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レジストラ認定契約(RAA)とは

レジストラ認定契約(RAA;Registrar Accreditation Agreement)とは、 ICANNとレジストラ双方の義務を定めた、 レジストラがgTLD(分野別トップレベルドメイン)(*1)の登録申請業務を行うにあたってICANNと締結する契約です。 ドメイン名に関連した業界では、 英語での略称から「RAA」と呼ばれることが一般的です。

gTLDの管理構造では、 「レジストリ・レジストラモデル(*2)」と呼ばれるモデルが採用されており、 トップレベルドメインを管理するgTLDレジストリは、 ICANNとレジストリ契約を締結した上で登録管理業務を行っています。 そのレジストリと登録者の間に立ち、 gTLDの登録申請を取り扱うのが「レジストラ」であり、 ICANNと契約を締結しICANNが定めるポリシーを遵守することが求められています。

2012年12月現在、 RAAには2001年5月の導入時に制定された版(*3)と、 2009年5月に改訂された版(*4)の、二つが存在しています。 改訂版では、ドメイン名登録を取り巻く状況の変化から、 登録者の保護やレジストラに求められる最低限のサービス基準などが新たに契約に盛り込まれました。 改訂版制定以降の新規認定レジストラはすべて改訂版を締結していますが、 それ以前からの認定レジストラは改訂版への移行中です。 ICANNが移行に対するインセンティブを用意したため、 現在ではほぼ移行を完了していますが、 レジストラがどちらのRAAを締結しているのかは、 ICANNおよびInterNICのページにあるレジストラ一覧(*5)(*6)から確認できます。

現時点で最新版の2009年版RAAですが、 改訂承認時の条件だったこともあり、改訂後も検討が継続されています。 しかしながら、不正登録行為やプライバシー保護、リセラの管理といった問題に加え、 インターネットの不正利用に対する法執行機関からの対処要請など解決すべき課題は多い一方、 RAA改訂はレジストラの責務に直結するため、 改訂案の合意にまでは至っていません。

(*1) http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ah.html#01-gTLD
(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/registry-registrar.html
(*3) http://www.icann.org/en/resources/registrars/raa/raa-17may01-en.htm
(*4) http://www.icann.org/en/resources/registrars/raa/ra-agreement-21may09-en.htm
(*5) http://www.icann.org/registrar-reports/accredited-list.html
(*6) http://www.internic.net/alpha.html

JPNIC News & Views vol.1042(2012年12月17日発行)より

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