新gTLDの募集
2000年に初めて新gTLDが募集されて以降、 現在までに3回にわたり新しいgTLDが導入されています。
従来からあるgTLDを含む、現時点でのgTLDの一覧については、 「gTLD一覧」のページをご覧ください。
2000年に実施された第1回の新gTLD募集
第1回の募集は試験的な実施(proof of concept)という位置付けで、 限られた数のgTLDが募集されました。 47の組織から応募があり、最終的に以下の七つのgTLDが承認されました。
biz、info、name、pro、museum、aero、coop
2003年に実施された第2回の新gTLD募集
第1回と違い、第2回の応募では、 特定のコミュニティを代表する組織が支持母体(スポンサ組織)となり、 そのスポンサ組織により登録ポリシー等が作成され、 業界・分野内に運用が制限されるgTLD(スポンサ付きTLD:sTLD)のみに対象を限定して、 募集が行われました。10の組織から応募があり、最終的には以下の八つのgTLDが承認されました。
jobs、travel、mobi、cat、tel、asia、xxx、post
2012年に実施された第3回の新gTLD募集
それまでの2回の募集は、 比較的簡単な募集要項と要件に従って公募されるとともに、 ICANNにおける評価検討はそれぞれ個別に行われ、 数件という限られた数の追加にとどまるものでしたが、 第3回の募集では、 あらかじめ募集要項と要件を詳細精緻に文書化し、 応募がこれらに適う場合にはgTLD新設を認める、つまり、 一定の規則に則った(準則的な)gTLD追加をできるような仕組みへと、 募集の方法が変更されました。
この新gTLDの準則的な追加のための新しい仕組みは「新gTLDプログラム」と呼ばれ、 このプログラムに基づく第1回の募集が2012年1月~4月にかけて実施され、 期間中に1,930件の応募がありました。
2000年の第1回、2003年の第2回の募集とは違い、 今回の募集は新gTLDの追加を準則的に認めるものであるため、 申請が要件を満たしており、 申請文字列などに対する異議申立などの問題がなければ、 今後新gTLDとして順次追加されていくことになります。
申請の一覧はICANNのWebサイトにて公開されています。
Reveal Day 13 June 2012 - New gTLD Applied-For Strings
各回におけるgTLDの募集要件
これまでに実施された、第1~第3回新gTLD募集の概要は次の通りです。
TLD募集 | 募集時期 | TLD数の制限 | 申請数 | 承認されたTLD数 | TLDの価値判断 | 申請費用(USD) | 選定の考え方 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2000年9月5日~2000年10月2日 | あり | 47 | 7 | あり | 50,000 | 概念の実証(proof of concept)として、限定されたTLDを選定し、将来追加の募集を行うとした。 |
第2回 | 2003年12月15日~2004年3月16日 | あり | 10 | 8 | あり | 45,000 | 対象はスポンサ付きgTLDのみ。 |
第3回 | 2012年1月12日~2012年4月12日 | なし | 1,930 | ? | なし | 185,000 | 個別判断から準則的なプロセスへの移行。アルファベット以外の文字(IDN)も申請可能。 |
参考情報
- ニュースレター No.49 インターネット10分講座「2012年初頭の新gTLD募集」
- 新gTLDプログラムWebサイト