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ドットレスドメイン名(Dotless Domain Names)とは

ドットレス(ドットなしの)ドメイン名とは、従来のドメイン名の利用のように、 階層ごとに「.」で区切らずに、トップレベルドメイン(TLD)のみを利用することを前提に、 ドットをつけずにTLDだけで構成したドメイン名を指します。

例えば、「.brand」というTLDをセカンドレベルやサードレベルを用いず、 そのTLDだけで利用する場合、「http://brand/」や「mail@brand」となりますが、階層がないため、 「.」で区切る必要がなく、ドットレスのドメイン名となります。

2013年8月にはICANNにおいて、このようなドットレスドメイン名の利用禁止が採択されていますが、 現時点でこうした利用へのニーズが浮上した背景には、 2013年10月から委任が開始された新gTLDの導入があります。

今回の新gTLD導入にあたっては、「トップレベル」のドメイン名を申請できることから、 一部の新gTLDの申請者は、セカンドレベル以降の登録を行わないドメイン名の利用を想定しました。

しかし、このような利用については、 ICANNの「セキュリティと安定性に関する諮問委員会 (Security and Stability Advisory Committee; SSAC)」による報告書であるSAC053や、 Internet Architecture Board (IAB)による声明において、以下の通り、技術的な影響に対する懸念が確認されました。

  1. ドットレスドメイン名は、Webブラウザの仕様やDNSスタブリゾルバの設定上、 ユーザーが本来参照したドメイン名として認識されない場合が多い。 また、電子メールソフトでは電子メールアドレスとして識別されない。したがって、
    • ユーザーが参照したいWebページを参照できない、また当初指定したページが参照できないことにより、 補完されたドメインを利用した、他のWebサイトに到達する可能性がある。
    • 電子メールの送受信ができない。
  2. ドットレスドメインを利用したインターネット上のWebサイト、 その他サーバ等をユーザーが指定しても、 組織内のネットワークに閉じて利用している名前として認識される可能性がある。
    • これにより、本来インターネット上に流れるべきではないデータが送信されてしまう可能性がある。
    • または反対に、ドットレスドメイン名を利用したサイトへの接続が困難になる恐れがある。

上記の状況を鑑み、ICANNの新gTLDプログラム委員会(NGPC)は、2013年8月の決議にて、 ドットレスドメイン名の使用を禁止するに至りました。

JPNIC News & Views vol.1161(2014年1月15日発行)より

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