各位
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANNが中国語圏のIDN ccTLDを承認
2010年6月25日、 ベルギーのブリュッセルで開催されたICANN理事会において、 「.中国」、「.中國」、「.香港」、「.台灣」、「.台湾」 といった中国語圏のIDN ccTLD*1の導入が承認されました。 これら新しいIDN ccTLDの関連組織として承認されたのは、 以下の組織です。
「.中国」、「.中國」 | CNNIC (China Internet Network Information Center) |
「.香港」 | HKIRC (Hong Kong Internet Registration Corporation Limited) |
「.台灣」、「.台湾」 | TWNIC (Taiwan Network Information Center) |
IDN ccTLDの申請は、 「ファスト・トラックプロセス*2」と呼ばれる暫定的なアプローチに基づき、 2009年11月16日より申請受け付けが開始されていました*3。 希望者は、 それぞれの国または地域からの支持を証明するなどの諸条件を満たした上で、 所定の手続きを踏むことで、 ICANNにIDN ccTLDの登録を申請することができます。
IDN ccTLDは、すでにアラブ首長国連邦、エジプト、サウジアラビア、 ロシアの4ヶ国で申請が承認されていましたが、 ICANN事務総長であるRod Beckstromがプレスリリース*4でも述べた通り、 世界の人口の1/5は中国語を話すため、申請組織とICANNが、 その約10億人に向けて潜在的なアクセシビリティを向上させたことは注目に値します。
なお、日本でのIDN ccTLD「.日本」の導入については、 日本インターネットドメイン名協議会が、 2010年6月4日に選定基準および公募要領を公開し、 8月16日までの応募受付を経て、管理運営事業者の選定を行う予定です*5。
詳細は、 ICANNからのプレスリリース*4をご覧ください。
- 参考:インターネット用語1分解説:IDN TLDとは
- http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/idntld.html
IDN ccTLDに対する高い需要に応えるために、暫定的なアプローチにより、 技術、運用、ポリシーなどの面で問題が生じない範囲で、 限定した数のIDN ccTLDを、 比較的早期に導入することをめざすプロセスです。 このプロセスによるIDN ccTLD導入は、 あくまで限定的なものであるため、 恒久的なポリシーに基づくIDN ccTLD 導入に対して、 申請できる文字列の文字種や数に制限があります。
http://www.icann.org/ja/announcements/announcement-2-30sep09-ja.htm
https://www.nic.ad.jp/ja/icann/topics/2009/20091118-02.html
http://www.icann.org/en/news/releases/release-25jun10-en.pdf
http://jidnc.jp/?p=533
以上