APNIC ECとは
ECはExecutive Councilの略で、JPNICでは通常、 理事会と訳しています。APNIC ECでは、会員選出の理事7名に加え、 事務局長(DG: Director General)がex-officio(職権在任)の理事として加わり、 計8名がこの任に当たります。
APNIC事務局は、 APNIC Pty. Ltd.(以下、法人と呼ぶ)としてオーストラリアで法人化されていますが、 ECはこの法人の理事会というわけではありません。 法人は、会員総体としてのAPNICを「特別委員会(Special Committee)」として位置付けており、 その特別委員会のBy-laws(付属定款)によって、 APNIC ECは「この特別委員会の代表である」と定義されています。 ただし、By-lawsその他の規定により、 結果的にECが法人経営上の項目の決定権も持つと解釈されるため、 オーストラリア法規上は「役員(Officer)」の立場と見なされ、 法人の経営責任も担うという構造になっています。
ECの選出方法ですが、会員選出理事の任期は2年で、 奇数年に4名、偶数年に3名が、 毎年2月に開催されるAMM(APNIC Member Meeting)で選出されます。 この年1回の理事改選直後に開かれるEC会議では、 理事の中から「Chair(EC会議議長およびAMMの議長を務める)」、 「Treasurer(経理財務担当)」、「Secretary(庶務記録担当)」がそれぞれ選ばれます。 なお、職権在任理事である事務局長は、ECの責任により任免が行われますが、 選任方法や任期については特に規定はありません。
ECは、会員の代表として、上記で述べた事務局長の任命をはじめ、 予算の承認、料金制度の制定、 コンセンサスに至ったアドレスポリシーの受諾などをはじめとする、 APNIC事務局の運営管理を担っています。 EC会議は定例で(ほぼ毎月)開催されていて、APNICミーティングの開催時は現地で、 それ以外の時は電話会議により行われています。
APNIC ECの顔ぶれ、任務と役割、議事録、行動規範などの文書群は、 APNIC Webサイトに掲載されています。
APNIC Excecutive Council
http://www.apnic.net/ec/
By-laws of APNIC
http://www.apnic.net/publications/media-library/documents/corporate/by-laws