SIG (Special Interest Group)とは
SIGとは、Special Interest Groupの略で、 一般的には特定のテーマについて興味・関心のある人々の集まりのことを言います。
APNIC*1コミュニティにおいても、 SIG*2は特定の分野に関する議論、 情報交換等を行うための場となっています。 年2回のAPNICカンファレンスの際に各SIGのミーティングが開催されており、 その他には各SIGのメーリングリスト(以下、MLという)上にて議論や意見交換が行われます。
これらのミーティングやMLには、興味を持つ人は誰でも参加して、 意見を言うことができます。その際に使用する言語は英語です。
また各SIGでは、そのSIGで取り扱う分野に精通した有志のメンバーが、 議長(Chair)や副議長(Co-Chair)として選出されます。 議長は、ミーティング前に提案・発表事項の募集、 提出された提案・発表の確認および採否の決定とMLへのアナウンス等をします。 ミーティング当日には司会進行を務め、 ミーティング後にはAPNIC Member Meeting (AMM)*3での報告や、 さらなる確認のためのMLへの投稿等を行います。 副議長は議長がその任務を遂行することが難しい場合に、議長の役割を代行します。
SIGは必要に応じて設置され、役割を終えると閉鎖されます。 ML上や、既存のSIG、AMM、BoF*4から新たなSIGの設置について提案があった場合には、 BoFを開催して、取り扱う内容、暫定の議長、およびSIGのチャーター草案を決め、 その後、AMMでの承認を受けて、新たなSIGが設立されます。
2016年3月現在、APNICコミュニティで活動しているSIGとしては、 以下の三つがあります。
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Policy SIG*5
IPアドレス/AS番号のポリシーに関する事項を取り扱います。 APNICにおけるPDP(ポリシー策定プロセス)の根幹をなしています。 Policy SIGのミーティングにおいて参加者によるコンセンサスが得られた提案事項は、 一定の手続きを経て、APNICによってアジア太平洋地域のルールとして実装されます。 -
National Internet Registry (NIR) SIG*6
NIR(国別インターネットレジストリ)*7に関する事項を取り扱います。 主としてNIRメンバーが参加し、情報交換を行っています。 -
Cooperation SIG*8
公共政策やインターネットガバナンスなど、インターネットに関する多岐にわたる事項を取り扱います。
SIGに関する詳細は、APNICのSIG Guidelines*9に定められています。
*1 APNIC
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/apnic.html
*2 Special Interest Groups
https://www.apnic.net/community/participate/sigs
*3 APNIC Member Meeting (AMM)
2015年6月に開催されたAPNIC39以降、APNIC AGM(Annual General Meeting)と呼ばれています。
*4 BoF (Birds of a Feather)
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ah.html#01-bof
*5 Policy SIG
https://www.apnic.net/community/policy/policy-sig
*6 NIR SIG
https://www.apnic.net/community/participate/sigs/NIR-SIG
*7 国別インターネットレジストリ (NIR:National Internet Registry)
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ka.html#12-nir
*8 Cooperation SIG
https://www.apnic.net/community/participate/sigs/cooperation-sig
*9 SIG Guidelines
https://www.apnic.net/community/participate/sigs/sig-guidelines