2015年1月5日
Scan NetSecurityの「[レポート]Internet Week 2014、それぞれの立場や意見を持つ実務家が2014年のセキュリティをふりかえる」に、 Internet Week 2014をセキュリティ中心にまとめた記事が掲載されました。
インターネットに関する技術の研究・開発、 構築・運用・サービスに関わる人々が一堂に会し、 主にインターネットの基盤技術の基礎知識や最新動向を学び、 議論し、理解と交流を深めるためのイベントです。
もっと詳しく今年も、 Internet Week開催のご案内ができることを喜ばしく思います。
Internet Weekは、インターネットに関わるすべての方のために、 情報を共有し、よりよいインターネット環境の構築、 最新技術の把握、 インシデントへの対応などを推し進めるために役立つよう、 毎年1回開催しております。
今年は、上半期からUDPを用いた大規模なDDoS、OpenSSL Heartbleed問題、DNS毒入れ問題などが続き、また、 いわゆるフィッシングやスマートフォン向けアプリを仲介した詐欺が横行、 企業による大規模な個人情報流出など、 「セキュリティ」「プライバシー」に関連する事象が多数発生しています。 技術的な解決方法は存在しているものの、 すべての機器での対応(家庭用ルータ等々)が困難なため、 いまだDDoS攻撃の手法として幅を利かせているNTPリフレクション攻撃、 次から次へと新しい手法が編み出され、 対策が後手に回っている詐欺、 対策がなされていても発生し続ける個人情報の流出など、 対応しなければならないインシデントは山積みになっています。
またもう一つの大きな動きとして、インターネット運営における、 いわゆる「インターネットガバナンス」に関する議論が活発化しています。 インターネットはグローバルであり、技術的にも、 その成り立ちからも「自律・分散・協調」の精神の下、 それぞれのコミュニティが協調することで運営されてきました。 しかし、そうした運営だけでは解決が容易でなくひずみが生じている、 人権や中立性、セキュリティ、プライバシー等のさまざまな観点から、 国がもっと関与したり、 グローバルに大きな枠組みを構築していくべきだという意見も出てきています。 特に今年3月に、 米国政府がインターネットの要と言うべきDNSの監督権限をコミュニティに移管する意向があると発表したことで、 インターネット運用のあり方への議論がさらに高まりました。 こうした流れを受け日本でも、 「日本インターネットガバナンス会議(IGCJ)」が、 議論と情報交換の場として活動を開始しています。
さて、このように前述した背景を最大限に考え、立てたテーマが、 「あらためて"みんなの"インターネットを考えよう」です。
ここで、もう一度私たちのインターネットについて、 現状をきちんと認識し、現状の問題点、 またその解決のための議論が必要なのではないかと考え、 テーマの決定を行いました。
なおInternet Week自体の運営に関しては、 昨年まで「プログラム委員会+事務局」という体制でしたが、 今年は「実行委員会+プログラム委員会+事務局」という体制に変更しました。 実行委員会が基本方針やテーマ、 ロジスティクス等をプログラム委員会からは切り離した形態で最初に検討しておくことで、 プログラム委員会はプログラムの作成に専念することができ、 よりよい全体プログラムが構成できるのではないか、 という期待を込めたものです。
7月末の時点で、実行委員会を3回、 プログラム委員会を2回実施しており、 楽しそうなプログラム案が枠に収まり切れないほど提案されています。 これを絞り込むのは容易な作業ではありませんが、 9月の中旬には、 正式なプログラムを公開できるよう鋭意準備を進めています。
今年のInternet Weekが、 あらためて、"みなさんとインターネットを考える"よき場になること願い、 楽しみにしています。
正式名称 | Internet Week 2014 |
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開催地 |
富士ソフト アキバプラザ 東京都 千代田区 神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル |
開催日程 |
2014年11月18日(火)から21日(金)の4日間
[同時開催イベント]ION TOKYO IPv6 Summit in TOKYO 2014 第27回JPNICオープンポリシーミーティング 第41回ICANN報告会 第4回日本インターネットガバナンス会議 |
主催 | 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC) |
後援 |
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対象者 | インターネットの技術者およびインターネット技術と社会動向に興味のある方 |
参加予定者数 | 延べ2,800名 |
内容 | インターネットに関するチュートリアル、最新動向セミナー、 ランチセミナー、BoF等 |
開催目的 |
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