ICANN臨時理事会(2020年9月10日開催)決議概要

1. セキュリティと安定性に関する諮問委員会(SSC)の委員の任命

理事会は、SSACからの勧告を受け入れ、 SSACの議長にRod Rasmussenを3年の任期で任命しました。同人の任期は2021年1月1日から2023年12月31日までとなります。

また理事会は、SSACの勧告を受け入れ、 2021年1月1日から始まり2023年12月31日までの3年の任期でGreg Aaron、Benedict Addis、KC Claffy、Lyman Chapin、Geoff Huston、Barry Leiba、Russ Mundy、Rod Rasmussen、Chris RosenraadおよびMark SeidenをSSACのメンバーに任命し、また、 Steve Crockerを本決議のときから2023年12月31日までの任期でSSACメンバーに任命しました。

2. ルートサーバ運用組織(RSO)によるルートサーバーシステム諮問委員会(RSSAC)メンバーの任命

理事会は、Barbara Schleckserを2022年12月31日までの任期で、また、Wesley Hardaker、村井純、Kaveh RanjbarおよびPaul Vixieを2023年12月31日までの任期でRSSACメンバーに任命しました。

3. コロンビア共和国、デジタル経済社会省への.CO(コロンビア)トップレベルドメインの委任

理事会は、ICANNとの間で締結したIANA名前機能契約に基づく責務履行の一環として、 .COトップレベルドメインのデジタル経済社会省への委任に関する申請を評価、精査しました。関係書類は申請の評価にあたって適切な手続きが踏まれたことを示しています。

4. 2021年度指名委員会の議長および副議長に関する理事会ガバナンス委員会の勧告

理事会は、Ole Jacobsenを2021年度指名委員会の議長に、Tracy Hackshawを2021年度指名委員会の次期議長候補に任命しました。

5. At-Large第2回評価作業の最終実装報告書

理事会は、At-Large評価実装作業部会によって作成されたAt-Largeの2回目の評価に関するAt-Large第2回評価結果最終実装報告書を受領しました。 ICANN付属定款第4条4.4.項に基づく組織評価が完了したことになります。理事会はAt-Large諮問委員会に対して、継続的な改善プロセスの一環として、 ALACの2回目の評価から生じた勧告の実装の影響を引き続き注視するよう、奨励いたします。

理事会は、At-Large評価実装作業部会による実装作業は、 At-Large第2回評価結果実装作業計画が採用したスケジュール(案)に沿うものであり、 At-Largeの効率性、透明性およびアカウンタビリティにおける改善をめざすものであると認識しています。

理事会はAt-Large諮問委員会に、残る二つの項目である「メンバーの関与と基準(MemberEngagement and Criteria)」および「一貫性のあるパフォーマンス評価基準の欠如(Absence of consistent performance metrics)」について、 2020年12月31日までに組織効率化委員会(Organizational Effectiveness Committee of the ICANN Board、OEC)に文書または口頭で進捗について報告するよう、求めます。 2020年12月31日までに実装が完了しない場合には、 ALACは実装が完了するまでの間、引き続き6ヶ月ごとにOECに進捗状況について報告が求められることとなります。