RSSACとは
RSSACはRoot Server System Advisory Committee(ルートサーバシステム諮問委員会)の略で、 ICANNが持つ四つの諮問委員会のうちの一つです。 RSSACの役割はICANN付属定款第11章2.3において、 「ICANNコミュニティと理事会に対して、インターネットルートサーバシステムの運用、運営管理、 セキュリティ、完全性に関して助言を行う」と定義されています。
RSSACは、次のメンバーから構成されています。
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投票権を持つメンバー
- 13あるルートサーバの運用組織それぞれの代表者
- 投票権を持たないメンバー
ルートサーバ運用組織はそもそも技術的なコミュニティとしてIETF会合などで集まっていたため、 RSSACとしても、かつてはICANN会議の場ではなく、 IETF会合などにあわせてミーティングを実施していました。 しかし、2014年に運用手順を明確に定め、
- 各ルートサーバ運用組織からの委員に加え、代理委員制度を新設
- ルートサーバ運用組織以外からの参加者も含めた「コーカス(Caucus)」と呼ばれるグループを発足
といった組織改正を行いました。また、RSSACxxxという形で採番された文書シリーズによって、 助言や関連情報、活動報告などの文書を発行するようになったり、月次電話会議が定例化し、 ICANN会議でもミーティングを開催したりするなど、活動が活発化しています。
またRSSACは、ICANN理事会、IANA機能に関する顧客常設委員会(CSC)、 ルートゾーン評価委員会(RZERC)にそれぞれ1名のリエゾンを送っています。
RSSACに関する情報は、https://rssac.icann.org/ に集積されています。
*1 インターネット用語1分解説「PTIとは」
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/pti.html
*2 インターネット用語1分解説「IABとは」
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/iab.html