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TLD Universal Acceptanceとは

2013年10月から委任が開始された、 ICANNによるgTLD (Generic Top Level Domain:分野別トップレベルドメイン)新設の取り組みである「新gTLDプログラム」によって、 それまで20程度にとどまっていたgTLDの数が1,000以上に増えるとともに、 英数字だけでなくIDN (Internationalized Domain Name:国際化ドメイン名)によるgTLDも出現することになりました。

このように、これまでなじみのなかった文字列がドメイン名として扱われるようになったことで、 利用者が目視で認識する場合のみならず、 ドメイン名が利用される技術的な環境においても問題が生じるようになりました。 Webブラウザがセキュリティ目的で利用するパブリックサフィックスリスト(Public Suffix List)、 Webブラウザやメーラー、 Webフォームに対するドメイン名や電子メールアドレス入力のチェック機構などで、 旧来のドメイン名にしか配慮せずに設計などがなされていると、 新gTLDが実在のものと認識されずに、ICANNで正式に登録されたTLDにも関わらず、 ドメイン名として使えないという事態が散見されるようになりました。

そこで、「TLD Universal Acceptance」というコンセプトが登場してきました。 これは、新gTLDプログラムにより大量に増える多様なドメイン名が、 あまねく問題なく利用できる状況を作り出すために、利用者やソフトウェアベンダ、 サービス事業者に働きかけを行う取り組みを指します。

ICANNでは2015年3月に、 Universal Acceptance Steering Groupをコミュニティメンバーにより構成し、 技術的な問題の解決、周知、問題解決度合いの計測方法などの検討や活動を進めています。

ICANN Universal Acceptance Webページ
https://www.icann.org/resources/pages/universal-acceptance-2012-02-25-en

JPNIC News & Views vol.1307(2015年5月15日発行)より

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