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JavaScriptとは

JavaScriptとは、2021年現在、広く使われているプログラミング言語です。 元々はWebに動的な表現をもたらすため、 1995年にNetscape社からリリースされたWebブラウザであるNetscpae Navigator 2.0の独自拡張として誕生しました。 1996年にはMicrosoft社のInternet Explorer 3.0にも搭載され、 1997年には中核部分がECMAScriptとして標準化されています。

ただ、1990年代は、ブラウザ間におけるJavaScriptの互換性が低く、 セキュリティ上の問題も頻発しました。 そのため、Webにちょっとしたアクセントをもたらすだけのもの、という見方も多く、 中には積極的にJavaScriptを無効にするユーザーもいました。

こうした状況を変えたのが、2005年に登場したGoogleマップです。 当時既に一般的となっていたXMLHttpRequestでサーバとXML (Extensible Markup Language)のデータをやりとりし、 DOM (Document Object Model)を操作することにより、 地図をマウスドラッグでリアルタイムに動かせるなど、 画期的なユーザーインタフェースを実現したのです。 インタラクティブなWebアプリケーションを作成できるため、 Ajax (Asynchronous JavaScript And XML)と名付けられたその手法とともに、 JavaScriptの利用が急速に広がりました。 なお、2021年現在では、 データとしてXMLではなくJSON (JavaScript Object Notation)の利用が一般化しています。

また2009年にはnode.jsという、 JavaScriptをLinuxやWindowsといったOS上で動かすソフトウェアが開発されています。 Web開発者にとっては慣れ親しんだJavaScriptで、 Web開発に必要なさまざまなツールを実行できるようになり、こちらも普及が進みました。 さらに2013年になると、 JavaScriptでデスクトップアプリケーションを開発できるElectronというソフトウェアも開発が始まりました。 こちらは2021年現在、AtomやVisual Studio Codeといったモダンなテキストエディタなどに使われています。

JPNIC News & Views vol.1867 (2021年8月16日発行)より

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