リバースドメイン名ハイジャックとは
リバースドメイン名ハイジャック(逆ドメイン名ハイジャック)とは、 ドメイン名紛争処理方針(Domain Name Dispute Resolution Policy; DRP)を不正の目的で利用して移転や取消などを求める申立てを行うなどの方法で、 ドメイン名登録者からドメイン名を奪い取ろうとする行為を指します。
リバースドメイン名ハイジャックと見なされるケースの大半は、 商標権者が商標権を持ってはいるものの不正の目的を持ってDRPを利用して、 ドメイン名登録者からドメイン名を奪い取ろうとするケースです。 通常よく見られる、 ドメイン名登録者が商標権者の権利を侵害したドメイン名を登録する行為に対して、 ドメイン名を奪う側と奪われる側が逆転していることからこのように呼ばれます。
ただし、 自社の権利を侵害するドメイン名に対して商標権者によるDRPに基づく申立て自体は一般的な行為ですので、 申立てが正当なものであるのか、 それともリバースドメイン名ハイジャックに該当するものなのかについては外形的に判断することは難しいと言えます。 ドメイン名登録者に不正の目的が認められず、 申立人がそれを知りつつ申立てを行った場合など、 本来の目的以外でDRPを利用しようとした場合などが、 リバースドメイン名ハイジャックと認められます。