各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN通常理事会(2018年6月23日開催)決議概要
1. セキュリティと安定性に関する諮問委員会(SSAC)委員への新メンバーの任命
理事会は、Timothy April氏をSSACメンバーに任命しました。 任期は、理事会による承認時より2020年12月31日までとなります。
2. .LS(レソト王国)トップレベルドメイン委任先のLesotho Network Information Centre Proprietary(LSNIC)への変更
ICANNとの間のIANA名前機能に関する契約に基づく責務の履行の一環としてICANNの完全子会社(Public Technical Identifiers (PTI))は、 国コードトップレベルドメイン(ccTLD) .LSをLesotho Network Information Centre Proprietary(LSNIC)に移管することを承認しました。 関係書類は申請の評価にあたって適切な手続きが踏まれたことを示しています。
3. 2020年3月のICANN会議開催地に関する契約について
理事会は、事務総長またはその指名する者に対して、 2020年3月のメキシコ、カンクンでの公開会議の開催予定地のために必要なすべての契約と支払いを行うよう、 ただし、支払額の合計は[交渉事項に該当するため金額は非開示]を超えないよう、指示しました。
また、この決議のうち特定の項目については、ICANN付属定款第3条第5項2.の定めに従い、 事務総長が開示を決定するまでは公開しないことが承認されました。
4. 2020年6月のICANN会議開催地に関する契約について
理事会は、事務総長またはその指名する者に対して、 2020年6月のマレーシア、クアラルンプールでの公開会議の開催予定地および宿泊施設のために必要なすべての契約と支払いを行うよう、 ただし、支払額の合計は[交渉事項に該当するため金額は非開示]を超えないよう、指示しました。
また、この決議のうち特定の項目については、ICANN付属定款第3条第5項.2.の定めに従い、 事務総長が開示を決定するまでは公開しないことが承認されました。
5. 2020年10月のICANN会議開催地に関する契約について
理事会は、事務総長またはその指名する者に対して、 2020年10月のドイツ、ハンブルグでの公開会議の開催予定地および宿泊施設のために必要なすべての契約と支払いを行うよう、 ただし、支払額の合計は[交渉事項に該当するため金額は非開示]を超えないよう、指示しました。
また、この決議のうち特定の項目については、ICANN付属定款第3条第5項2.の定めに従い、 事務総長が開示を決定するまでは公開しないことが承認されました。
6. SSACによる、SAC047、SAC058、SAC061、SAC090およびSAC097の勧告の検討
理事会は、『SSACによる勧告文書(SAC047/SAC058/SAC061/SAC090/SAC097(2018年6月8日付)』とのタイトルのスコアカードを承認しました。 また、事務総長兼CEOまたはその指名する者に対して、スコアカードに書かれた勧告を実装するよう、指示しました。
7. At-Largeの組織評価における最終報告書と勧告
理事会は、独立の評価者からAt-Large評価に関する最終報告書を受領しました。
理事会は、2017年8月22日にALACが承認したAt-Large評価から生じた勧告の実現可能性の評価結果と実装計画および、 2018年4月20日にALACが承認した評価作業グループによるAt-Large評価実装計画概要案の受け入れを承認しました。
理事会は、At-Large評価実装計画概要案に含まれる実装案(詳細な実装計画の策定含む)の実装過程を管理するためにAt-Large評価実装作業部会を立ち上げるよう、 ALACに指示しました。理事会は、At-Large評価実装計画概要案が詳述する実装のステップの中で、 実装の各項目の特定やALACの各提案の現状に関する認識、実装により目指す最終目標、 実装の進捗を適宜測っていくための方法を通じて実装計画は拡大するだろうと考えています。
理事会はALACに対して、ICANN事務局とともに作業し、 具体的な実装計画に実装の各ステップに必要な予算について含めるよう、指示しました。 実装計画には、実装が容易でコストのかからないものが最初に実施され、 より多くの予算が必要なものはその後の予算サイクルの中で対象とされるという段階的な方針が含まれなければなりません。 予算の要求はすべて、ICANN事務局の予算編成プロセスに併せて行われることが求められます。 この決議が承認されてから6ヶ月以内のできる限り早い時点で詳細な実装計画が理事会に提出されなければなりません。
理事会はAt-Large評価実装作業部会に対して、 組織効率化委員会(OEC)に半年ごとに実装計画の進捗状況の報告書を提出するよう指示しました。 報告に含まれるべき内容には、実装計画で特定された方法での進捗や配分された予算の使用状況がありますが、 含まれるべき内容はこれらに限りません。
8. 再検討要求18-3の検討(Astutium Ltd.)
決議は行われませんでした。
9. 再検討要求18-1の検討(DotMusic Limited)
決議は行われませんでした。
10. 再検討要求18-2の検討(dotgay LLC)
決議は行われませんでした。
他の決議事項を含めた詳しい内容は、以下の原文をご覧ください。
Approved Board Resolutions | Special Meeting of the ICANN Board
以上