に、 有名なアメリカ人犯罪学者 Edwin Sutherlandによって最初に使用されました。 Sutherlandは、 主に下層階級(ブルーカラー)の活動であるとする一般的な視点は、 まったく罰せられずに法を侵害したどろぼう男爵や、 産業界の艦長たちの活動を考慮しないという失敗に基づいていたと主張しました。
今日この時代、ホワイトカラー犯罪とは、サラリーを得ている人、 もしくは専門家によって、 その仕事を関連して行なわれた法の侵害のことをいいます。 コンピュータ犯罪は、この分類に識別され、含められています。 一方、法執行エージェンシーは経緯的に、この新しい事象について、 ほとんど注目していませんでした。 法廷や判決言い渡しが行われた場合、投獄されるよりは、 無罪や執行猶予の結果になりがちです。 1970年代後半において、 FBIのABSCAM捜査(1978-80)が何人かの合衆国立法者を贈収賄と関連する量刑、 という判決言い渡し結果になったとき、シフトが明確になりました。
インターネットワームプログラムのコンピュータ犯罪としての法的な解釈は、 依拠できる事例がほとんどないので、いまだに保留されています。 連邦レベルにおいては、HR-6061、"The Computer Virus Eradication Act of 1988" (Herger & Carr)が合衆国議会に提出されました。 州レベルにおいては、いくつかの州が独自の法令を検討しています。 時がたてば分かるでしょう。
当面、コンピュータネットワークセキュリティは、 最近のDDN Security Bulletin [12] に記述されているように、 いまだに侵され続けているようです。
----- "This is a pretty kettle of fish."
----- Queen Mary to Stanley Baldwin at the time of Edward VII's abdication
このような大流行を防止するためにコンピュータコミュニティは全体として、 どのような役割を、果たすことができるでしょうか? なぜ、多くの人たちがsendmailのdebug問題やfingerdのオーバーフロー問題を認識していたにもかかわらず、 既存のシステムに適切なフィックスがインストールされていなかったのでしょうか?
様々な意見が出されました。:
----- "Everybody wants to get into the act!"
----- ジミー デュランテ
ワームの侵略直後に、極めて多くの文献や論文が公表されました。 書籍、文献や他の文書が書き続けられており、 この題目で出版されています。 (第9章、関連文献参照。) このRFCにおいては、レヴュー対象に4つのものを選びました。 :大学の学長に提出された"The Computer Worm"についてのコーネル大学レポート [8] 、 EichinとRochlisの"With Microscope and Tweezers: An Analysis of the Internet Virus of November 1988" [9]、 Donn Seeleyの"A Tour of the Worm" [10]、 Gene Spaffordの"The Internet Worm Program: An Analysis" [11] です。
「コンピュータワーム」についてのコーネル大学のレポートは、 1989年2月6日に、 the Commission of Preliminary Enquiry(予備調査のコミッション)によって大学の学長に提出されました。 構成員は以下の通りです。 :Ted Eisenberg(法学)、David Gries(コンピュータサイエンス)、Juris Hartmanis(コンピュータサイエンス)、Don Holcomb(物理)、M. Stuart Lynn(Office of Information Technologies (Chair))、Thomas Santoro (Office of the University Counsel)。
イントロダクションは、コミッションの趣旨と目的の段階を設定しています。:
発見事項とコメントにおいてコミッションは、 コーネル大学コンピュータサイエンス修士1年の学生を、 話題になっているようにワームを作成し、インタネット上に放った、 と名指ししました。 発見事項の章は、下記のことも検討しています。:
このレポートは、 ワームプログラムの認可されていないパスワードの収集と、 国家ネットワーク上にワームを撒いたことは誤っていたと結論付けました。 コミッションはまた、メディアレポートに反して、 コーネル大学は、ワーム感染を許容しなかったし、 ワームプログラムを放ったことを英雄的イベントとして布告もしなかった、 と否認しました。 コミッションは、学術助成的な研究の自由な交流と、 大学/研究コミュニティにおける合理的信頼を引き続き推奨しました。
ワームプログラムの背景、調査の方法、証拠の紹介、解釈と発見事項、 謝辞、拡張的な補遺もまた、コミッションのレポートに含められています。
EichinとRochlisの"With Microscope and Tweezers: An Analysis of the Internet Virus of November 1988"は、 ワームプログラムの詳細な検討を提供します。 この論文は、ワームプログラムの主要なポイントを検討し、戦術、記録、 教訓やオープンな論点、謝辞をレヴューしています。 ;他に、ワームプログラムについてサブルーチンごとに詳細な補遺、 人物の配役についての補遺、参考文献の章が含まれています。
用語「ワーム」対「ウイルス」の議論が表現されています。 著者たちは、ワーム感染ではなく「ウイルス」感染だったと結論付けました。 それゆえ、彼らの文書において「ウイルス」という用語を使用しています。 第1章において、 コンピュータサイエンティストの用語による目的と目標が定義されました。 ウイルスの内部的動作を見出すためには、 3つのステップがありました。:
