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文書管理情報 | |
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文書番号 | JPNIC-00919 |
文書名 | JPNICにおけるAS番号割り当てに関するポリシー |
発効日 | 2004/4/19 |
最終更新日 | 2004/1/16 |
この文書によって無効となった文書 | JPNIC-00890 |
この文書を無効とする文書 | JPNIC-00992 |
JPNICにおけるAS番号割り当てに関するポリシー 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター *本文書について* 本文書は、JPNICにおけるAS番号割り当てに関するポリシーをまとめたものです。 まず本文書をご一読のうえ、AS番号の割り当てに関する一連の他のJPNIC 文書 をお読みください。 *目次* 0. 本文書について 0.1. この文書の構成 1. はじめに 2. 本文書が対象とする範囲 3. AS番号空間分配の階層構造 4. 定義 4.1. AS (Autonomous System) 4.2. AS番号 4.3. 自律ネットワーク 4.4. インターネットレジストリ(IR) 4.4.1. 地域インターネットレジストリ(RIR) 4.4.2. 国別インターネットレジストリ(NIR) 4.5. 割り振られた/割り当てられたAS番号空間 4.5.1. 割り振り 4.5.2. 割り当て 5. AS番号空間管理の目標 5.1 目標 5.1.1. 一意性 5.1.2. 登録 5.1.3. 効率的な利用 5.1.4. 公平性 6. ポリシーを取り巻く環境 6.1. 経路制御の設定は自律ネットワークの役目 6.2. ルーティングへの配慮 6.3. 誠実さ 6.4. 公平性 6.5. AS番号は所有物ではない 7. AS番号割り当てのポリシー 7.1. 首尾一貫したAS番号管理ポリシーの採用 7.2. AS番号空間のリース 7.3. 正確な申請書にもとづく申請処理 7.4. 秘密保持 7.5. 公平な申請処理 7.6. プライベートAS 7.7. 登録の必要性 7.7.1. 登録情報の更新 7.7.2. 連絡担当者の登録 7.8. AS番号の割り当て先 7.9. AS番号割り当てを申請できる組織 7.10. AS番号割り当ての条件 7.11. AS番号の譲渡 7.12. 自律ネットワーク運営組織の合併、買収の割り振りへの影響 7.13. AS番号がインターネット上に出現しないとき 7.14. 使わなくなったASについて 8. 問い合わせ 0. 本文書について JPNICは、日本国内に存在する自律ネットワークを運営する組織からの申請に 応じて、自律ネットワークに対してAS番号を割り当てます。 本文書は、JPNICにおけるAS番号割り当てに関するポリシーをまとめたものです。 まず本文書をご一読のうえ、AS番号の割り当てに関する一連の他のJPNIC 文書 をお読みください。 本文書では、具体的なAS番号の割り当ての申請手続きについては一切述べてい ません。これについては以下で提示される文書に詳しい解説がなされています ので、必要に応じて参照してください。 「AS番号割り当て/変更/返却申請手続きについて」 「AS番号割り当てに関するガイド」 また、AS番号の必要性に関しては、以下のRFCに記述があります。また、 JPNICのWebページでは本文書の日本語翻訳も入手可能です。 『RFC1930: Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)』 0.1. この文書の構成 本文書の構成は以下の通りです。 ・ 第1節「はじめに」 このJPNICポリシーの目的について解説 ・ 第2節「本文書が対象とする範囲」 本文書で解説および説明する範囲に関する解説 ・ 第3節「AS番号空間分配の階層構造」 インターネットコミュニティ におけるAS番号空間分配の階層 構造に関する解説 ・ 第4節「定義」 本文書を読むにあたっての言葉の定義についての解説 ・ 第5節「AS番号空間管理の目標」 AS番号空間を管理することの目的についての解説 ・ 第6節「ポリシーを取り巻く環境」 このJPNICポリシーの策定にあたって要因となるさまざまな環境に ついての解説 ・ 第7節「AS番号割り当てのポリシー」 JPNICにおけるAS番号割り当てに関するポリシーに関する解説 ・ 第8節「問い合わせ」 問い合わせ先の解説 1. はじめに 日本ネットワークインフォメーションセンター(以下「JPNIC」)は、 APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)のメンバー として日本国 内で機能している、非営利の国別インターネットレジストリです。 