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注:これは現地にて作成した第一報であるため、正式な決議の内容については後日「ICANN情報のページ」に掲載予定の決議文和訳をご参照ください。

ICANN年次総会:理事会

日時:2002年12月15日(日)7:35~9:40
会場:Sheraton Amsterdam Airport Hotel & Conference Center
      (オランダ・アムステルダム)
司会:Vint Cerf(ICANN理事長)
出席者:理事16名+約50名
内容:1.ICANN改革について
    1.1.新付属定款の修正
    1.2.新付属定款「移行条項」の採択
   2.ICANNの発展と改革に関する委員会(ERC)の継続
   3.移行実施について
   4.新TLD評価プロセスについて
   5.国際化ドメイン名(IDN)委員会の再編成
   6.2003年12月および2004年11-12月のICANN会議について
   7.謝辞
   8.役員・幹部の任命
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<概要報告>

●ICANN改革について

- 新付属定款の未決定条項であった「移行条項」が理事会メンバの3分の2の賛成を
 もって採択された。これにより、現在の理事会は終了し、「移行期の理事会」が
 発足

- メンバは、続投の意思を表明したAt-Large理事6名(村井氏とKarl Auerbachは欠席
  のため未定)と現時点で任期の残っている支持組織選出理事

- ASO選出理事のRob Blokzijlは任期満了のため辞任し、後任のMouhamet Diopが就任。
  さらに、欠員となっていたPSO選出理事1名が就任。
  At-Large理事のFrank Fitzsimmonsのみ続投せず

- 欠席した村井氏とKarl Auerbachについては、12月23日までに書面にて続投の意思
 を通知することとなった

 (参照:理事会メンバリスト http://www.nic.ad.jp/ja/icann/rijikai.html)

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<詳細記録>

■1.ICANN改革について

●1.1 上海会議で採択された新付属定款の修正(「移行条項」以外について)

[修正案]
http://www.icann.org/committees/evol-reform/proposed-bylaws-corrections-08dec02.htm

○第4条第2項16: 再検討プロセスについて

 再検討委員会が再検討要請を却下できる条件の一部を修正:
 「当事者が、不服とする理事会決定について、その事項に関するパブリックコメン
 ト期間中に、参加の機会(コメント提出する機会)があったにもかかかわらず、
 参加しようとしなかった場合」→
 「~~通知を受け、参加の機会があったにもかかわらず、参加しなかった場合」

○第4条第3項12: 独立審査パネル(IRP)のプロセスについて

 「訴えを退けられた当事者がIRPプロバイダーの全費用を負担する」という規定に
 以下の条件を追加:
 「ただし、特別な場合には、訴えが認められた当事者もIRPプロバイダーの費用を
 半額を上限として負担する」

○第10条第3項1: GNSO評議会へのリエゾンについて

 「GNSO評議会に政府諮問委員会(GAC)からのリエゾンを置くことができる」という
 規定に、At-Large諮問委員会(ALAC)からのリエゾンも含める

○第10条第4項2: ICANNからGNSOへの管理・運営面の支援について

 「支援には、GNSOメンバがGNSO会合へ参加する際の旅費その他をICANNが提供する
 ことは含めない」→「~~ICANNが提供する義務を負うことは含めない」

○第11条第6項: 各種委員会メンバの報酬について

 文言の表現上の修正。内容に大きな変更なし

[議論]
 なし

[採決]
賛成14 棄権1(Robert Blokzijl) 投票なし1 →承認

Blokzijlの棄権の理由:重要な各組織(IAB、IETF、RIR、ccTLDなど)からの信頼が
得られていない状況で新付属定款の採択をすべきでないという考えから

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●1.2 「移行条項」の採択
http://www.icann.org/committees/evol-reform/proposed-transition-article-08dec02.htm
(日本語要約:http://www.nic.ad.jp/ja/dom/news/2002/20021210.html)

