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                                            社団法人  日本ネットワーク
                                            インフォメーションセンター
                                                  公開: 2000年11月 2日
                                                  実施: 2001年 1月22日

                汎用 JP ドメイン名登録等に関する技術細則

目次

1.登録可能な汎用JPドメイン名の文字種別と文字列
    1.1 ドメイン名を構成するラベル
    1.2 日本語ドメイン名の正規化
    1.3 日本語ドメイン名の文字コードおよびエンコーディング方式
    1.4 ネームサーバ設定時の日本語文字の文字コードの変換対応表
    1.5 ネームサーバ設定時に指定されるホスト名に関する制限事項
    1.6 ドメイン名登録時およびネームサーバ設定時に指定される電子メール
        アドレスに関する制限事項
2.汎用JPドメイン名の構成
3.予約ドメイン名
    3.1 登録できないドメイン名
    3.2 予約ドメイン名の追加指定
付録1 JIS X 0208-1990 における正規化の方式
付録2 JIS X 0201:1997 における正規化の方式
付録3 Unicode Consortium が発行している変換テーブル文書のヘッダ
    付録3.1 JIS0208.TXT
    付録3.2 Unihan.txt

1.登録可能な汎用JPドメイン名の文字種別と文字列

1.1 ドメイン名を構成するラベル

「ラベル」は、本技術細則により定められるASCII文字ラベルおよび日本語ラ
ベルにより構成される。

「ASCII文字ラベル」は、ASCIIの英字("A"から"Z")、数字("0"から"9")、ハイ
フン("-")からなる文字列である。ただし、ASCII文字ラベルの先頭と末尾の文
字はハイフンであってはならない。ASCII文字ラベルの長さは、3文字以上、63
文字以下でなければならない。ASCII文字ラベル中では、英字の大文字・小文
字の区別はなく同じ文字とみなされる。

「日本語ラベル」は、本技術細則により定められる日本語文字を1文字以上含
む、日本語文字およびASCIIの英字("A"から"Z")、数字("0"から"9")、ハイフ
ン("-")からなる文字列である。ただし、日本語ラベルの先頭と末尾の文字は
ハイフンであってはならない。日本語ラベルの長さは、1文字以上、15文字以
下でなければならない。日本語ラベル中では、英字の大文字・小文字の区別は
なく、同じ文字とみなされる。

「日本語ドメイン名」は、汎用JPドメイン名のうち、第2レベルドメインに日
本語ラベルを持つすべてのドメイン名である。ただし「第2レベルドメイン」
は、ドメイン名を構成するラベルのうち、右側から2番目のラベルである。

「日本語文字」は、情報交換用符号化漢字集合 JIS X 0208-1990 により定め
られる文字集合のうち、

  (1)第4区(平仮名)
  (2)第5区(片仮名)
  (3)第16区から第47区まで(JIS第一水準漢字)
  (4)第48区から第84区まで(JIS第二水準漢字)
  (5)第1区の各種記号のうち、次にあげる文字

により構成される。
            
     文字 区点コード
--------------
0106
0119
0120
0121
0122
0125
0128
1.2 日本語ドメイン名の正規化

「正規化」とは、日本語ドメイン名の登録および利用の際に意味的に同一の文
字が異なる文字として区別されないようにするため、本技術細則により定めら
れる方法により、文字列の変換を行うことである。

  当センターでは、日本語ラベルに対して以下に定める方式によりドメイン名
登録時に正規化を行い、正規化後の文字列を日本語ドメイン名として登録する。
登録時の同一性の比較は、正規化後の文字列に対して行われる。

  なお、正規化を行った結果に日本語文字が1文字も含まれない場合、ASCII文
字ラベルとして取り扱う。

  実際の正規化は、以下の手順により行われる。
            
順番 対象文字 正規化の詳細
1 JIS X 0208-1990 により定められる文字集合のうち、第1区の一部の文字および第3区から第5区までの文字 付録1「JIS X 0208-1990 における正規化の方式」を参照
2 JIS X 0201:1997 により定められる文字集合のうち、片仮名用図形文字集合の一部 付録2「JIS X 0201:1997 における正規化の方式」を参照
1.3 日本語ドメイン名の文字コードおよびエンコーディング方式

「文字コード」は、英字や数字、記号、平仮名、片仮名、漢字などの文字と1
対1に対応する数値、またはこの割り当て方式を定めた規格である。

「エンコーディング」は、処理の目的に応じて、都合のよい形式にデータを変
換、表現することである。「エンコーディング方式」は、その際に使用される
方式である。

  登録されたドメイン名を、当センターが管理するドメインネームサーバへ設
定(以下、ネームサーバ設定)する際の日本語ラベルの文字コードおよびエンコー
ディング方式について、以下のように定める。