JPNICは、日本国内に存在する自律ネットワークを運営する組織からの申請に 応じて、自律ネットワークに対してAS番号を割り当てます。 JPNICはAS番号空間を分配し、この分配を管理するためのポリシーを立案・実 施します。 APNIC等のインター ネットレジストリのAS番号割り当てポリシーが将来的に変 更された場合には、本文書もそれにともなって変更される可能性があります。 2. 本文書が対象とする範囲 本文書は、どのような状況下でASを利用すべきかを理解する必要のあるネット ワーク運営組織およびサービスプロバイダを対象としています。読者として想 定されるのは、インターネットネットワークの構成と運営に従事する人です。 また、本文書は、JPNICがグローバルでパブリックなAS番号空間の責任ある管 理を行うことを目標としたポリシーを記述しています。 特に、本文書はAS番号空間の割り当てに関する目標、仮定、ポリシーに焦点を あてています。 3. AS番号空間分配の階層構造 AS番号は階層的構造にもとづいて分配されています。その構造は図1の通りです。 +---------+ | ICANN | +---------+ | +-----------+-----------+------------+.............+ | | | | : +--------+ +--------+ +--------+ +----------+ +...........+ | ARIN | |RIPE NCC| | APNIC | | LACNIC | :future RIRs : +--------+ +--------+ +--------+ +----------+ +...........+ | +-----------+--+------------+ | | | | +-------+ +------+ 国別インターネット | | JPNIC | | NIR | レジストリ | +-------+ +------+ (National Internet | | (NIR) | Registries) | | | | +------+ +-----+ | | | | | | | | | | +----+ +----+ +----+ +----+ +----+ | AS | | AS | | AS | | AS | | AS | 自律ネット +----+ +----+ +----+ +----+ +----+ ワーク 図 1 この階層構造では、ICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers) はアジア太平洋地域への再分配用としてAPNICにAS番 号空間を割り振り、APNICはNIRの一つであるJPNICにAS番号空間を割り振 ります。そして、JPNICは日本国内の自律ネットワークにAS番号を割り当 てます。 4. 定義 本文書に書かれている目標、環境、ポリシーを理解するために特に重要な用語 の定義を行います。 4.1. AS(Autonomous System) ASとはAutonomous Systemの略で、インターネットを構成する、一つの運用 ポリシーを持ったネットワークのかたまりを示します。各々のASはそれぞれ の運用ポリシーを持っており、BGPを使用して他のASにパケットをルーティ ングするものです。日本語では自律システムとも言われます。 あるASは、他のASからは単一の一貫した内部ルーティングプランを持ってい るように見えます。 このようなAS同士がBGPで接続されていて、インターネットが形成されています。 4.2. AS番号 各々のASにはAS番号という、世界で一意な番号が付与されます。現在、AS番 号の空間は0~65535の範囲で、0と65535はICANNによってリザーブされてい る番号です。また、ICANNは、後ろから1023個分の 64512~65534のAS番号の ブロックを、プライベートAS等としてリザーブしています。プライベートAS 番号は、個別のAS内部で自由に使用することができますが、自AS外にプライ ベートAS番号の情報を流してはいけません。 4.3. 