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SDN (Software Defined Networking)とは

SDN (Software Defined Networking)とは、 ソフトウェアによって仮想的なネットワークを作り上げる技術全般を言います。 SDNを用いると、物理的に接続されたネットワーク上で、 別途仮想的なネットワークを構築するといったようなことが可能になります。

仮想的なネットワークを構築する利点は、 ネットワークの物理的な制約から離れて、 目的に応じたネットワークを柔軟に構築しやすくなることです。

これまでも、 仮想的なネットワークを構築する技術として、 VPN (Virtual Private Network)やVLAN (Virtual LAN)が知られていますが、 近年では、 ソフトウェアでネットワーク機器を制御するための技術標準であるOpenFlowの仕様策定が進んでおり、 SDNを実現する要素技術として注目されています。

OpenFlowにおいては、 コントローラと呼ばれる装置にパケットの転送ルールを集約し、 実際のパケットの転送は当該コントローラによって定められたルールに基づいて、 スイッチが実施します。 現在普及している、ルータ・スイッチ・ロードバランサといったネットワーク機器は、 物理的な装置1台ずつの単位でパケットの転送ルールを規定するのが通例ですが、 OpenFlowはこうしたネットワーク構成のあり方を変える技術として注目されています。

OpenFlowに関連する仕様は、 非営利団体であるOpen Networking Foundation(ONF(*))において標準化されています。

(*) Open Networking Foundation (ONF)
   https://www.opennetworking.org/

JPNIC News & Views vol.1016(2012年10月15日発行)より

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