Internet Week ショーケース in 札幌

プログラム

現地会場では「Ask the Speaker」も開催します
「Ask the Speaker」とは、 現地会場でセッション終了後に講演者へ質問や会話をすることができる企画になります。 セッションを聞いたけどもっと詳しく教えてほしい、 個別に話がしたいなど、 講演者の方と直接コミュニケーションをとることができます。 現地会場にお越しの方はぜひこの機会をご活用ください。

12:30

開場

13:00 ~ 13:10

開会の挨拶

13:10 ~ 13:55

C11 CDNの仕組みとトラフィック分析 〜CDN事業者が語る〜

講師

写真:青野 慧志郎 青野 慧志郎(JOCDN株式会社 技術部 副部長)

資料

c11.pdf

概要

大規模な配信を行う上で必須とも言えるCDNの仕組みや使い方について解説します。 また、 CDN事業者の視点から動画配信などのトラフィックを定量的に分析し、 そこからどういった知見が得られるかを考察します。

特に聞いていただきたい方
  • CDNに関心のあるコンテンツホルダーおよびネットワーク事業者の方
14:10 ~ 14:55

C12 サイバー攻撃を止めるには? 攻撃の動向&abuse対応依頼入門

講師

山下 健一(さくらインターネット株式会社)

資料

c12.pdf

概要

サイバー攻撃への対応では、攻撃事例、 調査や被害回復などに関するセキュリティの知識だけでなく、 「止めて!!」と伝える相手方の探し方、伝え方の知識も必要です。 例えばフィッシング攻撃を挙げると、銀行やクレジットカードだけでなく、 EC、公的機関、ISP、キャリア、交通機関、宅配、 さまざまブランドに広がりを見せています。 自組織のブランドが騙られた場合、どうしたらよいでしょうか。

IPアドレスやAS番号、 ドメイン名などのインターネットの資源を管理している組織では、 「abuse窓口」(アビューズまどぐち)と呼ばれる問い合わせ先を設けることがRFC2142で定められています。 本セッションではフィッシング攻撃(フィッシングサイト・フィッシングメール)を切り口に、 ネット上の誹謗・中傷・デマ、インターネット詐欺など、 「個人の『情報セキュリティ10大脅威 2022』に挙がった"abuse"」もふくめて、abuseとは何か、 abuse窓口には何が依頼でき、 窓口の中ではどのような対応をしているのか、 停止をスムーズに進めるためにはお互いにどのような意識を持てば良いのかをお話しします。

特に聞いていただきたい方
  • オンラインサービスを提供する組織のセキュリティ担当者、ブランド(知的財産)担当者
  • サイバー攻撃・リサーチ・テイクダウンに関心のある方
  • IPアドレス管理指定事業者、インターネット資源管理者
15:10 ~ 15:55

C13 ルーティングセキュリティ インターネット運用の羅針盤

講師

堀 高房(株式会社インターネットイニシアティブ 基盤エンジニアリング本部)

資料

c13.pdf

概要

インターネットは、BGPというプロトコルを使って、 IPアドレスの宛先情報を相互に交換することによって成り立っています。 このIPアドレスの宛先情報の交換は、 個々の組織が自律・分散・協調をモットーに、 相互信頼の精神によって行っています。

一方で一部の悪意のある者により、 インターネットの安定と相互信頼を脅かす脅威が日々発生しています。 特に今年は国際情勢の変化により、 インターネットの重要性をあらためて認識するとともに、 多くの脅威が浮き彫りになった1年となりました。 このような脅威に対応するため、 インターネットをよりセキュアにする取り組みが世界中で行われています。

本セッションでは、インターネット運用者が、 ルーティングに関するインシデントに日々どのように備え、 実際にインシデントが発生した際にどのように対応するべきか、 AS運用現場の方をお招きしてお話をいただきます。

特に聞いていただきたい方
  • インターネットルーティング(AS)の運用者
  • インターネットルーティングに興味のある方
16:10 ~ 17:00

C14 基調講演 北海道における再生可能エネルギーxデジタルインフラの可能性

講演者

写真:江崎 浩 江崎 浩(JPNIC理事長)

資料

c14.pdf

概要

デジタル田園都市国家構想では、 グローバルなデジタルインフラと我が国の戦略拠点整備と通信ケーブルインフラ整備、 さらにDXさらにGXによる地域経済の活性化が提示されています。 特に、 関東・関西に次ぐ第2のデータセンター拠点として北海道が候補とされました。 豊富な再生可能エネルギーを利用したGXとDXの拠点としての可能性と、 グローバルな経済安全保障に関する地政学的観点が認識されています。 本講演では、北海道におけるDXxGXの可能性を議論します。

17:00 ~ 17:30

L15 共催講演 2018年北海道胆振東部地震における当社データセンターの状況 ローカル5Gの取り組み紹介

講演者

池野 桂司(北海道総合通信網株式会社 技術営業部 営業開発グループ)

概要

2018年9月6日未明に発生した、 北海道胆振東部地震は札幌市内でも震度6弱を記録するだけではなく、 その直後に発生した北海道全域停電(ブラックアウト)という未曾有の災害となりました。 当社は北海道の通信事業者としてネットワーク、クラウド、 データセンターを提供しており、 地震の影響のみならず、ブラックアウトの影響も受けました。

今回、 札幌市内にある当社データセンターでの地震発生時の状況と続いて発生したブラックアウトにおける状況についてご紹介します。 また、北海道電力苫東厚真発電所でのDX取り組みとして、 当社と北海道電力で実施したSub6帯を用いたローカル5G検証についてご紹介します。

