日本ENUMトライアル
ENUMとは
ENUMとは、電話番号(E.164番号)を使用して、インターネット上で展開される通信サービスのアドレスを識別する仕組みです。IPネットワーク上の電話やメール、FAXなどのアプリケーションのURIを、自分の電話番号に対応するものとして登録しておけば、異なる通信サービスを「一つの電話番号」で利用することができるようになります。
ENUMは、(1)電話番号は国際的な階層構造のもと管理されているので世界中に重複がない、(2)また、数字だけで構成されるため各国の言語に依存しない、(3)国際接続を視野に入れた際、広域で動くデータベースを一から作り上げるのではなく、既に自律分散型で運用されているDNS(Domain Name System)を利用すれば効率的、という理由からグローバルコミュニケーションの基礎として高い潜在能力を持ちます。
日本ENUMトライアルの目的
本トライアルは、国際接続を含めたENUMの技術と運用の両局面における実験のために、日本国内のENUM実験参加者に国番号"81"ではじまる日本のE.164番号空間の一部を委任することを目的とするものです。
トライアルの期限
本トライアルは、2006年1月より実施し、期限については総務省が別途定めるものとします。
トライアルの実施体制
実験用番号の登録、変更、削除並びにENUM DNSの管理等の運用は、総務省からの委託を受け、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が行います。なお、ENUM DNSへの登録の一部は株式会社日本レジストリサービス(JPRS)に再委託しています。
トライアルの実施モデル
本トライアルでは、複数の実験参加者がTier1も実験対象とできるよう、Tier1を仮想的に2階層に分けたモデルを採用します。Tier1は、上位層(Tier1-Aとする)をJPNICが管理運用し、実験参加者に下位層(Tier1-Bとする)を委任する構成とします。
トライアル用の番号について
本トライアルの番号利用方針は以下の通りとなります。
1) 本トライアルでの実験の目的のみで利用する
2) 実験期間中の暫定的な割り当てである
3) 固定電話ならびに携帯電話で割り当てられている番号は用いない
具体的には、「8100CDEFGHJK (12桁。英字C~Kは数字)」の番号体系を用います。
1回あたりの割り振り番号数の上限は10万番号です。
詳細は「実験用番号利用規約」をご確認ください。
トライアルへの参加方法
・本トライアルへの参加費用は無料です。
・本トライアルの実験参加者(参加組織の代表者)として登録するためには、以下の要件を全て満たす必要があります。
- 日本国内の居住者であること(ローカルプレゼンス要件)
- 実験の計画書を策定し、それを遂行できる能力を有すること
- DNSの運用実績を持つこと
日本ENUMトライアルの個人情報保護方針
割り振り番号一覧
承認日 | 組織名 | 実験計画書 | 割り振り番号一覧 | 割り振り番号数 |
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2006/02/01 | ENUMトライアルジャパン | 実験計画書 [PDF 73KB] | 810021000000 ~ 810021999999 | 100万番号 |
2006/02/07 | 今村謙之 | 実験計画書 [PDF 12KB] | 810022000000 ~ 810022000099 | 100番号 |