自律ネットワーク 自律ネットワークとは、同一管理下にあり一貫した運用ポリシー及び経路制 御ポリシーを持つ、インターネットに接続されるネットワークを意味します。 AS番号は、自律ネットワークを運営する組織がインターネットにおける外部 経路制御を行うことを目的とし利用するために、自律ネットワークに付与されます。 4.4. インターネットレジストリ(IR) インターネットレジストリ(IR)はAS番号空間をメンバーまたは自律ネットワー クに分配し、その分配を登録する責任を持ちます。IRは図1の階層構造の中 で、主要な機能と地域的担当範囲にもとづき分類されます。 本文書で用いられるIRという用語にはAPNICとその他の地域インターネット レジストリ(RIR)、JPNICなどの国別インターネットレジストリ(NIR) を含ん でいます。 4.4.1. 地域インターネットレジストリ(RIR) 地域インターネットレジストリ(RIR)はICANNの認可で設立され、大きな地 域にサービス提供し、その地域を代表します。 RIRの主な役割の一つは、それぞれが担当する各地域内でAS番号空間を分 配、管理することです。 現在RIRとしては、APNIC、RIPE NCC、ARIN、LACNICの4つがあります。将 来はさらに他のRIRが設立されるかもしれませんが、RIRの総数は比較的少 なく維持することが期待されています。 4.4.2. 国別インターネットレジストリ(NIR) 国別インターネットレジストリ(NIR)は、主として、自律ネットワークに AS番号を割り当てるIRであり、一般的にNIRのメンバーは、国レベルで組 織されたインターネットサービスプロバイダ(ISP)です。 NIRはISPで構成されますが、それ自体はISPとしては機能しません。NIR は自らを構成しているISPの利益に関して中立を維持することが期待されます。 JPNICはこのNIRにあたります。 4.5. 割り振られた/割り当てられたAS番号空間 JPNICのアドレスポリシーを理解するためには、「割り振り」と「割り当 て」という用語の区別を明確にしておくことが重要です。 4.5.1. 割り振り 割り振りとは、再分配用としてAS番号空間をIRに分配することです。 4.5.2. 割り当て 割り当てとは、IRが自律ネットワークに対し、割り振られたAS番号空間の 一部を、自律ネットワークで利用するために分配することです。 割り当てられたAS番号は、自律ネットワークを運営する組織が申告した目 的のためにのみ使用されるものであり、さらに割り振りや割り当てされる ものではありません。 5. AS番号空間管理の目標 5.1 目標 5.1.1. 一意性 各割り当ておよび割り振られたAS番号空間は、世界にただひとつしかない ことを保証しなければなりません。 これはインターネット上のそれぞれのパブリックな自律ネットワークが一 意に識別されるための絶対的要件です。 5.1.2. 登録 AS番号空間の割り当てと割り振りは、インターネットコミュニティの全メ ンバーがアクセス可能な、公開されているレジストリデータベースに登録 されなければなりません。 これは、AS番号の一意性を保証するためであり、また、RIRをはじめとす る全てのIRや自律ネットワークなど、インターネットを利用するあらゆる レベルの自律ネットワークが遭遇するインターネット上のトラブルを解決 するための、参照情報として利用できるようにするためです。 さらに、AS番号空間のように公共の資源を利用する全ての人が、その資源 の状態等を確認可能であるべきとする、インターネットコミュニティの考 え方を反映するものでもあります。 5.1.3. 効率的な利用 AS番号空間という限られた資源の効率的な利用のため、AS番号を使用せず に蓄積したり、遠い将来の為に予約したりすることは避けなければなりません。 5.1.4. 公平性 AS番号空間の使用に関する全てのポリシーは、現在および未来にわたる全 てのインターネットコミュニティの構成員に対し、場所、国籍、規模、そ の他いかなる要因にも左右されることなく公平に適用され実践されるべきです。 6. ポリシーを取り巻く環境 [5. AS番号空間管理の目標]にある目標の他、インターネットコミュニティの 期待、現行の管理構造、技術的制限などの要因全てを考慮して、JPNICポリシー は策定されます。 環境の変化は突然おこることもあり、それをまったく予測できないこともあります。 JPNICの重要な役割は、この環境変化を監視し、その環境変化がJPNICポリシに 対してどのような意味を持つかをネットワーク運営組織に通知していくことです。 