18:30 ~

懇親会

会場
サッポロビール園 ケッセルホール
〒065-0007 札幌市東区北7条東9丁目2-10
アクセス
https://www.sapporo-bier-garten.jp/access/
参加費
5,500円 (クレジットカード事前決済)

10:00

開場

10:30 ~ 11:15

C21 ブランドを守るために必要な送信ドメイン認証

講師

写真:古賀 勇 古賀 勇(株式会社インターネットイニシアティブ ネットワーク本部 アプリケーションサービス部 運用技術課)

資料

c21.pdf

概要

もし、あなたのブランドであるドメイン名が、 悪の組織によって迷惑メールの送信に使われたらどうなるでしょう? メールは使っていないから関係ない? 答えは No!! 泥棒がセキュリティの甘い建物を狙うように、 悪の組織も対策が手薄なドメイン名を狙っています。 大事なドメイン名を守るためには、 適切な送信ドメイン認証の設定が欠かせません。

本セッションでは、 電子メールインフラを見ている立場からDNSオペレーターの皆さまに、 今日から実施していただきたい「送信ドメイン認証」のお話をいたします。

11:30 ~ 12:10

L21 DNSの弱点を振り返り、今後の針路について考える

講演者

写真:森下 泰宏 森下 泰宏(株式会社日本レジストリサービス 技術広報担当・技術研修センター)

資料

l21.pdf

概要

近年、NXNSAttack・SIGRed・SAD DNS・DNSpooq・NAME:WRECK・tsuNAMEなど、 DNSの実装に関する脆弱性が相次いで報告されています。 それらの原因はさまざまですが、 そのいくつかはDNSの設計に起因する実装・運用の難しさに由来しており、 2022年7月に公開されたRFC 9267ではDNSデータの処理に関する脆弱性を分析することで得られたアンチパターン、 言わば、DNSの「弱点」の一部が解説されています。

本セミナーではそれらのアンチパターンを含む、 DNSの実装・運用に影響を及ぼす設計上の弱点を紹介し、 それらの弱点が関連するプロトコル・実装・運用に及ぼしている影響の内容について解説します。

そして、そうした状況に対応し、今後のDNS、 引いてはインターネットをよりよいものにするために進められている活動を紹介し、 今後われわれがDNSと共にめざすべき方向(針路)について考えます。

※本セミナーはInternet Week 2022ランチタイムセミナーのアップデート版です。

特に聞いていただきたい方
  • インターネット技術者、特に実際にDNSを運用されている方
13:10 ~ 13:55

C22 インターネット広告の羅針盤 - Post Cookie、嵐の時代

講師

写真:伊東 直弥 写真:中野 翔太 伊東 直弥(株式会社マイクロアド システム開発部)
中野 翔太(株式会社マイクロアド システム開発部)

資料

c22-pre.pdf

概要

インターネット広告は今ではエコシステムとして非常に重要なインフラになっています。 今日までのインターネット広告の歩みと仕組みを振り返り、 Post Cookieでは何がどのように変化するのか技術視点で解説していきます。

14:20 ~ 15:05

C23 サイバー攻撃2022+ 昨今のサイバー攻撃動向とその対応

講師

三浦 拓也(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)) 早期警戒グループ)

資料

c23.pdf

概要

2023年、世の中ではさまざまな出来事が起き、 慌ただしく状況が変化していく中、 組織はそれでも動じず継続してさまざまな脅威と立ち向かっていく必要があります。

このセッションでは、 2022年JPCERT/CCで発出したアラートなどを紹介し、 今対応しておきたい脆弱性やサイバー攻撃に関するトピックを紹介します。 さらに今回は、「サイバー攻撃2022+」という形で、 2022年11月に紹介した内容を更新し、 JPCERT/CCが確認している最新の動向をお送りいたします。

特に聞いていただきたい方
  • 組織のセキュリティ担当者
  • セキュリティに興味のある方
  • インターネットの動向に興味のある方
15:15 ~ 16:00

C24 NICTER観測で捉えた、日本国内の脅威2022+

講師

写真:森 好樹 森 好樹(国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) サイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室)

資料

当日投影のみ

概要

2022年にNICTERダークネット観測でとらえた日本国内のMirai感染ホストは、 2021年から増加の傾向にあります。 このセッションでは、Internet Week 2022で紹介した、 なぜいまだに日本国内でMirai感染するIoT機器が増加しているのか、 攻撃者がどのような方法で脆弱な機器を発見し、 脆弱性を使ってBOT化しているのか、 またその対策はどのように可能であるかについて、 実際の観測データや攻撃者が使用している攻撃ツール、 悪用されている脆弱性の調査結果、 2023Q1で発見した新たな感染事例も含め、紹介します。

特に聞いていただきたい方
  • 組織のセキュリティ担当者
  • セキュリティに興味のある方
  • インターネットの動向に興味のある方
16:15 ~ 17:00

C25 スプリンターネットを読み解く

講師

写真:前村 昌紀 前村 昌紀(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 政策主幹)

資料

c25.pdf

概要

2022年はロシアのウクライナ侵攻に始まり、 それに伴うウクライナ政府による「ロシアのインターネット封鎖要請」およびICANNやRIPE NCCからの「ゼロ回答」に続いて、 「一つのインターネット」のコンセプトに反するインターネットの分断「スプリンターネット」が大きな議論となりました。 このセッションでは、 Internet Week 2022における同名のセッションの内容をベースに、 その後の議論も反映してお届けします。

特に聞いていただきたい方
  • インターネットに携わるあらゆる方々、特に「インターネットは分断していいのか悪いのか」といった疑問を抱えている方々
17:00 ~ 17:15

閉会の挨拶

※時間割、内容、講師等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。