Internet Week ショーケース in 徳島

プログラム

6月23日(木) ハンズオンDay

13:00 ~ 13:10

はじめの挨拶

13:10 ~ 18:00

インシデント対応ハンズオン

※ハンズオンDayはオンラインのみの開催となります。

講師

写真:佐條 研 写真:田中 信太郎 写真:寺本 健悟
佐條 研(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) インシデント レスポンス グループ)
田中 信太郎(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) インシデント レスポンス グループ)
寺本 健悟(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) インシデント レスポンス グループ)

資料: h1.pdf
ログデータ: log.zip

概要

2020年にJPCERT/CCで公開した Log Analysis Training をもとにハンズオンを行います。 外部からの侵入を受けた際のWindowsログ、 Active Directoryログおよびプロキシログの分析を実践することで、 ログ調査の基礎を学べます。 典型的な攻撃手法について時間をとって解説しますので、 外部からの侵入について理解を深めることができます。 攻撃手法と調査手法を学んでいただくことで、 今後のセキュリティ対策に活かしていただけると思います。 分析に使用するログは、過去の侵入事例から得た知見に基づき、 テスト環境で攻撃を再現して得たものです。 標的型攻撃によって標的組織に侵入した攻撃者は、 さまざまなマルウェアやツールを用いて組織内の情報収集や侵害活動を行います。 本セッションは、 そのような攻撃者による侵入・侵害の痕跡を発見するため、 実際に近年の標的型攻撃で使用されたマルウェアやツールがWindowsのイベントログにどのような痕跡を残すのかを学習するハンズオンです。 本ハンズオンで次のことがわかります。

  • 典型的な侵入の手口
  • 侵入の痕跡を見つけるために必要なWindowsのログ設定
  • Windowsログの調査手順 - 侵入事例とログ調査のポイント
得られる技術
Windowsログ、Active Directoryログからの攻撃の痕跡の解析手法の基礎

本ハンズオンには、 一部サポートが終了しているOSが使用されていますが、 基本的な考え方は最新のOSと大きく違いはありません。

事前準備

このセッションは、ハンズオン形式で進行します。 事前課題として、 https://github.com/JPCERTCC/log-analysis-training/blob/master/Material/log-analysis_handson-with-note.pdf の69ページまで自学習をお願いします。

プログラム

13:10 ~ 17:50 ハンズオン
17:50 ~ 18:00 まとめ&質疑応答

環境

  • キーボードを使用可能なWindows OSもしくはmacOS、Linux OSを搭載した端末 ※タブレット端末は不可
  • ソフトウェア
    • Webブラウザ(ログのダウンロードに使用)
    • zipファイルの展開ソフト
    • ログファイルを閲覧、検索する事が可能なソフトウェア
      • grepを推奨しますが、その他大容量テキストを閲覧、 検索できるソフトでも代用可能です。 以下のどちらかのソフトウェアをインストールすれば、 Windows環境でもgrepを使用可能です。
        Cygwin
        GnuWin32のGrep for Windows

対象者

  • 現場のシステム管理者
  • 組織のセキュリティ窓口担当者
  • インシデント分析に関心のある方

6月24日(金) カンファレンスDay

※カンファレンスDayは現地開催とオンラインのハイブリッド開催となります。

10:20 ~ 10:30

はじめの挨拶

10:30 ~ 11:15

ドメイン名と証明書とTLS ~ 署名のカクゴ / 検証のカクゴ ~

プログラム紹介動画をYouTubeに掲載しました。

講演者

写真:藤原 和典 写真:木村 泰司
藤原 和典(株式会社日本レジストリサービス)
木村 泰司(JPNIC)

資料: c1-1.pdf c2.pdf

概要

ドメイン名をさまざまなアプリケーションのために使う仕様が現れ、 WebPKIとはモデルが異なるTLSを使う場面が現れています。 これらをセキュアに利用するためには、 DNSSECにおける署名と検証の導入が必須となる日がくるのではないでしょうか。 DNSSEC導入の判断フローは? 権威側の署名、リカーシブリゾルバ側の検証に期待される運用は? トラストのメカニズムはどういう形になる? 数々の疑問に2人が切り込みます。

11:30 ~ 12:10

[スポンサーセッション] DNSの「明日のカタチ」について考える

講演者

写真:森下 泰宏
森下 泰宏(株式会社日本レジストリサービス 技術広報担当・技術研修センター)

資料: s1.pdf

概要

DNSは1980年代に開発され、 インターネットにおける基盤サービスの一つとしてその発展を支え続けてきました。 当初から現在まで、DNSの主な役割は名前解決サービスの実現・提供であり、 その基本的な仕組みは開発当時から変化していません。

しかし、インターネットの普及が進み、その重要性が増す中、 DNSには仕様上の弱点・機能の不足・適切な運用の難しさなど、 さまざまな課題が指摘されてきました。 それらの課題を解決し、 より良いものにするための多様な取り組みによる変化を経て、 今日のDNSが形作られています。

本セミナーでは、DNSが誕生してからこれまでに起こったさまざまな変化について、 その内容と、それらがどのような理由で、どのように起こったのかを振り返ります。 そして、DNSに今後起こるであろう新しい変化の兆しを紹介し、 DNSの「明日のカタチ」について考えます。