この節では、今現在の環境でJPNICポリシーの策定に最も重要な意味を持って いる要因を記述しています。 6.1. 経路制御の設定は自律ネットワークの役目 JPNICは、一意性を保証したAS番号を割り当てるだけで、BGPを正しく設定し て機能させるのは自律ネットワークの役目となります。 6.2. ルーティングへの配慮 AS番号の責任ある管理には、グローバルな経路表の増大を制限するために役 立つことも必要です。ひとつのAS内で、連続するIPアドレスプリフィクスを 集約することにより、グローバルなインターネットへ広告される経路数を最 小限に押さえることに役立ちます。 6.3. 誠実さ JPNICと自律ネットワークとの関係は、申請者からの情報が、虚偽なく正確 なものであるという信頼関係にもとづいて成立しています。 6.4. 公平性 JPNICはインターネットコミュニティ全体、特に日本のインターネットコミュ ニティ全体の利益を代表しています。 JPNICはポリシーを公平、平等に全自律ネットワークに適用し、対象組織の 規模や地理的場所、その他の要因によって左右されることはありません。 6.5. AS番号は所有物ではない AS番号空間を所有物とみなすことは、本文書で述べられている目標だけでな く、インターネットコミュニティ全体の利益にも反することです。 JPNICポリシーは、AS番号が「所有されるもの」ではなく「リースされるも の」だという理解にもとづいた上で、自律ネットワークが運営されるように しています。 7. AS番号割り当てのポリシー 7.1. 首尾一貫したAS番号管理ポリシーの採用 JPNICは、本文書で示される首尾一貫したポリシーに沿った方針で運用します。 7.2. AS番号空間のリース JPNICは、「リース」という考え方にもとづいて、AS番号の割り当てを行い ます。つまり、AS番号は所有物ではなくリースのため、使用中に利用条件が 変更される可能性があります。 7.3. 正確な申請書にもとづく申請処理 申請に間違いや抜けがある場合、JPNICは申請者にできるだけ速やかに通知 します。また、JPNICは提出された申請書の中の不明確な部分に関して、さ らに詳細な情報や説明を求めることがあります。 申請者がこのJPNICの疑問を十分解消する回答を行った場合、できるだけ速 やかに処理を進めます。申請書に間違いや抜けが無かった場合も同様です。 7.4. 秘密保持 JPNICのスタッフまたは代理業者は全て明文化された機密性保持の条件にも とづき雇用されています。 7.5. 公平な申請処理 JPNICは、適切な申請書を受け取った順番に公平な方法に則って申請を扱います。 AS番号全申請者は平等に扱われなければならないため、JPNICは地理的条件、 規模その他いかなる理由にも左右されず、どのような状況においても申請処 理の通常の順番から特別扱いをしたり例外を作ったりすることはありません。 7.6. プライベートAS ICANNは、64512~65534の AS番号のブロックを、プライベート使用(グロー バルインターネット上で広報されない)のためのものとしてリザーブしてい ます。AS内部で運用されるネットワークあるいはインターネットに接続しな いネットワークには、「プライベートAS番号空間」を使用すべきです。 7.7. 登録の必要性 AS番号割り当ての際、自律ネットワーク運営組織はJPNICデータベースにそ の割り当てに関する全ての情報を登録します。 データベースの情報はインターネット上のトラブルを解決するときに必要な ものであり、かつインターネットコミュニティ全体の利益となる、情報の信 頼性と透明性の維持に役立っています。また、将来的にはIRR(Internet Routing Registry)と連携する可能性もあります。 7.7.1. 登録情報の更新 自律ネットワーク運営組織は、登録情報に何らかの変更があった場合に JPNIC データベースを更新しなければなりません。 登録情報を最新に保つのは自律ネットワーク運営組織の責任です。 7.7.2. 連絡担当者の登録 連絡担当者の登録は責任あるAS番号空間管理の重要な部分であります。 運用責任者は、自律ネットワークの運営に責任をもつ人物を示します。 技術連絡担当者は、ネットワークの所在地に必ずしも物理的に居る必要は ありませんが、そのネットワークの日常的な運用に責任を持つ人物を示し ます。なお、申請する組織内から選任できないやむを得ない事情がある場 合は、IP指定事業者の技術担当者が代行することが可能です。 