2006年3月9日
ICANN理事会がVeriSignとの和解の合意を承認
2006年2月28日、マリナ・デル・レイ:本日、 ICANN理事会は過半数の票によりICANNと .COMレジストリのレジストリ・オペレーターであるVeriSign との間の長年に渡る紛争を解決する一連の合意案を承認しました。
これら和解の文書は、 .COMレジストリの運営に関する新レジストリ契約が含まれています。 新.COMレジストリ契約は、 最終承認を得るため米国商務省に提出されることとなっており、 和解の成立は米国商務省での承認にかかっています。 米国商務省の承認は、 gTLDである.COMの独特の歴史的背景により必要とされるもので、 そのような承認を要する唯一のgTLDです。 承認されれば、 本合意はICANNの受託責任とインターネットドメイン名の技術的連携を円滑にする ICANNとVeriSignとの新しく生産的な関係への道が開かれます。
ICANN理事会の投票結果は、賛成9名、反対5名、棄権1名でした。 賛成票は、次の理事会メンバーにより投じられました。 :Vint Cerf (理事長)、Alejandro Pisanty (副理事長)、Mouhamet Diop、 Demi Getschko、Hagen Hultzsch、Veni Markovski、Vanda Scartezini、 Paul Twomey (事務総長兼CEO)、Hualin Qian。 反対票は、次の理事会メンバーにより投じられました。 :Raimundo Beca、Susan Crawford、伊藤穣一、Njeri Rionge、 Peter Dengate Thrush。 棄権票は、Michael Palageより投じられました。 理事会メンバーの投票に関するコメントは、 これから2日以内にICANNのウェブサイトに掲載される予定です。
本日の会議の別件として、 ICANN理事会はICANN付属定款の修正と明確化に関してICANN ccNSOから提出された7つの個別の提案を承認しました。 一つの提案については、 3月最終週に予定されている次回ICANNウェリントン会合にて ccNSOと更に議論するために持ち越されました。 これらのポリシー提案は、 ccNSOが行っている第一次ポリシー策定プロセス(ccPDP) からICANN理事会に説明されています。 ccTLDコミュニティから始まり上手く進んだこのポリシー策定プロセスは、 インターネットのドメイン名システムに関する ICANNの技術的調整の重要な出来事となりました。
ICANNからのアナウンス(2006年2月28日)
以上