「.日本」に寄せられたご意見13
2010年3月24日
「.日本」の導入は時期尚早と考えます。
まず、その導入プロセス以前に、導入自体に関し、 十分に議論がなされているとは思えません。 「.日本」の必要性から始まった話であればまだしも、 「IDN ccTLDが利用可能になる」ということだけであり、 導入しなければならない、この機会を逃すと永遠に導入できない、 導入を急がなければ他のコミュニティ/組織に先んじられる可能性があるということでもありません*。
また、レジストリとして名乗りを上げている会社すら、 「積極的ではない」ことを表明している現状で、 レジストリを募集してまで無理に導入する必要があるとも思えません。
さらに、この段階で、 国を挙げてICANNのセールスを支援していること自体が問題ではないかと考えます。
私見ですが、ICANNは、TLDを販売するための組織ではないでしょうか。 地理的名称にも言えることですが、 彼らの商品を積極的に購入する(TLDの申請、年間費用等)ことが、 はたして国益にかなうことなのか、総務省には考えていただきたい。 例えば、現在の地域型ドメインの空間、例えばtokyo.jpの活用など、 国外(ICANN)への無駄な費用を要することなく、 商業的にもインパクトがあり、 かつ競争を促進できる手段は考えられます。
むしろ、この段階でされるべきことは、国益に反する、あるいは、 国内の企業や個人の権利を侵害するTLDが導入されようとした時の防衛策や、 その際の国としての支援のあり方の議論ではないかと思います。
なぜ、 わざわざICANNの集金システムに国を挙げて巻き込まれようとしているのか、 理解に苦しみます。
一度割り当ててしまったら後戻りができませんので、 拙速な議論で導入を進めるのは避けてもらいたいと願っています。