NROとは
「Number Resource Organization」の略。 APNIC、ARIN、LACNIC、 RIPE/NCCの四つのRIR※により2003年10月24日に設立された非営利組織で、 将来的に法人組織となる可能性があります。
NROはRIR全体として外部組織との調整が必要な場合に全 RIRを代表する組織となります。 また万が一、ICANNがIANA機能(IPアドレス・AS番号の資源管理機能)、 グローバルポリシーの批准機能を失った場合に、 ICANNに替わってこれらの機能を担うことが想定されています。
NROは、(1)RIRの代表者により持ち回りで選任される「Executive Council」、 (2)各RIRコミュニティから1名ずつ選出され、 NRO ECがポリシーの批准を行うにあたり、提言を行う「Number Council」、 (3)各RIRで1年交代で勤める「事務局」、(4)RIRコミュニティから選出され、 RIR、NROに関する苦情を聞き、調査結果をNRO ECに提出する「Advisory Appeals Panel(諮問委員会)」、この四つの機能から構成されます。
NROはRIRによって設立された組織であるため、 グローバルポリシーの批准において適切な外部機関によるチェック機能が働くかが懸念されていますが、 NROがグローバルポリシーの批准を行うのは、 あくまでもICANNが機能しなくなった場合のみであることが確認されています。
JPNIC News & Views vol.130(2003年11月14日発行)より
※2005年4月25日にAfriNICが参加して、 合計で五つとなりました。