内容 |
IP Meetingは、
Internet Weekを総括するプレナリ、
メインプログラムとして、
インフラとしてのインターネットの動向に興味のある方、
運用に携わる方を対象に、
その年のネットワークの状況を総括し、最新動向を伝え、
今後に向けた議論を行う会合として機能してきました。
午前中のセッションでは「Internet Today!」と題し、
インターネットの運用にかかる「今年のホットトピック」を総括します。
午後には、
「あらためて"みんなの"インターネットを考える」と題し、
現時点でのインターネットの問題点をとらえ、
その一つのインターネットをどう維持していくべきなのかを考えるセッションを展開します。
現在と今後に対する共通理解を作ることで、
あらためてインターネットをとらえなおすセッションとします。
※IP Meetingは、
Internet Weekの母体とも言うべき会議で、
JEPG/IP (Japanese Engineering & Planning
Group/IP)によって1990年に第1回が開催され、
以来毎年開催され、今回は24年目を迎えます。
午前の部
時間 |
内容 |
9:35~10:45 |
1) 2014年インターネット運用動向 + インターネット新技術の標準化動向
講演者:
吉田 友哉(インターネットマルチフィード株式会社)
関谷 勇司(東京大学情報基盤センター/WIDEプロジェクト)
「2014年インターネット運用動向」では今年のルーティング・トポロジー・トラフィック・DNS・セキュリティ等の運用の動向を総括し、
これからの運用の方向性を提示します。
「インターネット新技術の標準化動向」では、
IETFにおける技術標準化動向のうち、
主に以下の総括を行い、
これからの技術の方向性を提示します。
- SDN/NFVに関する動向
- セキュリティ、冗長化技術動向
- アーキテクチャ改善に関する技術動向
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10:55~11:20 |
2) 今後影響のある通信政策について
講演者:吉田 正彦(総務省総合通信基盤局 電気通信事業部消費者行政課長)
本年議論のあった通信政策につき、
(1)消費者保護ルールの見直し・充実に関する制度化の検討状況
(2)通信の秘密の取扱いに関わる動向、
等についての紹介・解説を行います。
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11:20~12:10 |
3) 2014年セキュリティ動向
講演者:満永 拓邦(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)
DDos、フィッシング、
スマートフォンのセキュリティなどを中心に、
主にエンド側で起こった攻撃やその実際の被害状況などについて、
解説を行います。
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午後の部
時間 |
内容 |
13:30~14:30 |
1) ビジネスの観点から見たインターネットガバナンス
モデレータ:橘 俊男(Internet Society Japan Chapter)
パネリスト:
筒井 隆司(ソニー株式会社 本社・渉外部 シニアゼネラルマネージャー)
水越 一郎(東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部)
百崎 知(ソネット株式会社)
2014年は、
「インターネットの資源管理体制の在り方」という話題をきっかけに「インターネットガバナンス」が大きく取りざたされた年でした。
さまざまな利害関係者(=ステークホルダー)が円卓を囲んで仮題の解決をめざすという、
インターネットがめざすマルチステークホルダー型のガバナンスは、
多くの人にとって遠い世界の話にうつるかもしれません。
しかし昨今のインターネットが利用されるビジネス環境においては、
企業は一般的に、顧客がいる国や地域の法律、
制度、文化だけを念頭にサービスや製品の開発するのではなく、
グローバルなインターネットそのものの成り立ちや運用の実情、
さらにはルールの策定方法を含めた「インターネットの流儀」についても気にする必要があります。
卑近な例をあげれば「セキュリティ」「プライバシー」「接続性(コネクティビティ)」「フィルタリングポリシー」など、
私たちに身近なビジネス上の課題解決に向けても、
こうした「インターネットの流儀」のセンスが必要になります。
日本の組織も今後、ビジネス、
技術の視点を問わずにこうした「インターネットの流儀」と、
インターネットそのもののエコシステムへ関与(=インターネットガバナンスへの関与)をしていくことが必要となるのです。
このセッションでは、
「ビジネスサイドからみたインターネットの流儀」という切り口で、エンジニアが知っておくべき
「インターネットの流儀の実ビジネスへのインパクト」
「インターネットの流儀への疑問」
などを議論していきます。
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14:45~15:35 |
2) 「IW2014のセッション総括!!」
スピーカー:(いずれもInternet Week 2014 プログラム委員)
- 「IPv6」分野(プログラム番号:T1, T3, T5, T6):藤崎 智宏
- 「セキュリティ」分野(プログラム番号:T9, S7, S8, S9, S11, S13, S14):中津留 勇
- 「インターネット運用」分野(プログラム番号:T4, S2, S4, S6, S10):仲西 亮子
- 「社会派」分野(プログラム番号:S1, S5, S12, S15, S16):佐藤 友治
- 「DNS」分野(プログラム番号:T7, D1):米谷 嘉朗
IW2014で開催した、全有料25セッションを、
「IPv6」「セキュリティ」「インターネット運用」「社会派」「DNS」の5分野に分け、
今回、どうしてそのプログラムを入れたのか、
それぞれの分野でどのようなことがホットに今年のIWで話されたかを簡潔に、
担当プログラム委員が10分間で紹介します。
総括・ネタ・小話アリです。
(持ち時間の関係上、
すべてのプログラムを紹介するわけではありません。
あらかじめご了承ください)
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15:50~17:30 |
3) パネルディスカッション あらためて"みんなのインターネット"を考える~震災から3年、東京オリンピック・パラリンピックに向け、みんなで作る未来のインフラ~
モデレータ:江崎 浩(JPNIC副理事長、東京大学)
パネリスト:
Phillip Morris (BT(ブリティシュ・テレコム))
小山 覚(NTTコミュニケーションズ株式会社 経営企画部 マネージドセキュリティサービス推進室 担当部長)
鈴木 茂樹(総務省情報通信国際戦略局長)
丸山 充(神奈川工科大学情報ネットワーク・コミュニケーション学科教授)【ビデオ出演】
コメンテータ:吉田 友哉(インターネットマルチフィード株式会社)
喜ばしいことに、
2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まりました。
日本では、東日本大震災の経験を経て、
ネットワークの構成等も変わってきていると聞かれますが、
6年後のこのオリンピックの時期には、
ますますいろいろな環境が変わっていくことが予想されます。
6年後、どのようなIT、
そしてネットワークの世界が訪れるのでしょうか?
震災やロンドンオリンピックでどういう現象が起こったのか、
セキュリティ等はどうだったのかなどの教訓を振り返りつつ、
8K/4K映像素材の非圧縮伝送・蓄積配信実験の現況なども踏まえながら、
これからのネットワークインフラに期待されていること、
我々が未来に向けて準備していきたいことを議論するセッションにする予定です。
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