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2003年9月22日

ICANNがVeriSignのワイルドカードサービスに関する注意勧告を発表

 2003年9月19日、ICANNは、 VeriSignのワイルドカードサービスに関する注意勧告を発表しました。 また、ICANNからの要請により、 インターネット・アーキテクチャ・ボード(IAB) からも同サービスに関する見解が発表されています。

ICANNからの注意勧告(2003年9月19日)

http://www.icann.org/announcements/advisory-19sep03.htm

IABによる解説:

「DNSワイルドカードの利用に関するアーキテクチャ面での懸念について」(2003年9月19日)
http://www.iab.org/documents/docs/2003-09-20-dns-wildcards.html

※以下は、ICANNからの注意勧告(2003年9月19日)をJPNICにて翻訳したものです。


2003年9月19日

VeriSignのDNSワイルドカードサービス実施に関する注意勧告

 2003年9月15日、 VeriSignは.comおよび.netトップレベルドメインゾーンにおいて、 「ワイルドカード」サービスを実施しました。 VeriSignのワイルドカードは、 本来ならばゾーンに存在しないドメイン (使用禁止ドメイン名、未登録ドメイン名、 登録されているが有効になっていないドメイン名を含む)を参照した場合に、 レジストリによって合成されたアドレスを生成するものです。 VeriSignのワイルドカードは、 本来ならば「no domain」という回答を得るはずのトラフィックを、 VeriSignが運営するウェブサイトにリダイレクトし、 検索結果および有料広告へのリンクが表示されるようになっています。

 ICANNでは、同サービスが実施されて以降、 ワイルドカードが及ぼす技術的影響の分析を含め、 コミュニティの反応を見ています。 また、 .comおよび.netレジストリ契約の規定について入念に再確認作業を行っています。

 インターネットコミュニティから、 ワイルドカードの導入による影響について懸念の声が広がっていることに応え、 ICANNは、 ICANN下の「セキュリティと安定性に関する諮問委員会」 (Security and Stability Advisory Committee)、 および「インターネット・アーキテクチャ・ボード」 (Internet Architecture Board)に対し、 VeriSignによって実施された変更がもたらす影響についての助言を要請しました。 ICANNの「セキュリティと安定性に関する諮問委員会」では、 ワイルドカードについて、 専門家による客観的報告を本日中に発表する予定です。

 ICANNは、 ワイルドカードサービスについてのコミュニティの懸念を認識し、 VeriSignに対し、現在進行中の各種検討が終了するまでの間、 同サービスを自発的に一時停止するよう要請しました。

以上

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