JPドメイン名 グランドデザイン1999(叩き台)に対するコメント(4)
権上と申します。
グランドデザイン1999(叩き台)について以下に
コメントさせて頂きます。
-グランドデザイン全般
- ・検討項目に優先順位を付けて欲しい
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グランドデザインの中では、様々な検討項目が紹介されていますが、 様々な検討項目が並列的に述べられており、 具体的にどう対応して行くのかという点を理解しにくく感じました。
そこで、各検討項目に優先順位を付け、 JPNICが今後どういった順序で各検討項目に取り組んで行くのかという事を示して頂けたらと思います。 そうして頂く事によって、 JPドメイン名の検討活動がより理解しやすいものになると思いました。
-各項目について
- ・紛争解決手段について
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この項目中に「ドメイン名申請者・登録者とJPNICとの間の紛争に関しては、 JPNIC内で二重に審査する制度を設ける。」とありますが、 "二重に審査する"という部分をより明確に述べる必要があると思います。
この部分には、ドメイン名登録者と第三者との間の紛争に関しては、 JPNICはそれを判断する立場にないと言いながらも、 JPNICが当事者となる紛争に関しては、 JPNIC内で何らかの判断をするという矛盾がある様に思えます。
- ・1.3(1)組織名とドメイン名の対応について
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インターネット全体の動向に従い、 登録申請者にドメイン名選択の根拠や使用方法を明示させ、 公開する事を検討するという事に異論はありませんが、 その様な場合は併せて、 1)公開されたドメイン名申請に対する異議申し立て手続き、 2)ドメイン名の登録資格を設けて頂きたいと思います。
- ・1.3(11)登録規則変更時の扱い、5.コスト負担について
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ここでは、ドメイン名登録の定期的な更新や、 そのコスト負担について述べられていますが、 現状のJPNIC会費請求システムにおいてさらに、 NSIが取り入れている様な登録維持費を請求するシステムを導入する事は難しいと思います。 なぜなら、現状の会費請求はその算出方法により、 既にドメイン名の維持費が含まれているとの見方があるからです。
5.でも述べられている通り、 この検討項目はドメイン名登録の事情だけで議論することは難しく、 会費請求システムとの関連もあり、 すぐにシステムを変更する事は難しいと思います。
しかし、会費請求の問題は、 数年前から問題点が指摘されており、 改善すべき点が多い事から、 このコスト負担の問題とあわせて、 優先度を上げて対応して頂きたいと思います。
以上、ご検討のほどよろしくお願い致します。