インターネットは、
今や社会基盤の一つとして重要な役割を担うものとなりました。
しかし、利用者の利便性が高まり、
ネットワークへの依存性が高まる一方で、
インターネットを通じたコンピュータシステムへの不正なアクセス、
コンピュータウイルス、
ボットなどによる機密情報の漏えいやコンピュータシステムの障害による事業活動の停止といった情報セキュリティインシデントが増大し、
その影響もますます大きくなる傾向にあります。
このような脅威に対処し、
安全なインターネット社会を実現するためには、
開発や運用に携わる技術者の日々の努力と協調が不可欠です。
しかし、
提供するネットワークサービスの重要度が高まるにつれ、
技術者の責任範囲も拡大し、
要求を満たすことは容易ではなくなっています。
JPNICとJPCERT/CCは、
日本のインターネットインフラとセキュリティをサポートするために様々な活動を行ってきましたが、
中でも増え続けるインシデントに対応するために技術者をバックアップする体制が必要だと考え、
インシデントへの対応・対策の情報を提供するセキュリティセミナーを2003年度から開催してきました。
当セミナーも開催4年目を迎え、
昨年の「JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー」では、
予想を遥かに上回る多くの方々にご参加いただき、
多くの貴重なご意見を頂戴しました。
本年は、皆様から頂いたご意見、ご提案を随所に反映させ、
予防、復旧、
応用と見直しをコンセプトに魅力的かつ先進的なプログラムをご用意いたしました。
誰もが安心してインターネットを利用できる世の中を実現するために、
お一人でも多くの方からご参加を頂けますよう、
心よりお待ち申し上げます。
有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター代表理事 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター理事
歌代 和正
|