ICANN臨時理事会(2022年3月6日開催)決議概要

1. インターネットへのアクセス継続のための緊急財政支援

理事会は、ICANN事務総長兼最高経営責任者(以下「CEO」)に対し、インターネットの固有識別子システムのセキュリティ、安定性および回復力を支援するために、特にインターネットインフラへのアクセスが、影響を受ける利用者の制御を超える突然の想定外の出来事によって危うくなった場合の緩和措置の支援に用いるために、どのように資金援助を提供できるかについてのプロセスを構築するよう指示しました。また、緊急事態におけるインターネットインフラへのアクセスを支援するための資金援助を提供するために、 ICANNの2022会計年度(以下「22年度」)予算から100万米ドルの初期費用を割り当て、 22年度の残りの期間内に使用することとしました。

理事会は、CEO、またはその指名する人物に対し、 ICANNのミッションを支援するためにこれらの資金の分配案を速やかに作成し、受託者および法的義務を考慮した上で適宜分配し、これらの資金の活用方法について理事会に報告するよう指示しました。この分配が、ウクライナ国内の利用者のインターネットアクセス維持のための支援に集中することを理事会は期待しています。

理事会は、CEO、またはその指名する者に、ICANNがこの取り組みを22年度以降も継続し、将来の予算年度に組み入れることが可能かどうか、またどのように継続できるかについて理事会に助言するよう指示しました。

他の決議事項を含めた詳しい内容は、以下の原文をご覧ください。
Approved Board Resolutions | Special Meeting of the ICANN Board

以上