7.8. AS番号の割り当て先 AS番号は、自律ネットワークを運営する組織がインターネットにおける外部 経路制御を行うことを目的とし利用するために、自律ネットワークに付与さ れます。 自律ネットワークとは、同一管理下にあり一貫した運用ポリシー及び経路制 御ポリシーを持つ、インターネットに接続されるネットワークを意味します。 7.9. AS番号割り当てを申請できる組織 AS番号割り当てを申請できる組織は、以下の条件を満たし、日本国内に存在 する自律ネットワークを運営する組織となります。 1) 自律ネットワークを運用する技術的能力を持つ 2) 割り当てに掛かる手数料を支払うことができる 3) AS番号に関するJPNICデータベースの保守・更新が行える ただし、申請書の代書、申請代行は可能とします。 なお、自律ネットワークが日本国内に存在しない場合、その地域を管轄する 適切なインターネットレジストリに申請し、AS番号の割り当てを受けるべき です。自律ネットワークが、アジア諸国の NIR(国別インターネットレジス トリ)がある国に存在する場合は、その国の NIR に申請するべきです。そ の他の国の場合、アジア太平洋地域であれば APNIC (Asia Pacific Network Information Centre)、北アメリカ、サハラ以南のアフリカ地域であれば ARIN (American Registry for Internet Numbers)、ヨーロッパ及びサハラ 以北のアフリカ地域であれば、RIPE NCC (Reseaux IP Europeens Network Cordination Center)、ラテンアメリカ及びカリブ海地域であれば、LACNIC の各RIR(地域インターネットレジストリ)に申請し、AS番号の割り当てを受 けるべきです。 7.10. AS番号割り当ての条件 AS番号割り当ての条件を以下に示します。 1) 自律ネットワークがBGP(Border Gateway Protocol)を利用して他 の自律ネットワークとの間で外部経路制御情報を交換すること。 2) 自律ネットワークの外部経路制御ポリシーが、他のいかなる自律ネ ットワークに委ねても実現が困難な、固有のものであること。 典型的には、他の一つの自律ネットワークのみと接続するのでは なく、複数の自律ネットワークとの間でBGPにより接続し、外部 経路制御情報の交換を行うこと。 3) 上記の条件 1) 2) を、3ヶ月以内に満たす予定であること。 7.11. AS番号の譲渡 AS番号の売買や無許可の譲渡は認められません。そのような譲渡は無効です。 そのような譲渡によるAS番号を保持する組織は、そのAS番号をJPNICに返却 しなければなりません。 7.12. 自律ネットワーク運営組織の合併、買収の割り当てへの影響 自律ネットワーク運営組織の合併、売却、買収の後、JPNICは新組織(複数あ る場合はそれら該当する複数組織)の保有する全割り当てがどのような状態 にあるかを確認します。また、これにともない、当該組織のインフラストラ クチャーに対する実際的な影響も顧慮します。 このケースにおいてJPNICはAS番号の使用状態を確認する際に、該当する全 自律ネットワーク運営組織に、保持するAS番号とその使い方の情報開示を求 めることがあります。この場合、開示が行われない場合は、AS 番号割り当 ては無効とみなされ、JPNICはそのAS番号の返却を求めることがあります。 7.13. AS番号がインターネット上に出現しないとき 割り当てたAS番号が、数箇所の観測点で出現しないとき、JPNICはそのAS 番 号の返却を求めることがあります。 7.14. 使わなくなったASについて 廃業あるいはネットワーク設計方針の変更などによって、割り当てられたAS 番号がインターネット上での外部経路情報交換の用途で利用されなくなった 際には、運営主体は速やかにAS番号を返却しなければなりません。 8. 問い合わせ 手続きを進める上で、不明な点がある場合には、下記の電子メールアドレスに 送ってください。 電子メール : query@ip.nic.ad.jp 以上 *関連文書* 「AS番号割り当て/変更/返却申請手続きについて」 「AS番号割り当てに関するガイド」 「RFC1930: Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)』 「"Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)(RFC1930)"翻訳文』
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