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NAT(Network Address Translation)/NAPT(Network Address and Port Translation)とは

NAT(Network Address Translation)とは、ある範囲のIPアドレスを別の範囲のIPアドレスと対応付け、 送受信するIPパケットのヘッダ部のIPアドレスを、対応付けられた範囲で変換する技術です。 NATは、プライベートアドレス(*1)とグローバルアドレス(*2)を相互に変換する用途によく使用されます。

具体的には、IPパケットのヘッダ部の送信元アドレスがプライベートアドレスである場合に、 その送信元アドレスをグローバルアドレスに書き換えます。 また、該当グローバルアドレスを宛先アドレスとする応答パケットについて、 宛先アドレスをプライベートアドレスに変換します。

NAPT(Network Address and Port Translation)では、IPアドレスに加えてTCP/ UDPのポート番号も変換されます。これにより、一つのグローバルアドレスを用いて、 複数のノードにプライベートアドレスを対応させることができます。 今日では単にNATという場合に、このNAPTのことも含めている場合が多くあります。

IPv4アドレスの在庫枯渇時期が近づく情勢の中で関心を持たれている技術として、 キャリアグレードNATがあります。これは、通信事業者(キャリア)が設置するNAT装置によって、 顧客向けネットワークのアドレスと、キャリア網外部向けのアドレスを変換する技術です。 現在(2008年11月時点)、技術の詳細および標準化について検討が行われています。

(*1) http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ha.html#16-puraibe-toIPadoresu
(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ka.html#12-guro-baruIPadoresu

JPNIC News & Views vol.592(2008年11月17日発行)より

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