Internet Week 2014

S10 変化を乗り越える!インターネットルーティングセキュリティ

本Conferenceが Scan NetSecurity で紹介されました。

日時 2014年11月19日(水) 13:15~15:45
場所 6階 セミナールーム3
参加料金 事前料金 5,500円、当日料金 8,000円
内容

インターネットは絶えず変化し、さまざまな問題が発生しています。

今年は過去に言われていた問題が再熱するなど、 さまざまなセキュリティインシデントが発生する一方で、 bitcoin問題やインターネット検閲などインターネットに詳しくない、 一般の方々もインシデントの被害者になる事件も発生しました。

また運用の現場では、 以前より危惧されていた経路爆発などが現実に発生するなど、 インターネットオペレーターは日々、 多くの問題に直面しています。

本セッションでは今年のセキュリティインシデントからインターネットの今を振り返り、 ルーティングセキュリティの知識と技術を解説します。 インターネットルーティング技術の最新動向だけでなく、 運用現場のあり方や国際化する業界、 ISPの未来などについても考えていきたいと思います。

時間 内容
13:15~13:30

1) インターネットルーティングセキュリティ プログラム開始にあたって

写真:松本氏

講演者:松本 智(株式会社インターネットイニシアティブ )

本プログラムで持ち帰っていただきたいことを立案者から説明し、 全体の理解を深めるきっかけとします。

13:30~14:00

2) インターネットルーティングセキュリティ 事例紹介と対策

写真:岡田氏

講演者:岡田 雅之(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)

Mis-Originationや経路ハイジャックは現在も複数発生しています。 2014年になってからの傾向と事例を紹介し、 今できる対策について 共有します。 特に興味深いルーティングに関する事例についても詳細に解説します。

14:00~14:20

3) インターネットルーティングセキュリティのマインド

写真:松崎氏

講演者:松崎 吉伸(株式会社インターネットイニシアティブ)

これまでルーティングはネットワーク担当者が到達性や冗長性を確保したり、 トラフィックを制御するために利用されてきました。 しかし最近は、インターネットでの規制やビジネス、 犯罪といった意図を持つ人々がルーティングを利用する事例も散見される様になりました。 ここではこれら事例を紹介しつつ、 運用上の注意点や防衛策について解説します。

14:25~14:50

4) VPN Gateおよび中国の検閲用ファイアウォールについて

写真:登氏

講演者:登 大遊(ソフトイーサ株式会社/筑波大学大学院システム情報工学研究科)

VPN Gateは、 現在常時7,000台程度の世界中のボランティアのコンピュータおよびグローバルIPアドレスをVPN中継サーバとして、 中国などのインターネット検閲ファイアフォールの背後にいる人々が自由にインターネットにアクセスする手段を提供する、 筑波大学による学術実験です。 毎日世界中から40万ユニークユーザーに使用されています。 VPN Gateを開始した後、 中国のグレートファイアウォールの管理者はVPN Gateをブロックするために多彩な手法を試みてきました。 今回はVPN Gateの仕組みと、 日々アップグレードを続けている中国の中国のグレートファイアウォールのアーキテクチャについて話をします。

14:50~15:35

5) 2014年のインターネットルーティングの動向と取り組み

写真:吉田氏

講演者:吉田 友哉(インターネットマルチフィード株式会社)

2014年はルーティングにPKIの仕組みを導入するRPKIの実験が大きく進んだ1年ともいえます。 RPKIはIPアドレス保持者に証明書を発行し、 それを応用して、 IPアドレスとASの組みあわせに署名をつけることができる仕組みです。

このRPKIの仕組みを応用して、 ルータが経路情報の取捨選択、 優先順位付けに生かそうといった試みがRPKIを活用したルーティングです。 RPKIを活用したルーティングでは、 正当な経路であるのか、 不正な経路であるのかの判断をルータが自動的に行うことが想定されます。 特に今年は、 IX事業者などで日本で始めてRPKIを公開実験サービスが始まるなど、 活用に向けて大きく動き出したことは特筆に価します。

国際的なルーティングの傾向とあわせて最新のルーティング動向を共有します。

対象者
  • インターネットルーティング運用者
  • インターネットの計測者や研究者
  • ASの運用者
※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。

SNS


 ハッシュタグは、#iw2014jp

協賛

メディアスポンサー

ネットワークスポンサー