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データエスクローとは

データエスクローとは、文字通りデータをエスクロー(預託)することですが、 ドメイン名登録管理においてはレジストリ(登録管理組織)やレジストラ(登録事業者)の保持する登録情報に関するデータを、 業務移管などが発生した場合に備えて一定間隔ごとに第三者に預託しておく仕組みのことを指します。

あらかじめドメイン名の登録情報を第三者に預託しておくことにより、 レジストリ/レジストラ契約の解除や経営破綻などが原因で業務が移管されるなどの際に、 新しいレジストリやレジストラが預託されたデータを引き継いで速やかに業務を立ち上げることができます。 この仕組みにより、登録者が登録データにアクセスできなくなる期間を最小限に抑えるとともに、 レジストリやレジストラの業務停止などが原因で登録データが失われてしまい、 ドメイン名の登録者が不明になるような事態を避けることができます。

データエスクローは、 gTLD (Generic Top Level Domain:分野別トップレベルドメイン)と一部のccTLD (Country Code Top Level Domain:国コードトップレベルドメイン)で実施されていて、 JPドメイン名についてはレジストリである株式会社日本レジストリサービス(JPRS)とデータの預託を受けるエスクローエージェント、 全体の枠組みを監査するJPNICの三者により運用されています。

JPNIC News & Views vol.2012(2023年7月18日発行)より

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