  (1)ネームサーバ設定される日本語ラベルの文字コードとして、Unicode
     (ISO/IEC 10646-1 second edition) の Universal Multiple-Octet
     Coded Character Set (以下、UCS)を使用する。

  (2)ネームサーバ設定される日本語ラベルのエンコーディング方式として、
     Internet Engineering Task Force (以下 IETF) により発行されたイン
     ターネットドラフト文書 draft-ietf-idn-race-02.txt により定められ
     る Row-based ASCII Compatible Encoding (RACE) を使用する。なお、
     当センターでは、RACE でエンコーディングを行う際、事前に日本語ラベ
     ルに含まれる英字をすべて小文字に変換した後にエンコーディングを行
     い、その結果を日本語ドメイン名としてネームサーバ設定する。

  ただしエンコーディング方式については本技術細則にかかわらず、以下に定
める場合において当センターの判断により、当センターの Web ページ上等に
おいて通知を行った上で、追加、削除あるいは変更される場合がある。

  (1)IETF において別の、あるいは改版されたエンコーディング方式がインター
     ネットドラフト文書として発行された場合
  (2)IETF において別の、あるいは改版されたエンコーディング方式が
     Request for Comments 文書(以下 RFC 文書)として発行された場合
  (3)その他、当センターが必要と認めた場合

1.4 ネームサーバ設定時の日本語文字の文字コードの変換対応表

  当センターではネームサーバ設定時の日本語文字の文字コードの変換対応表
として、以下のものをそれぞれ用いる。
            
対象文字 変換対応表
JIS X 0208-1990 により定められる文字集合のうち、第1区(各種記号)、第4区(平仮名)および第5区(片仮名)の文字 Unicode Consortium により発行されている付録3.1に引用したヘッダ部を持つ文書(JIS0208.TXT)により定められた UCS への変換テーブル
JIS X 0208-1990 により定められる文字集合のうち、第16区から第47区まで(JIS第一水準漢字)および第48区から第84区まで(JIS第二水準漢字)の文字 Unicode Consortium により発行されている付録3.2に引用したヘッダ部を持つ文書(Unihan.txt)により定められた UCS への変換テーブル

1.5 ネームサーバ設定時に指定されるホスト名に関する制限事項

  当センターではネームサーバ設定されたドメイン名に対するインターネット
到達性を確保するため、IETF においてエンコーディング方式が RFC 文書とし
て発行され、かつそのエンコーディング方式が当センターが管理するドメイン
ネームサーバの運用上支障がないと当センターによって確認されるまでの間、
ネームサーバ設定時に以下に該当するホスト名をネームサーバとして指定する
ことはできない。

  (1)ASCII文字ラベルを構成する文字およびピリオド(".")以外の文字を含む
     ホスト名

  (2)IETF において有効なインターネットドラフト文書または RFC 文書によ
     り提案される、ネームサーバ設定において使用されることを前提とした
     エンコーディング方式において、判別文字列として指定されている方式
     と同一の様式のラベルを持つホスト名

     なお、上記(2)に該当するインターネットドラフト文書または RFC 文書
     の改版によってエンコーディング方式が変更または更新された場合、改
     版により旧版となったエンコーディング方式のうち一つ前の版のエンコー
     ディング方式についてもあわせて(2)の適用範囲とする。

1.6 ドメイン名登録時およびネームサーバ設定時に指定される電子メールアド
    レスに関する制限事項

  上記 1.5 で定められる制限事項は、ドメイン名登録時およびネームサーバ
設定時に指定される電子メールアドレスの右辺(電子メールアドレスにおいて
"@"の右側を構成する部分)についても同様に適用される。

2.汎用ドメイン名の構成

  汎用JPドメイン名の構成は、次の通りである。

        <ラベル>.jp

3.予約ドメイン名

  以下に示す汎用JPドメイン名は当センターにより予約されており、登録する
ことはできない。

3.1 登録できないドメイン名

  本技術細則の「1.3 日本語ドメイン名の文字コードおよびエンコーディング
方式」により指定されるエンコーディング方式により、日本語ドメイン名の判
別文字列として指定されている方式と同一の様式のラベルを持つドメイン名を
予約ドメイン名とする。

