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2004年6月30日

ICANNが「.net」後継レジストリ指名のための手続(最終版)を発表

 2004年6月29日、 ICANNは「.net」の後継レジストリ指名のための手続(最終版)を発表しました。

 これは、2004年6月2日に発表した手続(案)を、 コメント募集の結果と共にICANN理事会にて検討し、 最終版として確定したものです。

 今後ICANNでは、この手続に従い、 「.net」後継レジストリの指名に向けてプロセスを進めていくことになります。

■ICANNからのアナウンス(2004年6月29日)
Final Procedure for Designating Subsequent .net Registry Operator

<参照>
ICANNが「.net」後継レジストリ指名のための手続(案)を発表(2004年6月7日)

※以下は、「.net」後継レジストリ指名のための手続(最終版) をJPNICにて要約したものです。
(2004年6月2日に発表した手続(案)からの変更箇所を、削除部分は赤で、 追加部分はピンクに下線で示しています。)


1. 選定基準に関する助言の要請(2004年3月31日~2004年7月31日)
ICANNからの要請により、分野別ドメイン名支持組織(GNSO)が後継レジストリの選定基準に関する勧告を作成する。
2. 提案要請書(RFP)の作成(2004年8月1日~2004年9月30日)
GNSOからの勧告を受け、 ICANN理事会はICANNスタッフが提案要請書(RFP)を出すことについての承認を求められる。 ICANNスタッフは、RFP作成プロセスの一環として、 GNSO評議会から提示される選定基準に関する勧告について各関係組織にコメントを要請する。 これらの助言を基にRFPを作成する。 RFPには、申請書を審査する上での基準がすべて含まれる。

RFP(案)を発表し、一般からのコメントを募集する。 RFP(最終版)、 および申請書の提出と評価に関するスケジュールを発表する前に、 寄せられたコメントの検討を行う。 RFP(最終版)は、ICANN理事会による承認後、一般に公開される。
3. 申請書の提出期間(2004年10月1日~2004年11月30日)
「.net」の後継レジストリ運用者になることを希望する者は、この期間に申請書を提出する。ICANNは、申請者およびその他関係者から寄せられる質問については、この期間中に指定の電子メールアドレス宛に提出されものについてのみ受領する。これらの質問への回答は公開される。
4. 一般からのコメント募集期間(2004年12月1日~2004年12月15日)
コミュニティが各申請についてコメントする機会として、2週間の期間を設ける。RFPに記載される予定であるが、申請内容の一部は機密扱いとし、一般からのコメント募集のために公開することはしない。
5. 評価および報告期間(2004年12月15日~2005年2月28日)
各申請の検討を補佐する2つの独立評価パネルを選定する(「技術的メリットの評価」と「事業計画の検証」をそれぞれ担当)。

独立評価パネルは、 RFPに記載される基準および質問事項に照らして各申請の評価を行い、 合格者をICANN理事会に推薦するための報告書を作成する。 その際、より明確な情報が必要な場合には、 各申請者に連絡を取り、情報の提出を要請する。

独立評価パネルによる検討結果は、 まず報告書(案)として発表され、 各申請者はこれにコメントする機会が与えられる。 寄せられたコメントを考慮の上、最終報告書が作成・発表され、 再度コメント募集が行われる。 寄せられたコメントはすべて公開され、 理事会に提出・検討される。

理事会が最終報告書の勧告について検討する前に、 RFPに記載の条件に従い、 ICANNと合格者との間で締結される契約の条項を確定する。
6. ICANN理事会による検討(2005年3月の理事会会合)
理事会は、最終報告書の勧告について採決を行う前に、最終報告書と寄せられたコメントの検討を行う。
7. 「.net」後継レジストリ運用者の発表(2005年3月)
理事会による決定の後、米国商務省に対し決定事項の同意を求める。 同時に、「.net」後継レジストリ運用者の発表を行う。

第二次「.net」レジストリ契約を締結するの交渉および締結を行う。 もし、VeriSign以外のレジストリ運用者が選定された場合には、 新契約の発効日(2005年6月30日)前に、 事業面および技術面の移行期間が設けられる。

以上

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