IPアドレスの管理
IPアドレスの管理について
IPアドレス管理の構造
IPアドレスは「IPアドレスポリシー」と呼ばれる管理方針に基づき、 世界的に管理が行われています。 IPアドレスの管理を委任されている組織は「インターネットレジストリ」と呼ばれ、 IANA(Internet Assigned Numbers Authority) を頂点した階層構造を基に管理を行っています。
IANAは特定の地域に属することなく、 全世界のIPアドレスの管理を行っている組織です。 その配下に地域単位で管理を行う「RIR(地域インターネットレジストリ)」 と呼ばれるインターネットレジストリ、そして、 さらにその下にLIR(ローカルインターネットレジストリ) と呼ばれるレジストリが存在します。 IPアドレスの分配はこの管理階層に従い、IANAからRIR、RIRからLIR、 そしてLIRから実際のネットワークという流れで行われています。
また、一部の国においては国単位でアドレス管理を行うNIR (国別インターネットレジストリ)が存在し、JPNICは日本におけるNIRとして、 国内のIPアドレス管理を行っています。
日本におけるIPアドレス管理
日本国内においてLIRの役割を担っている組織は 「IPアドレス管理指定事業者」と呼ばれています。 IPアドレス管理指定事業者はLIRとなるための一定の基準を満たし、 JPNICからIPアドレス登録管理業務の委任を受けている組織です。 国内におけるIPアドレスの分配は、一部例外を除き、 IPアドレス管理指定事業者がJPNICから委任を受けた IPアドレスの中から顧客や自組織のネットワークに対して行っています。
IPアドレスポリシー
インターネットレジストリやIPアドレスの利用者が、IPアドレスの分配、 または利用にあたって従うことが求められるIPアドレス管理に関する事項を 「IPアドレスポリシー」と呼びます。 IPアドレスポリシーはRIRやNIRが、 管轄している地域単位で文書化して公開しており、IPアドレス管理の構造、 考え方、アドレス分配の基準等を定義しています。
国内におけるアドレスポリシーについては以下の文書をご参照ください。
IPアドレスポリシーの策定
IPアドレスポリシーはRIR/NIRが文書を公開していますが、 その内容を決定しているわけではありません。 ポリシーの内容についてはIPアドレスの利用者であれば誰でも提案、 発言を行うことが可能です。 特定のポリシー提案は、 IPアドレスを利用しているコミュニティからの賛同が得られれば一定のプロセスを経て、 IPアドレスポリシーに反映されます。
IPアドレスポリシー策定の詳細に興味のある方は以下の文書をご参照ください。