------------------------------------------------------------------------------- ICANNモントリオール会議: ccTLD管理者による会合 2日目 日時:2003年6月23日(月)9:10~17:40 会場:Le Centre Sheraton Montreal Hotel(カナダ・モントリオール) 司会:Maureen Cubberley(CA) 出席者:約50名(各国ccTLD管理者他) 内容:1. DNSセキュリティについて 2. GAC ccTLD WGとのセッション 3. 異議申立を受けている/紛争が起きているccTLD委任の解決方法について 4. ICANN理事会メンバーとのセッション 5. ccNSOに関する議論(続き) 6. 他のICANN構成組織からの報告 ------------------------------------------------------------------------------- <概要報告> - ccNSO案に関しては、ICANNの発展と改革に関する委員会(ERC)側から修正案が提示 された。本質に関わる修正箇所は少ないものの、明日またERCメンバーとのセッション を持つことがccTLD側から提案された。 ------------------------------------------------------------------------------- <詳細記録> ■1. DNSセキュリティについて(セッションリーダー:Oscar Robles, Chuck Gomes) ●Chuck Gomes(VeriSign)からの提案 - (昨年秋のルートサーバ攻撃を受けて)DENICやその他のCENTRメンバーとDNSセキュ リティについてコミュニケーションを持つことを話し合った。ccTLD、gTLDを問わず、 いかなるレジストリ運用者とも情報共有し、改善に向けて協力していきたい。 ●意見 - ルートサーバシステムのモニタリングの結果を公表することを提案 (Marcel Schneider, CH) - 情報を公開することにはリスクも伴う。情報交換のためにはMLを作ってはどうか (Paul Kane, AC) - ルートサーバ運用管理者のためのベストプラクティスを作成することも一つの方法 (Oscar Robles) - リストを回すので、ディスカッションへの参加に関心のあるレジストリは連絡先を 書いてほしい(Chuck Gomes) - まずは小規模のワーキンググループを作り作業を開始したい(Chuck Gomes) ■2. 政府諮問委員会(GAC)ccTLD WGとのセッション (セッションリーダー:Willie Black, Luis Pablo Hinojosa Azaolas) ●GAC ccTLD WGチェア(Luis Pablo Hinojosa Azaolas)からのコメント - GACはリオ会議で6つのWGを設置。ccTLD WGには23名のメンバーが参加。この セッションではccNSO案について議論したい - キーポイント: + 立証責任(Burden of proof) グローバル vs. ローカル + 範囲-枠組み + ポリシーの拘束力 + 再委任 + メンバーシップ(IANAデータベース) ●議論 - 上記のキーポイント「ポリシーの拘束力」については理解できない。ccNSOが策定 できるのは、拘束力のあるポリシーではなく、勧告のみ(Marcel, CH) - ICANN案では、ポリシー策定プロセス(PDP)の開始時にIssue reportを作成すること になっているが、これは拘束になる(Chris Disspain, AU) - GACの考える「拘束力のあるポリシー」とはなにか? - ccTLDコミュニティは、IETFのように関心を持つ誰もが参加できる緩やかな形でうまく 機能してきている。ここに拘束力のあるポリシーを持ち込むことは疑問(Kane, AC) - GACとしての次のステップは?(CA) →GACリエゾンを活用し、ccTLDコミュニティとの対話を継続していきたい ■3. 異議申立を受けている/紛争が起きているccTLD委任の解決方法について (セッションリーダー:Elisabeth Porteneuve) - Richard Francis(UK)による報告 - ナイジェリアの事例紹介 他 - ccTLD AdComがイニシアチブを取り、本件についての取り組みをすることを提案 ■4. ICANN理事会メンバーとのセッション #Alejandro Pisanty、Hans Kraaijenbrink、Vint Cerf、Louis Touton、 Paul Twomeyが参加 ERCメンバー(Alejandro Pisanty、Hans Kraaijenbrink)がBylawsのccNSOに関する 条項の修正案について説明。メンバーからは修正箇所についての細かい質問が出た。 ■5. ccNSOに関する議論(続き) 多数決により、ccTLD側からERCに提出する声明文を作成することに決定。 ERCが提示したBylaws修正箇所について議論があった(ポリシー策定の役割の範囲を 変更するなど) ■6. 他のICANN構成組織からの報告 以下のGNSO各部会(Constituency)およびAt-Large諮問委員会(ALAC)の代表が 現在の状況等を報告: - 非商用ユーザー部会 - 知的財産権部会 - At-Large諮問委員会 - ISP部会 - ビジネス部会 -------------------------------------------------------------------------------