3.2 予約ドメイン名の追加指定

  当センターは、その他特定の汎用JPドメイン名を、すべての組織が登録でき
ないドメイン名として、ないしは特定の組織を除いて登録できないドメイン名
として指定する場合がある。この指定および指定解除、その他の詳細は指定の
都度定める。

------------------------------------------------------------------------
付録1 JIS X 0208-1990 における正規化の方式

(1)以下に示す文字の直後に、"゛"(区点コード: 0111)文字が出現する場合
            
文字  区点コード  正規化後の文字  区点コード 
0411 0412
0413 0414
0415 0416
0417 0418
0419 0420
0421 0422
0423 0424
0425 0426
0427 0428
0429 0430
0431 0432
0433 0434
0436 0437
0438 0439
0440 0441
0447 0448
0450 0451
0453 0454
0456 0457
0459 0460
0506 0584
0511 0512
0513 0514
0515 0516
0517 0518
0519 0520
0521 0522
0523 0524
0525 0526
0527 0528
0529 0530
0531 0532
0533 0534
0536 0537
0538 0539
0540 0541
0547 0548
0550 0551
0553 0554
0556 0557
0559 0560
(2)以下に示す文字の直後に、"゜"(区点コード: 0112)文字が出現する場合
            
文字  区点コード  正規化後の文字  区点コード 
0447 0449
0450 0452
0453 0455
0456 0458
0459 0461
0547 0549
0550 0552
0553 0555
0556 0558
0559 0561
(3)常に正規化される場合
            
文字  区点コード  正規化後の文字  ASCIIコード(16進数) 
0161 - 2D
0316 0 30
0317 1 31
0318 2 32
0319 3 33
0320 4 34
0321 5 35
0322 6 36
0323 7 37
0324 8 38
0325 9 39
0333 A 41
0334 B 42
0335 C 43
0336 D 44
0337 E 45
0338 F 46
0339 G 47
0340 H 48
0341 I 49
0342 J 4A
0343 K 4B
0344 L 4C
0345 M 4D
0346 N 4E
0347 O 4F
0348 P 50
0349 Q 51
0350 R 52
0351 S 53
0352 T 54
0353 U 55
0354 V 56
0355 W 57
0356 X 58
0357 Y 59
0358 Z 5A
0365 a 61
0366 b 62
0367 c 63
0368 d 64
0369 e 65
0370 f 66
0371 g 67
0372 h 68
0373 i 69
0374 j 6A
0375 k 6B
0376 l 6C
0377 m 6D
0378 n 6E
0379 o 6F
0380 p 70
0381 q 71
0382 r 72
0383 s 73
0384 t 74
0385 u 75
0386 v 76
0387 w 77
0388 x 78
0389 y 79
0390 z 7A
------------------------------------------------------------------------
付録2 JIS X 0201:1997 における正規化の方式

(1)以下に示す文字の直後に、KATAKANA VOICED SOUND MARK (8ビット符号:
   13/14(DE))文字が出現する場合
            
文字の名称 8ビット符号(16進数)  正規化後の文字  区点コード
KATAKANA LETTER U 11/3(B3) 0584
KATAKANA LETTER KA  11/6(B6) 0512
KATAKANA LETTER KI 11/7(B7) 0514
KATAKANA LETTER KU 11/8(B8) 0516
KATAKANA LETTER KE 11/9(B9) 0518
KATAKANA LETTER KO 11/10(BA) 0520
KATAKANA LETTER SA 11/11(BB) 0522
KATAKANA LETTER SI 11/12(BC) 0524
KATAKANA LETTER SU 11/13(BD) 0526
KATAKANA LETTER SE 11/14(BE) 0528
KATAKANA LETTER SO 11/15(BF) 0530
KATAKANA LETTER TA 12/0(C0) 0532
KATAKANA LETTER TI 12/1(C1) 0534
KATAKANA LETTER TU 12/2(C2) 0537
KATAKANA LETTER TE 12/3(C3) 0539
KATAKANA LETTER TO 12/4(C4) 0541
KATAKANA LETTER HA 12/10(CA) 0548
KATAKANA LETTER HI 12/11(CB) 0551
KATAKANA LETTER HU 12/12(CC) 0554
KATAKANA LETTER HE 12/13(CD) 0557
KATAKANA LETTER HO 12/14(CE) 0560
(2)以下に示す文字の直後に、KATAKANA SEMI-VOICED SOUND MARK (8ビット符号:
   13/15(DF))文字が出現する場合
            