※本セミナーはInternet Week 2021ランチタイムウェビナーのアップデート版です。

対象者

  • インターネット技術者、特に実際にDNSを運用されている方歓迎
12:10 ~ 13:00

お昼休憩

13:00 ~ 13:45

サイバー攻撃2021+

プログラム紹介動画インタビュー動画を YouTubeに掲載しました。
Blogでも解説しています。

講演者

写真:輿石 隆 写真:久保 正樹 写真:森 好樹
輿石 隆(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)
久保 正樹(NICT サイバーセキュリティ研究室)
森 好樹(NICT サイバーセキュリティ研究室)

概要

2022年となり、世界が目まぐるしく変化する中で、 組織も環境の変化に合わせつつ、 さまざまな脅威と立ち向かっていく必要があります。

このセッションでは、JPCERT/CCやNICTが最近確認している脅威について、 ご紹介しながらそれらの脅威への備えとして、 あらためて確認しておきたい基本的な対応についてお話しいたします。 今回は、2021年11月に紹介した内容に加え、 最近の動向も補足した「サイバー攻撃2021+」という形で内容をパワーアップさせてお送りいたします。

プログラム

サイバー攻撃2021+

講演者
輿石 隆(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)
資料 c2-1.pdf

NICTER観測で捉えた、日本国内の脅威2021+2022

講演者
久保 正樹(NICT サイバーセキュリティ研究室)
森 好樹(NICT サイバーセキュリティ研究室)
資料 c2-2.pdf

14:00 ~ 14:45

明日のセキュリティ組織のカタチ

プログラム紹介動画を、 YouTubeに掲載しました。

講演者

写真:武井 滋紀 武井 滋紀(日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J) / NTTテクノクロス株式会社)

資料: c3-1.pdf

概要

企業や組織内におけるセキュリティ組織のあり方が、 取り巻く環境や状況の変化によって変わりつつあります。 単にSOCを持った、 CSIRTを構築したというだけでは変わりゆく状況へ対応ができなくなりつつあります。 本プログラムでは、 日本からの提案内容も反映され2021年に策定されたサイバーリスク対応のための組織フレームワーク国際勧告「ITU-T X.1060サイバーディフェンスセンター構築・運用のフレームワーク」をベースに、 日本の各種ガイドラインからの活用や、新たに取り組むポイント、 今後のセキュリティ組織のあり方を解説します。

対象者

  • 企業内のSOCやCSIRT・内部統制の担当、セキュリティも含む経営企画室、CSO、CISO、CRO
15:00 ~ 16:30

リーダシップだけでは回らない! 運用組織のマインドセットのあり方・育て方

プログラム紹介動画を、 YouTubeに掲載しました。

講演者

写真:波田野 裕一 写真:宇野 素史 写真:藤崎 正範
波田野 裕一(運用設計ラボ合同会社)
宇野 素史(株式会社クララオンライン)
藤崎 正範(株式会社ハートビーツ)

概要

組織におけるリーダシップの重要性が指摘されて久しいですが、 日本の組織文化においてリーダ人材の育成やリーダシップの発揮ができていない組織が多いのが現状ではないでしょうか。 本プログラムでは、 リーダシップだけでは組織が上手く運営できない理由を明らかにし、 リーダ人材だけでなく組織運営に携わる他の人材も含めたマインドセットの考え方について解説します。

15:00 ~ 16:00
プログラム
運用組織の運用力を決める行動性向 - 運用現場のマインドセット
講演者
波田野 裕一(運用設計ラボ合同会社)
資料
c4.pdf
概要
運用組織の「運用力」は、 スキルセットとマインドセットの二つにより形作られます。 このうちスキルセットは明示的で比較的わかりやすいため、 育成や評価が積極的に行われてきました。 一方、 組織文化の形成や個々人の行動に大きな影響を及ぼすマインドセットについては、 暗黙的で捉えにくいため育成や評価が難しく手付かずのままになってきたのが現実ではないでしょうか。 本セッションでは、 今まであまりフォーカスが当たってこなかった運用現場のマインドセットについて、 日本MSP協会MSP運用課題整理WGにおける整理・議論を踏まえて解説していきます。
16:00 ~ 16:30 パネルディスカッション 運用「マインドセット」育成最前線
モデレータ
波田野 裕一(運用設計ラボ合同会社)
パネリスト
宇野 素史(株式会社クララオンライン)
藤崎 正範(株式会社ハートビーツ)
16:45 ~ 17:30

特別企画セッション
「漫画海賊版から国際情勢まで 今インターネットで起こっていること」

司会

橋川 和利(ケーブルテレビ徳島株式会社・JPNIC理事)

講演者

立石 聡明(有限会社マンダラネット)
前村 昌紀(JPNIC)

資料: c6.pdf

概要

インターネットは今やデジタル社会の基盤となり、 あらゆる企業活動や個人生活を便利に支えていますが、 不正・不法な活動も同じように、 あるいはそれ以上に推し進め、 インターネットにまつわる社会問題は深刻化する一方ともいえます。

このセッションでは、近年問題となっている漫画海賊版をはじめ、 最近のロシアのウクライナ侵攻とインターネットの関係まで、 今インターネットで起こっていることを取り上げ、 どう対処するべきか考えていきます。

17:30 ~ 17:40

閉会宣言

※ 終了後、 現地の徳島会場では18:00頃までささやかですが名刺交換などの交流の機会を設けます。 一部講演者も最後までいますので、 個別に質問したいことなどありましたらこの機会をぜひご活用ください。