[議論]
- コミュニティから「移行条項」についての懸念をいくつか聞く。移行期の理事会
 の期限はいつまでなのか、など(Amadeu Abril i Abril)
 →ccNSOの設立やRIRの問題があるが、それ以外では指名委員会についてのみ。
 指名委員会チェアを来月指名できる見込み。2003年1月中に指名委員会を設置でき
 る予定。よって、3月のリオデジャネイロ会議と6月のモントリオール会議の間に、
 新理事会を設立できるだろう(Alejandro Pisanty)

[修正提案]
「移行条項」第2項「理事会」の1を修正するよう提案
 「本日欠席した理事(村井氏、Karl Auerbach)については、12月23日までに書面
 にて続投するか否かの通知を行う」

[上記修正案の採決]
 賛成13、棄権2 →承認

[移行条項の採決]
賛成13、反対1、棄権1 →3分の2の賛成をもって移行条項を採択

これをもって、現在の理事会は本日で終了する(Vint Cerf)

#ここでHelmut Schinkが遅れて参加

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●1.3
#Vint CerfがAt-Large理事に対して、移行期の理事会メンバとして続投するか否か
の意向を表明するよう要請。これを受けて、以下の7名(村井氏、Karlは欠席)が
回答:

-(Hans Kraaijenbrink)続投を希望
-(Frank Fitzsimmons)???
-(Linda Wilson)続投を希望。移行期間に対して責任がある
-(Andy Mueller-Maguhn)続投を希望。何が優先事項として適切かを判断する必要
 がある
-(Ivan Moura Campos)続投を希望
-(Nii Quaynor)続投を希望
-(Masanobu Katoh)続投を希望。選挙で選んでもらった人々への責任がある

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■2. ICANNの発展と改革に関する委員会(ERC)の継続

[採決]
 賛成14、棄権2 →承認

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■3. 移行実施

[決議案]
事務総長に対し、移行実施のために325,000ドルまでを配分する権限を与える

[採決]全会一致で承認

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■4. 新TLD評価プロセスについて

[決議案]
事務総長に対し、NTEPPTFの勧告の実施に必要なステップをとることを認める
 - 12の最重要質問事項についての評価
 - GNSO評議会に対し、gTLD空間の構造形成を委託する
 - 新gTLDの申請募集(RFP)を行う(採用する数は事前に限定せず)

[議論]
- 導入する新TLDの数は事前に設定すべきではないか?(Amadeu)
 →現時点では明確な数の限定はしない(Lynn)

[採決]全会一致で承認

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■5. 国際化ドメイン名(IDN)委員会の再編成

[決議案]
2004年年次総会終了時まで、もしくはそれ以前にチェアが理事会に対し、委員会の
役割が終了した旨を通知するまで、IDN委員会を継続する

[採決]全会一致で承認

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■6. 2003年12月および2004年11-12月のICANN会議について

[決議案]
2003年12月の会議はチュニジア、2004年11-12月の会議は南アフリカにて開催する
(南アからの適切な応募があった場合)

[採決]全会一致で承認

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■7. 謝辞

- 本日をもって任期満了となるRob Blokzijlと移行期の理事会への続投を希望しな
 かったFrank Fitzsimmonsへの謝辞
- 本会議開催協力者への謝辞

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#ここで、辞任するRob BlokzijlとFrank Fitzsimmonsが退席し、Blokzijlの後任
ともう1名(空席となっていたPSO選出理事?)が着席。移行期の理事会が発足

■8. 役員・幹部の任命

「Vint Cerfを移行期の理事会チェアに任命する」→承認
「Alejandro Pisantyを移行期の理事会副チェアに任命する」→承認
「Stuart Lynnを事務総長兼CEOに任命する」→承認
「Louis Toutonを副事務総長、法律顧問、および書記官に任命する」→承認
「Diane Schroederを最高財務責任者(CFO)に任命する」→承認
      

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