文字の名称 8ビット符号(16進数)  正規化後の文字  区点コード
KATAKANA LETTER HA 12/10(CA) 0549
KATAKANA LETTER HI 12/11(CB) 0552
KATAKANA LETTER HU 12/12(CC) 0555
KATAKANA LETTER HE 12/13(CD) 0558
KATAKANA LETTER HO 12/14(CE) 0561
(3)上記(1)(2)に該当しない場合
            
文字の名称 8ビット符号(16進数) 正規化後の文字 区点コード
KATAKANA MIDDLE DOT 10/5(A5) 0106
KATAKANA LETTER WO 10/6(A6) 0582
KATAKANA LETTER SMALL A 10/7(A7) 0501
KATAKANA LETTER SMALL I 10/8(A8) 0503
KATAKANA LETTER SMALL U 10/9(A9) 0505
KATAKANA LETTER SMALL E 10/10(AA) 0507
KATAKANA LETTER SMALL O 10/11(AB) 0509
KATAKANA LETTER SMALL YA 10/12(AC) 0567
KATAKANA LETTER SMALL YU 10/13(AD) 0569
KATAKANA LETTER SMALL YO 10/14(AE) 0571
KATAKANA LETTER SMALL TU 10/15(AF) 0535
KATAKANA-HIRAGANA 11/0(B0) 0128
 PROLONGED SOUND MARK
KATAKANA LETTER A 11/1(B1) 0502
KATAKANA LETTER I 11/2(B2) 0504
KATAKANA LETTER U 11/3(B3) 0506
KATAKANA LETTER E 11/4(B4) 0508
KATAKANA LETTER O 11/5(B5) 0510
KATAKANA LETTER KA 11/6(B6) 0511
KATAKANA LETTER KI 11/7(B7) 0513
KATAKANA LETTER KU 11/8(B8) 0515
KATAKANA LETTER KE 11/9(B9) 0517
KATAKANA LETTER KO 11/10(BA) 0519
KATAKANA LETTER SA 11/11(BB) 0521
KATAKANA LETTER SI 11/12(BC) 0523
KATAKANA LETTER SU 11/13(BD) 0525
KATAKANA LETTER SE 11/14(BE) 0527
KATAKANA LETTER SO 11/15(BF) 0529
KATAKANA LETTER TA 12/0(C0) 0531
KATAKANA LETTER TI 12/1(C1) 0533
KATAKANA LETTER TU 12/2(C2) 0536
KATAKANA LETTER TE 12/3(C3) 0538
KATAKANA LETTER TO 12/4(C4) 0540
KATAKANA LETTER NA 12/5(C5) 0542
KATAKANA LETTER NI 12/6(C6) 0543
KATAKANA LETTER NU 12/7(C7) 0544
KATAKANA LETTER NE 12/8(C8) 0545
KATAKANA LETTER NO 12/9(C9) 0546
KATAKANA LETTER HA 12/10(CA) 0547
KATAKANA LETTER HI 12/11(CB) 0550
KATAKANA LETTER HU 12/12(CC) 0553
KATAKANA LETTER HE 12/13(CD) 0556
KATAKANA LETTER HO 12/14(CE) 0559
KATAKANA LETTER MA 12/15(CF) 0562
KATAKANA LETTER MI 13/0(D0) 0563
KATAKANA LETTER MU 13/1(D1) 0564
KATAKANA LETTER ME 13/2(D2) 0565
KATAKANA LETTER MO 13/3(D3) 0566
KATAKANA LETTER YA 13/4(D4) 0568
KATAKANA LETTER YU 13/5(D5) 0570
KATAKANA LETTER YO 13/6(D6) 0572
KATAKANA LETTER RA 13/7(D7) 0573
KATAKANA LETTER RI 13/8(D8) 0574
KATAKANA LETTER RU 13/9(D9) 0575
KATAKANA LETTER RE 13/10(DA) 0576
KATAKANA LETTER RO 13/11(DB) 0577
KATAKANA LETTER WA 13/12(DC) 0579
KATAKANA LETTER N 13/13(DD) 0583

              
付録3 Unicode Consortium が発行している変換テーブル文書のヘッダ 付録3.1 JIS0208.TXT # # Name: JIS X 0208 (1990) to Unicode # Unicode version: 1.1 # Table version: 0.9 # Table format: Format A # Date: 8 March 1994 # Authors: Glenn Adams < glenn@metis.com > # John H. Jenkins < John_Jenkins@taligent.com > 付録3.2 Unihan.txt # # Name: Unihan database # Unicode version: 3.0b1 # Table version: 1.1 # Date: 2 July 1999 ------------------------------------------------------------------------

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