ICANN上海会議:DNSO ドメイン名評議会(Names Council)
日時:2002年10月29日(火)14:10~16:15
会場:Shanghai International Convention Center(中国・上海)
司会:Bruce Tonkin(NCチェア)
出席者:NCメンバ16名(その他電話参加数名)+聴衆約30~40名
内容:1.アジェンダの承認
2.前回のNC電話会議議事録の承認
3.10/3NC電話会議で提起された事項の検討
4.ドメイン名抹消に関するタスクフォースの委任条項とメンバの承認
5.レジストラ間のドメイン名移転に関するタスクフォース報告&勧告の検討
6.WHOISタスクフォース中間報告の検討
7.その他
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<概要報告>
- ICANN改革については、GNSO評議会の構成に関するERC提案に反対する決議が行われた
- IANAゾーンファイルアクセス問題については、事態の改善をICANN理事会に要請する
旨の決議が行われた
- Transfer/WHOISに関する各タスクフォースが発表した報告書について検討、最終決定
は次回11/14の電話会議で行う予定
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<詳細記録>
#公開アジェンダ
http://www.dnso.org/dnso/notes/20021029.NCShanghai-meeting-agenda.html
■1. アジェンダの承認
[採決]承認
■2. 前回のNC電話会議議事録の承認
■3. 10/3NC電話会議で提起された事項の検討
●3.1 10/1-15にかけて行われたNC決議(4種)の承認
http://www.dnso.org/dnso/notes/20021001.NC-resolutions-vote.html
[決議内容]
1)ICANN改革について
「改革委員会(ERC)の提案では、初年度に限りGNSO評議会への各部会代表を3名と
することになっているが(#最終的に2名とする)、これは永続的なものとすべき
である。ただし、1年後に見直しを行うとされているので、その時点で懸命な判断
がなされることを期待する」
2)ICANN改革について
「ERCからの第2次実施報告では、GNSO評議会の議決権をICANNと契約している組織
とそうでない組織間で均等にするとしており、その結果、gTLDレジストリ部会と
レジストラ部会が2倍の議決権を獲得することになる。こうしたバランスを欠く提
案は容認できない」
3)IANAゾーンファイルアクセスについて
「ICANNは早急に未処理のネームサーバ変更要請を処理し、米国商務省に対し変更
承認を得るための適切な勧告を行う。また、ccTLDはICANNのセキュリティ委員会と
共同で、DNSデータのクオリティ向上のための手続きを策定する」
4)IANAゾーンファイルアクセスについて
「ICANN理事会はセキュリティ委員会に対し、ICANNスタッフ、ccTLD管理者、レジ
ストラと共同で、DNS階層の全レベルでのDNSデータクオリティ向上のための最も
健全な技術的方法に関する勧告を作成するよう要請する」
[採決]
すべて承認
●3.2 タスクフォースチェア指名の手続規則変更についての採決
[採決]
賛成12 反対3 棄権5 →承認
■4. ドメイン名抹消に関するタスクフォース(Deletes TF)の委任条項とメンバの承認
<委任条項>
以下のプロセスの統一化が必要かどうかを決定し、必要であれば適切なプロセスの
勧告を行う
- ドメイン名登録期間終了後にレジストラが行う削除プロセス
- 登録者が正確なWHOIS情報提供の要請に応じなかった場合にレジストラが行う
削除プロセス
- レジストラからの削除要請受理後にレジストリが行う削除プロセスおよび再割
当プロセス
- 削除処理なしに更新要請エラーを無効にするプロセス
<メンバ>
- Jordyn Buchanan (レジストリ部会代表、初代チェア)
- Adam Peake (非営利組織部会代表)
- Bret Fausett (ビジネス部会代表)
- ccTLD、IP、レジストラ、ISP、の各部会からの指名待ち(10/14時点)
- 追加の代表3名まで(個人登録者/GAコミュニティから1名を推薦)
[採決]
全会一致で承認
■5. レジストラ間のドメイン名移転に関するタスクフォース(Transfer TF)報告&
勧告の検討
[議論]
- gTLDレジストリ部会としてTF報告に対してコメントがある。NCが提供すべきものは
信頼性が一番。TFは多数の質問項目を提供しているが、これらはポリシー勧告の域を
越え、かなり詳細にわたっている
→NCがポリシーを勧告し、ICANNが詳細事項を決定すべきということか?
→Yes
- TFの提案は、新レジストラ(変更後のレジストラ)にとって有利な提案となっている。
今後より広範囲からのインプットを取り入れ、最終報告を作成すべき(IP部会代表)
- レジストラ変更に関する規定は英語のものしか存在せず、英語圏以外のユーザに混乱
を招いている。こうした言語の問題を考慮する必要がある(NCDNH部会代表)
- レジストラ変更要請は登録者および連絡担当者のみが可能という提案になっているが、
両方である必要はなく、どちらか一方でよい(?)
- 統一化すべき面(ポリシー)とすべきでない面(実務の詳細など)がある
- レジストリ部会で見解をまとめ提出する予定
- 前述の通り、TF報告の内容はポリシーを実務に具体化したもの。我々はポリシー策定
の権限しか有していない
■6. WHOISタスクフォース中間報告の検討
[議論]
- (#一般からのコメントを収集する重要性が強調された)
- 報告書中の統計は有効なものではなく、特にプライバシー保護の問題について一般
ユーザの懸念が十分に反映されたものになっていない。TLDレジストリ間でWHOIS
データベースのフォーマットを統一することが提案されているが、これは不当。
統一化の検討をするのであれば、ccTLDは各自のコミュニティの意見を広く反映する
必要がある(NCDNH部会代表)
- IETFとの協力は?
→その旨の要請はしている。12月に実施することになるかもしれない(TFメンバ)
- アンケート回答者の内訳を見る限り、統計はバランスのとれたものにはなっていない
- スパム問題もプライバシー問題と同様に重要
- WHOISデータの正確性を第一に考えるべき
■7. その他
このNC会合をもって脱退するccTLD代表3名への謝辞(by チェア)と代表挨拶
(by Elizabeth)
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