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JPNICの新ドキュメントが作られた背景

2002年3月29日

 急激なインターネットの成長に伴って、 インターネットコミュニティはアドレスの枯渇を遅らせるために、 IPv4アドレス空間について厳格かつ公平な割り当て/割り振りポリシーを規定しています。

 このポリシーはIANA(現在ICANNとして再編成中)が中心となり、 三つの地域レジストリが合同で執筆し、 IETFで1996年に承認されたRFC2050とJPNICの上位レジストリである APNICが最近更新したAPNICポリシードキュメントにその詳細が記述されています。 APNICは、ポリシードキュメントの公開に合わせて割り当て、 割り振りについてのチェックをヨーロッパのRIPE NCCやアメリカのARINと同じポリシーで厳格に運用しています。

 JPNICで従来より行っている割り当て、割り振りについては、 そのポリシーがAPNICのそれと必ずしも同じではありませんでした。 しかし、APNICからアドレス割り振りを受ける立場であるJPNICは、 世界の動向を反映した形での業務を行う必要があるため、この度、 ルールの改訂と現在使用されている全てのドキュメントを体系の見なおしを含めた検討を行い、 新たに書き下ろしました。

 今回のドキュメント改訂ではAPNIC のポリシーに合わせた新ルールでの施行ができるという事に加え、 ドキュメントを従来の「一般会員向け」「業務委任会員向け」 という分類から「ポリシー」「プロシージャ」「フォーム」「技術参考資料」 の分類に変更し、会員の方々からの見易さ、 使いやすさの向上も目指しました。

 JPNIC では、これらのドキュメントおよびルールの変更について、 事務連絡担当者会議、JPNIC Newsletterなどで皆様にお知らせしてきましたが、 それらの資料も公開しておりますので、 合わせてご参照いただければ幸いです。

 前述にてご紹介したドキュメントは下記の URL で参照することができます。

RFC2050
http://rfc-jp.nic.ad.jp/rfc/rfc2050.txt
"Policies for Address Space Management in the Asia Pacific Region" Final Draft
http://www.apnic.net/drafts/ipv4policy-draftfinal.html

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