文書管理情報 |
文書番号 |
JPNIC-01047 |
無効となった文書 |
なし |
発効日 |
2006/8/1 |
最終更新日 |
2006/6/30 |
文書名 |
JPIRR データベースに登録されるオブジェクト一覧 |
JPIRR データベースに登録されるオブジェクト一覧
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
*本文書について*
本文書は、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(以下
「JPNIC」という)の管理・運用する経路情報データベース(IRR(Internet
Routing Registryの略))(以下「JPIRR」という)中に登録されるオブジェ
クトについて解説したものです。
1. JPIRRデータベースに登録される各情報
以下に、JPIRRデータベースに登録される各情報の詳細な説明を行います。
(1) maintener object
RPSLオブジェクトの生成、削除、更新を行う際に必要な認証情報を記述したオ
ブジェクトです。他のRPSLオブジェクトを生成する前に必ず最初に生成される
必要があります。
(2) route object(route6 object)
いわゆるBGPの経路情報と同様に、アドレスのプリフィックス情報とASの起源
情報を表すorigin ASの情報を記述したオブジェクトです。
(3) aut-num object
AS情報を表すオブジェクトです。そのASのルーティングポリシー情報を登録し
ます。
(4) as-set object
複数のASを1つの共通したポリシーにまとめて記述する際に主に利用されるオ
ブジェクトです。memberの項目には、AS番号のリストを記述、あるいは他の
as-set objectの名称を記述します。
(5) person object
特定の個人に関する情報を表すオブジェクトです。他のオブジェクトから参照
されている場合、参照元のオブジェクトを検索することで、person objectも
合わせて表示されます。
(6) role object
特定の個人ではなく、ある組織や同一の役割を表すグループの情報を表したオ
ブジェクトです。他のオブジェクトから参照されている場合、参照元のオブジェ
クトを検索することで、role objectも合わせて表示されます。
(7) route-set object
複数のプリフィックスの情報を1つの共通したポリシーにまとめて記述する際
に、主に利用されるオブジェクトです。memberの項目には、プリフィックス情
報を記述、あるいは他のroute-set objectの名称を記述します。
(8) filter-set object
特定のフィルタリング情報に該当するプリフィックス情報等を定義するオブジェ
クトです。
(9) rtr-set object
ルータの情報を記述するオブジェクトです。attributeの項目に、inet-rtr object
の名称や、IPv4アドレス、他のrtr-set objectの名称等を記述します。
(10) inet-rtr object
ルータを記述するオブジェクトです。DNSで名前解決が可能な名称を記述しま
す。またCNAMEに関する情報やルータのorigin AS番号等を記述します。
(11) peering-set object
AS間のピアリング情報に関するポリシー等を記述するオブジェクトです。主に
ASのルーティングポリシー情報を記述するaut-num オブジェクトと併用して利
用します。
(12) dictionary object
RPSL(Routing Policy Specification Language)を拡張して記述する際に利用す
るオブジェクトです。ルーティングポリシーやルーティングプロトコル等を記
述します。
以上