2003年7月24日
ICANNがスポンサー付き新gTLDの提案要請書
(RFP)案へのコメントを募集中
(2003年8月25日まで)
現在ICANNでは、 特定の業界・分野内に運用が制限されたスポンサー付きgTLDを新たに導入するための計画が進められており、 今後ICANNが新gTLDの申請募集を行う際に使用する提案要請書(RFP)案について、 一般からのコメントを募集しています。
スポンサー付き新gTLDの提案要請書(RFP)案
http://www.icann.org/tlds/new-stld-rfp/new-stld-rfp-24jun03.htm
コメント募集期間と送付先
2003年8月25日までに<stld-rfp-comments@icann.org>へ英語にて送付してください。
スポンサー付き新gTLDの提案要請書(RFP)案 要約
以下は、RFP案の内容をJPNICにて要約したものです。 詳細については原文をご参照下さい。
新gTLDの申請資格
2000年秋の第1次新gTLD募集の際に、 スポンサー付きgTLDの申請を行ったが選出されなかった組織、 もしくは、その関係組織あるいは後継組織。
申請料
US$25,000(返金不可。 2000年の第1次募集時に支払った申請料US$50,000とは別に支払うものとする)。
申請可能なTLD数
2000年秋に申請済みのTLD文字列であれば、 1回につき3種類まで申請可能。
必要提出書類
- スポンサー付きgTLDの申請送付書
- 新gTLDスポンサー組織の申込
- レジストリ運用者の申込
- スポンサー組織の適性開示書
- レジストリ運用者の適性開示書
評価方法および選定基準
<申請の評価方法>
単一もしくは複数の外部コンサルタントが各申請について独立した評価を行う。 ICANN理事会自体が評価をすることはなく、 外部コンサルタントによる評価結果の採否のみを行う。
<選定基準>
寄せられた申請書は、以下の項目別に点数制で評価される。 1~5の大項目については、 それぞれ規定された点数の75%を最低ラインとし、 a~dの小項目については、それぞれ50%を最低ラインとする。
-
安定的レジストリ運用を保証 <35点>
(※既存のスポンサーなしgTLDレジストリ運用者と契約を予定している申請者については、本項目を満たしていると見なす)- 継続的レジストリ運用を保証するための詳細な事業計画を提出(10点)
- レジストリ運用者がスポンサー付き新gTLDレジストリの技術運用において高水準を満たすことを保証(10点)
- 全面的レジストリサービスを提供(5点)
- レジストリが倒産した際の継続的レジストリ運用を保証(10点)
-
スポンサー付きTLD要件に準拠 <60点>
- コミュニティの明確化(10点)
- スポンサー組織およびポリシー策定環境の適切性(15点)
- スポンサー付きTLDコミュニティへの対応(15点)
- コミュニティからの支持の度合い(15点)
-
DNSに新たな価値を追加 <25点>
- (TLDとして使用する)名前の価値(15点)
- DNSの多様性の促進(10点)
-
広範なグローバル・コミュニティの充実化および到達度 <20点>
- 人口統計上の到達度(登録者数見込みなど)(10点)
- グローバル性についての到達度(名前にグローバルな価値があるかなど)(10点)
-
他者の権利の保護 <20点>
- チャーターに準拠した登録の保証、および不正登録行為の回避(8点)
- 適切な紛争処理メカニズムを保証(6点)
- ICANNポリシーに準拠したWhoisサービスの提供(6点)
- 完全かつよく構成された申請書を提出 <20点>
スケジュール
- 提案要請書(RFP)の掲載/申請受付開始
- 申請受付締切---RFP掲載から4週間
- 評価期間---RFP掲載から4~8週間
- 外部コンサルタントによる最終推薦結果の掲載---RFP掲載から11週間
- 理事会決議/選出結果発表---RFP掲載から14週間
- 選出された申請者とICANNとの契約締結期限---RFP掲載から18週間
<参照>
- ICANNがスポンサー付き新gTLDの選定基準(案)を発表(2003年3月27日)
- https://www.nic.ad.jp/ja/icann/topics/2003/20030327-01.html
以上