---------- PR -------------------------------------------------------- 4回シリーズ ~オペレータが知っておくべきインシデントハンドリングとは~ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ 第2回目:2003年9月12日開催 ┃JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003┃ 開催地:大手町 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ サンケイプラザ ◆ 詳細・お申込はこちら→http://www.nic.ad.jp/security-seminar/ ◆ ◆ ◇ ◆ 第2回目・第3回目・第4回目 受 付 中 ◆ ◇ ◆ ---------------------------------------------------------------------- =================================== __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.104【臨時号】2003.8.22 ◆ _/NIC =================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.104 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年6月をもってICANN理事を退任された村井純氏より、ご退任にあたっての コメントをいただきました。ご存知の通り村井純氏は、1998年10月のICANN設 立時より理事としてICANNの活動をリードされてきた方です。特にインターネッ トの要ともいえるルートサーバの安定運用においては多大な貢献を果たされま した。 ご自身にこれまでの活動を振り返っていただきましたので、どうぞご覧くださ い。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ICANNでの活動を振り返って 前ICANN理事 村井純 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私がICANNの理事を引き受けることになった理由には、もちろん私のインター ネットへの技術的貢献という側面の意味もあるが、ISOC(*1)のコミュニティの 中で長く活動していたという背景もある。もともとISOCは、国際的でグローバ ルなインターネットという技術基盤の世界的な発展を支えるために創られた組 織であり、ダイナミックに発展していくインターネットの技術を支え、インター ネットの発展全般に貢献すること目的としていた。 従来型の基盤、たとえば、電話網、航空網などに代表されるような、比較的完 成され安定した技術の国際的な協調を実現する経験はあっても、インターネッ トのようなボトムアップ的で激しい技術の発展は、人類にとってこれまであま り経験がなかった。インターネットは人間の創造性に起因する無限の可能性が あり、その未来を予測することは不可能である。したがって、この発展を推進 するグローバルな協調の仕組み作りは、社会的な理解が圧倒的に不足していて、 この理解の確立を模索し続けなければならない。 ISOCのコミュニティの最初の構築に携わったメンバーは、そのための組織化を 考えていた。その過程で、テクニカルな運用を進めていたドメイン名に対して、 知的所有権の問題が出てきたためIAHC(*2)を発足した。IAHCの活動で、 WIPO(*3)、ISO(*4)、ITU(*5)など既存の「国際感」に基づく国際組織との出会 いがあり、インターネットが開く新しい「国際感」とのすりあわせの中で、ス ムーズな相互理解、相互協調といった点が課題として生じた。そうした課題解 決を目的としてICANNが生まれ、私もISOC、IAHCの流れから理事としての取り 組みを続けてきた。 私に対しては、日本やアジアを背負って活動するという期待もあったと思う。 確かにICANNへの参加者にはそれぞれ地域を代表してという人もいるが、私自 身は別の役割を果たすべきだと考えながら参加してきた。すなわち、インター ネットのグローバルな基盤における、特に接続性についての役割である。そん な中でルートサーバのコミッティの議長を務めてきたのは、グローバルなオペ レーションであるということを象徴的にとらえていく中で、私のICANNコミュ ニティへの参加として整合性があったと思う。 ボトムアップに作られた人類の活動の基盤としてのインターネットの意味、お よび技術的な構造、社会的な構造、両方の視点からの意味を、できるだけ多く の人に理解してもらうためのねばり強い活動の一つとして、ICANNの活動はき わめて意義があったと思う。また、ICANNの活動は、グローバルなインターネッ トの正しい理解を日本で確立していくというJPNICの本来の目的にも一致する ところがあり、その活動に積極的に参画することはJPNICとしても大きな意義 がある。 理事は辞したが、社会的な意義を確立するという意味で、今後もICANNへの積 極的な参加が必要だと考えている。最後に、私の理事時代のICANN関連の活動 を支えてくださったJPNIC会員や事務局や理事の方、各省庁の方、関係者の方 にお礼を申し上げるとともに、今後のますますの協調をお願いしたい。 (*1) ISOC:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ij.html#02-ISOC 参照 (*2) IAHC:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ij.html 参照 (*3) WIPO:World Intellectual Property Organization 世界知的所有権機関。知的財産の保護を目的とする国連の下部組 織。 (*4) ISO :International Organization for Standardization 工業製品の国際標準の策定を目的とする機関。 (*5) ITU :International Telecommunication Union 国際電気通信連合。電気通信に関する国際標準の策定を目的とす る、国連の下部組織。 ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::::: 会員リスト ::::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :: 会員専用ページrenewal :: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ =================================== JPNIC News & Views vol.104 【臨時号】 @ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp =================================== 登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2003 Japan Network Information Center