ICANN通常理事会(2023年6月11日開催)決議概要

1. NPOC(非営利運用関連部会)のチャーターの改正

ICANN理事会は、GNSOの非営利運用関連部会のチャーターの改正を承認しました。

2. レジストラエスクローサービスの新たなエージェントとの契約締結

理事会は暫定の事務総長兼CEOまたはその指名する者に対して、現時点でのレジストラの数に基づき、レジストラエスクローサービスのための新たなエージェントとの契約の締結を指示しました。なお、契約の期間や契約金額の上限等の詳細は、交渉事項にあたるため非開示とします。

レジストラの数は時間の経過とともに増える可能性があるため、もし増えた場合の追加費用の50万米ドル(またはそれ以上)も理事会による承認には含まれています。この場合、事務局はその時点での理事会の追加承認を求める必要があります。

この決議のうち特定の項目については、付属定款第3条第3.5項(b)の定めに従い交渉事項であることを理由として暫定の事務総長兼CEOまたはその指名する者が開示の判断をするまでは公開しないことが承認されました。

3. Information Transparency Platform (ITP)のための外部発注契約の更新

理事会は暫定の事務総長兼CEOまたはその指名する者に対して、 ITP^*1のための受託事業者との契約の締結と支払いを指示しました。なお、契約の相手方や期間、契約金額の上限等の詳細は、交渉事項にあたるため非開示とします。

*1 ITPはICANNがWebを通じて提供している、言語、種別など多岐に渡る情報を管理・整理して可読性を維持する、現在取り組みが進められているプロジェクトです。以前はInformation Transparency Initiative (ITI)と呼ばれていました。詳しくはhttps://www.icann.org/itiをご覧ください。

4。Namecheapに関する独立審査パネル(IRP)の判断についての理事会の説明責任メカニズム委員会からの勧告の検討

理事会は、(a) .INFOおよび.ORGの市場における支配力に関連する話であるため、エコノミストを確保し、現在のドメイン名システム(DNS)の市場に関する見解を提出させるよう、暫定の事務総長兼CEOまたはその指名する者に指示しました。また、(b) 理事会の説明責任メカニズム委員会(BAMC)に対して、エコノミストからの見解を受け取り検討を行った後に、次のステップに関する見解と勧告を理事会に提出するよう、求めます。