どのようにウイルスは攻撃し、誰を攻撃したか、 について主要なポイントが略説されました。:
第2章において、ウイルスによる攻撃の標的が検討されました。 これには、sendmailデバッグモード、fingerデーモンバグ、 rexecとパスワード、rsh、トラステッドホスト機能、 情報の流れが含まれています。 ウイルスの自己防衛の記述は、どのようにこれが足跡を隠したか、 マシンやシステム管理者に検知されないようにどんなカムフラージュを使用したか、 を含んでいます。 セキュリティホールは、3つの題目において分析されました。 :再感染予防、発見法、利用されなかった脆弱性。
ウイルスを止めるために多くの防御策が着手されました。 感染したシステムのエンドユーザにとって、便利なものも、 不便なものもありました。 この文書において述べられているものには、以下のものがあります。:
ウイルスが診断された後、 (ウイルスの初期辞書を含む)パスワード攻撃を再現するツールが作成され、 インターネットに投稿されました。 システム管理者たちは、 システムで使用しているパスワードを分析することができました。
第3章は、 1988年11月2日水曜日から1988年11月11日金曜日(東部時間)の間に起きたイベントを記録しています。 第4章においては、教訓とオープンな論点がヴューされ検討されています。:
将来のための一般的なポイント:
Appendix Aは、ウイルスプログラムをサブルーチンごとに記述しています。 サブルーチン間の情報の流れは、19ページに図示されています。 Appendix Bは、ワームの辞書に組み込まれた432ワードを提供しています。 Appendix Cは、ウイルスを撃退する際の「人物の配役」をリストしています。
Donn Seeley氏の"A Tour of the Worm"において、 この特定のワームプログラムの「walk thru」として、 仕様的詳細が提供されました。 この論文は、概要で始まり、はじめに、ワームの発見における詳細な記録、 略説、ワームの内部、私的提言、そして結論となっています。
記録の章は、 現在知られている日付や時刻(PST時間)の部分的なリストを提供しましています。 記述的な略説においてワームは、 (C言語で記述された99行のブートストラッププログラム)+(VAXと様々なSun-3バージョンにおいて利用可能であった再配置可能な実行ファイル)として規定されました。 Seeleyは、ワームの活動を攻撃と防御の2つのカテゴリに分類しました。 攻撃は、侵入するためにホスト(とアカウント)に位置どること、 ワームのコピーを転送し、 それを実行するためにリモートシステム上のセキュリティホールを攻略することから成っていました。 防御戦術は、3つのカテゴリに分解されます。 :侵入の検知を予防すること、プログラムの分析を抑制すること、 他のワームを認証すること。 この特定のプログラムを分析する際に、Seeleyは、 プログラムが何をしたか、と同じくらい、それが何をしなかったか、 を固めておくことが重要であると述べています。:
第4章において、ワームの「中身」が検証され、記述されています。 ワーム中のコントロールのメインスレッドが分析され、 ワームのデータ構造の検証が提供されています。 ワームの数の増殖、セキュリティホール、 ワームのrshとrexecネットワークサービスの利用、 システムへのエントリを得るためのTCP fingerサービスの使用、 sendmail攻撃が検討されています。 パスワードクラッキングと、 より早いパスワード暗号化アルゴリズムが検討されています。
提言の章では、 「想像したがる平均的システム管理者」が聞きそうな質問が検討されています。:
Gene Spafford氏の"The Internet Worm Program: An Analysis"は、 UNIXベースシステム中のユーティリティプログラムにあるセキュリティホールを攻略したワームプログラムによるインターネットの感染を記述しました。 彼のレポートは、ワームのコンポーネントの詳細な記述を提供します。 :データと関数。 彼は研究の焦点を、2つの完全に別個のワームの逆コンパイルしたものと、 VAXアセンブラ言語に逆コンパイルされたバージョンに置きました。
第4章においてSpafford氏は、 どのようにワームプログラムが機能したかについての高度な例を提供しました。 ワームは、2つの部分から構成されています。 :mainプログラムとブートストラップ(もしくはベクター)プログラムです。 感染させられたホストの観点からの記述が提供されました。
第5章は、データ構造とプログラムのルーチンの構成を記述しています。:
第6章において、Spafford氏は、ワームのコードの解析を提供しています。 彼は、構造とスタイル、機能の問題、カムフラージュ、特定のコメント、 sendmail攻撃、関連したマシン、移植可能性の考慮事項を検討しています。
最後に補遺は、ワームにあった単語の「ミニ辞書」、 ワームが各マシンへと転送させたブートストラップ(ベクター)プログラム、 修正されたfingerdプログラム、 感染を修正するためにsendmailに開発され呼び出されたパッチについて提供しています。
[1] |
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セキュリティに関する考慮事項がこれほどにまで広く無視されていなかったら、 このメモは存在しなかったことでしょう。
Joyce K. Reynolds
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宮川 寧夫
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